挾間美帆 & デンマークラジオ・ビッグバンド11/13(日)16:00 東京建物 Brillia HALL 問 としまチケットセンター0570-056-77711/14(月)19:00 福岡シンフォニーホール 問 エムアンドエム092-751-825711/16(水)19:00 秋田/アトリオン音楽ホール 問 秋田アトリオン事業部018-836-780311/17(木)19:00 フェニーチェ堺 問 フェニーチェ堺072-223-100011/18(金)19:00 ハーモニーホールふくい 問 ハーモニーホールふくいチケットセンター077-638-828211/19(土)15:00 岡崎市シビックセンター コンサートホール コロネット 問 岡崎市シビックセンター0564-72-511111/20(日)15:00 刈谷市総合文化センター アイリス 問 刈谷市総合文化センター0566-21-7430https://www.proarte.jp11/25(金)19:00 めぐろパーシモンホール(小)問 ヤタベ・ミュージック・アソシエイツ03-3787-5106 https://y-m-a.comInterview挾間美帆(作曲/指揮)NY在住ジャズ作曲家が率いる北欧ビッグバンドが初来日 ニューヨークを本拠地として、ヨーロッパや日本でも活躍するジャズ作曲家の挾間美帆が、首席指揮者を務めるデンマークラジオ・ビッグバンドとともに11月に来日する。ヨーロッパきっての名門ジャズ・ビッグバンドを率いる挾間に、コンサートの聴きどころを語ってもらった。 「アンサンブルをまず聴いていただきたいです。ジャズのビッグバンドは元来ダンスのためのバンドだったのですが、ダンス・ミュージックから少しずつ芸術音楽に近づいてきた、という歴史があります。19人がリハーサルを積み重ね時間をかけて作り上げたアンサンブルの妙と、即興の部分が混在している音楽ですので、舞台上で19人がお互いをどう意識して演奏しているか、そしてみんなが一緒に演奏するときの音の圧を聴いていただけると楽しめると思います。サックスのプレイヤーたちがクラリネットやバス・クラリネット、フルートを演奏することもありますので、その色彩感にも注目してください」ベルリン、ザルツブルクなどで磨いてきたその実力を改めて見せてくれるだろう。北端は大阪府出身。ベルリンで学んだ逸材で、室内楽のジャンルでも共演者から篤い信頼を寄せられている。 ふたりはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第7番、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2番のほか、それぞれのソロも含む多彩なプログラムに取り組む。みずみずしい感性の発露に期待したい。 クラシックとは違うジャズの特徴のひとつにアドリブ・ソロ、即興演奏がある。即興演奏を聴くときの注目ポイントとは。 「即興だから何をしてもいい、というわけではないんです。私はクラシックの教育を長く受けてきたので、譜面に何も書かれていないことの怖さがよくわかります。ジャズ・ミュージシャンって、先人のやってきたことを勉強し訓練をしつつ、自分にしかできないソロを演奏する、ということをやっているんですね。ですから、ソロの部分はその人の人生や、曲に対する考え方、あるいはその日の気分がパーソナルに出てしまいます。それを感じていただけるといいのではないでしょうか」 アメリカや日本とは違う、デンマークのビッグバンドならではの個性も光る。 「デンマーク人は愛にあふれる人たちなんですね。ニューヨーカーとは違って、速くせかせかとは絶対に歩かない(笑)。それは音楽についてもそうで、舞台上でも心がこもった、音に対するエリアス・ダビッド・モンカド ©Zuzanna Specjal愛情がにじみ出てしまう演奏をする人たちなんです」 “指揮者・挾間美帆”の見どころは? 「指揮者が本番でやっていることって、仕上げの仕上げなんです。本番までにどういう準備ができるか、というのが指揮者の大事な役割なので、バンドが今までやってきたことをリマインドさせるということ、そして、自分自身がどれだけ舞台上で楽しむかということだけなんです。本番では、楽しんでいる挾間を見ていただきたいと思います(笑)」取材・文:村井康司©Agnete Schlichtkrull文:片桐卓也北端祥人 ©Ayane Shindo83エリアス・ダビッド・モンカド(ヴァイオリン) & 北端祥人(ピアノ) デュオ・リサイタルコンクールから大きな飛躍を遂げた俊英たち 仙台国際音楽コンクールは世界の若き俊英ヴァイオリニストとピアニストの登竜門である。杜の都・仙台市で3年に一度行われており、入賞者たちは世界各地で活躍を続けている。その中のふたり、エリアス・ダビッド・モンカド(ヴァイオリン、第7回第5位入賞)と北端祥人(ピアノ、第6回第3位入賞)が日本で初めてのデュオ・リサイタルを開催する。 モンカドはコンクール参加時にはまだ18歳で、伸びやかで若々しいチャイコフスキーの協奏曲を聴かせてくれたのが印象に残っている。現在は21歳。
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