eぶらあぼ 2022.11月号
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11/23(水・祝)14:00 王子ホール問 マリーコンツェルト music@malykoncert.comhttps://chihiroinda.com https://yohsukeinda.com11/7(月)19:00 大阪/住友生命いずみホール問 住友生命いずみホールチケットセンター06-6944-1188 http://www.jcmf.or.jp他公演 10/30(日) 沼津市民文化センター(小)(055-933-2059)    11/1(火) 宮崎/小林市文化会館(0984-23-7400)    11/3(木・祝) 大分/くにさき総合文化センター アストホール    (国東市教育委員会社会教育課0978-72-2121)    11/5(土) 熊本/益城町文化会館(096-286-1511)    11/9(水) 鳥取市民会館(日本海テレビ0857-27-2136)    11/11(金) 富山県高岡文化ホール(0766-25-4141)    12/18(日) 三重県文化会館(中)(059-233-1122)「グランプリ・コンサート 2022」代替公演打楽器集団「男群」 パッション! パーカッション!!豪快かつ繊細な、他にないパーカッション体験 通常の打楽器アンサンブルとは一味も二味も違う! それが打楽器集団「男群(おぐん)」のコンサートだ。日本室内楽振興財団は、グランプリ・コンサート 2022の代替公演として「打楽器集団『男群』 ~パッション! パーカッション!!~」を、11月に住友生命いずみホールで開催する。これは本来、「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」の優勝団体が出演する公演だが、このところコロナ禍の影響で過去の入賞団体を迎えて開催中。今年は、2014年に大阪国際室内楽フェスタ銅賞を受賞(日本人団体初の入賞)した男群が出演する。 男群は1998年、洗足学園音楽大学の男子学生5人により結成されたグループ。名称は、デビュー時の演奏曲「オグンバダグリス」からとられている。豪快なアフリカン・パーカッション・アンサンブルから繊細なマリンバ四重奏まで、多彩な音楽性によって繰り広げられる数々のレパートリー(すべてオリジナルブダペスト生まれのユダヤ人で、演奏、指導でも活躍したが、44年に捕まり強制収容所に送られて消息不明になった非業の作曲家。その作品に直接触れられる貴重な機会となる。 ほかには「今こそ必要とされる祈りと希望に満ちた作品」というラトビアのヴァスクスの神秘的な「霊魂の城」、「長大なアドリブ部分が盛り込まれ、結成10年を経た私達の更なる可能性を見つめる機会」という池辺晋一郎の「ストラータⅧ」と、対照的な個性をもつ現代の名作曲家の2作品も注目。この編成、そしてこのデュオの新たな可能性を、王子ホールで体験する。のアレンジ)は高い支持を獲得。従来の打楽器アンサンブルの枠にとらわれない自由な発想とパッション溢れるステージで、聴衆を魅了している。 今回は6名が出演し、「マンボメドレー」「熊蜂の飛行」「BOREL'O'-gun ~男群的ボレロ~」「月の光」「だったん人の踊り」「幻想即興曲」といった興味津々のプログラムを披露。彼らは、打楽器特有のリズムや音響の醍醐味に、鍵盤打楽器を中心にした旋律やハーモニーを加えることで、極めて新鮮な感触を与えてくれる。ともあれ“百聞は一見に如かず”。他地域の公演もあるので、そのステージをぜひ体感されたい。左:印田千裕 右:印田陽介文:林 昌英文:柴田克彦90印田千裕(ヴァイオリン) & 印田陽介(チェロ) デュオリサイタル 〜ヴァイオリンとチェロの響き Vol.11〜希少な実演で堪能する、11年目の深化 ヴァイオリン印田千裕&チェロ印田陽介の姉弟デュオ、毎年開催してきたリサイタルが11回目を迎える。両者とも東京藝術大学を卒業、後にそれぞれイギリスとチェコに学び、内外でソリストとして活躍してきた。そのふたりの研鑽と研究の成果を示す高水準なデュオは好評を博している。「この編成に魅了され、無名ながらも色彩豊かな数々の作品を紹介することに意義を感じ、レパートリーを広げてきました」(千裕のコメント、以下同)との言葉通り、今年も考え抜かれた意義深い5曲が並ぶ。 まず、演奏家が作った作品というテーマによる、「チェロ奏者でもあった古典派のボッケリーニと20世紀ハンガリーのヘルマン、ロマン派時代のヴァイオリン奏者ダンクラ」を。時代も国も異なる3曲で、それぞれに技巧性とメロディを楽しめる佳品ばかりだが、なかでも注目はパウル・ヘルマン。1902年

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