eぶらあぼ 2022.11月号
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11/24(木)11:30 浜離宮朝日ホール問 朝日ホール・チケットセンター03-3267-9990 https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/12/16(金)19:00 第一生命ホール問 トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702 https://www.triton-arts.net(ヴァイオリン) & 小林海都(ピアノ)浜離宮ランチタイムコンサートvol.220 弓■■ 新■■■俊才が音楽で伝える“緊迫の今”へのメッセージ 11月の弓新(ヴァイオリン)& 小林海都(ピアノ)は、ランチタイムとしては画期的な内容が光る「浜離宮ランチタイムコンサート」ならではの刮目すべき公演だ。弓新(弓は祖父の出身地・佐賀に多い姓との由)は、2011年ヴィエニャフスキ、18年ロン=ティボー入賞など数々の国際コンクールで受賞歴を誇る実力派。国内外の著名楽団やアルゲリッチらと共演を重ね、20年からは北西ドイツ・フィルの第2コンサートマスターも務めている。小林海都は、21年リーズ国際ピアノコンクールの第2位受賞が話題となった上昇株。彼もまたN響など内外の楽団やデュメイ等と共演を続けている。共に高いレベルで安定したテクニックを誇り、豊潤かつ引き締まった音楽を聴かせるだけに、ハイクオリティの演奏を堪能できるのはまず間違いない。 そこで注目すべきはプログラムだ。旧ソ連の体制下で批判や死と表裏一ナートと華麗な大ポロネーズ」をはじめ、ピアノという楽器の魅力を最大限に活かす作品は、ピアニストの美質もとことん味わうことができる。ピアノ好きの方には魅力的なラインナップである。さらにお客様からの「リクエスト曲」募集(11/15応募締切)もある左より:山縣美季 ©T. Tairadate/片山 柊/山﨑亮汰 ©The Symphony Hall/尾崎未空ので、ぜひホームページのオンラインフォームから“聴きたい1曲”をリクエストしてみよう。なお、開演前にはヨガインストラクターによる、座ったままで可能なストレッチコーナーも実施。身体も心も満たされる最高のひと時を味わえるはずだ。弓 新体の人生を送ったショスタコーヴィチとシュニトケ、そしてウクライナの現役作曲家シルヴェストロフの作品が並ぶ、“今”でこその内容。しかも、悲劇性と緊迫感が支配した凝縮度の高いショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタ、アヴァンギャルドで激烈なシュニトケのヴァイオリン・ソナタ第2番「ソナタ風」、逆に透小林海都 ©Tsutomu Yagishita明感と抒情性が横溢したシルヴェストロフの「ポスト・スクリプトゥム」と、様々な喜怒哀楽を感じることができる示唆に富んだ3曲である。この選曲は、研ぎ澄まされた緊張感の表出に優れた弓新、さらにはピュアな感性と自在の表現を併せ持つ2人の特質が結実した、感銘深いコンサートとなる予感に満ちている。文:柴田克彦文:長井進之介87ごほうびクラシック 第4回 年末スペシャル ピアノ・オールスターズ新星ピアニストたちの“推し”曲で癒やされる一夜 長引くコロナ禍。心身ともにお疲れの方は、 “がんばっている自分にごほうびを”というコンセプトで今年5月から第一生命ホールでスタートしたコンサートシリーズ「ごほうびクラシック」にぜひ出かけてほしい。多彩なアーティストがクラシックの名曲から映画音楽、クロスオーバーまで幅広い楽曲を魅力的な演奏で届けてくれる公演で、今回は「スペシャル版」として、過去にピティナ・ピアノコンペティション特級で上位入賞した山縣美季に片山柊、山﨑亮汰、そして尾崎未空の4名が出演する。コンクール入賞後、さらに研鑽を積みながら着実に演奏家としての実績を重ねているピアニストたちが揃った。 演奏曲は各出演者の「イチ押し曲」でまとめられ、これまでの音楽人生でターニングポイントになったというものから、思い出のこもったものまで様々。ショパンの「アンダンテ・スピア

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