東京文化会館シアター・デビュー・プログラム オペラ《ショパン》(新制作)時代と作曲家を「オペラ」で味わうユニークな企画12/17(土)14:00 東京文化会館(小)問 東京文化会館チケットサービス03-5685-0650 https://www.t-bunka.jp10/15(土)14:00 小金井 宮地楽器ホール問 小金井 宮地楽器ホール チケットデスク042-380-8099 https://koganei-civic-center.jp75 自分の人生をオペラに投影した作曲家は少なくないが、ある作曲家の人生と作品がオペラになった例はとても珍しい。 イタリアの作曲家ジャコモ・オレーフィチェ(1865-1922)の《ショパン》(1901)は、そんなユニークな作品だ。主人公はもちろん、あのショパン。若くして祖国ポーランドを離れ、パリで活躍し、恋をし、旅をし、やがて死を迎える。その全編を貫くのは、ロシアに蹂躙された祖国への思いだ。A.オルヴィエートの台本は、異国にあっても祖国ポーランドを想い、苦しむショパンを、フィクションを交えてファンタジー豊かに描いている。 本作の大きな特徴は、ショパンの音岩田達宗 ©大阪音楽大学園田隆一郎 ©Fabio Parenzan楽を紹介することに重きが置かれていることだ。全4幕に、協奏曲からマズルカまで、なんと約80曲ものショパン作品が盛り込まれている。彼の人生、作品、そして時代背景を知るにはうってつけではないだろうか。 上演の稀な作品だが、この度、東京文化会館が「シアター・デビュー・プログラム」として取り上げるという。誰もが名前を知るショパン、誰もがどこかで聴いたメロディが「オペラ」として構成されているのを体験するのはワクワクする松本和将し、オペラデビューとしてもお勧めだ。伴奏はピアノの松本和将を中心に、東京音楽コンクールで上位入賞したホープ、ヴァイオリンの篠原悠那、チェロの上村文乃が務める。山本康寛、佐藤美枝子ら日本を代表する歌手陣に、今一番乗っているオペラ指揮者の園田隆一郎、作品を掘り下げ、ヴィヴィッドに生かす手腕で絶賛される演出家の岩田達宗と、これ以上望めないキャスティングも魅力だ。劇場で出会う新鮮なショパン像に期待大である。山本康寛佐藤美枝子 ©武藤 章文:加藤浩子文:片桐卓也©小島竜生奥村 愛 デビュー20周年コンサート ヴァイオリンの旅路18世紀ヴァイオリンと歩んできた物語を辿って 旅人の名前は「カミロ・カミリ」で1738年のアン・セット・シスとしても活イタリア生まれだ。これまで284年生躍)が編曲した「ジプシーメドきてきたけれど、まだ生きるつもりらしレー」も加わる。さらに脚本い。現在のパートナーは奥村愛といっを横山一真が担当し、声優のて、もう30年近い付き合い。もともと甲斐田裕子がナレーターを務カミロ・カミリは彼女の父親と関係がめ、河野紘子(ピアノ)と岡本あったらしく、奥村家との付き合いは拓也(ギター)が共演する。そ何年になるのだろう? そもそも、どうこでどんな物語が展開されるやってイタリアから日本にやって来たのか、どんなアレンジでそれのか、興味は尽きない。ぞれの作品が演奏されるの いや、失礼。「ファミリーヒストリー」か、想像がつかない。「リーではなかった。ヴァイオリニストとしてディングコンサート」という副様々な場所で活躍を続ける奥村愛がデ題も付けられているので、どビュー20周年を迎え、記念のコンサーうやら旅人が主人公になるよトを縁のある小金井 宮地楽器ホールうだが、さて、いかなる世界がで開催。実は、同ホールも開館10周年待っているのだろう。ヴァイというおめでたい年なのである。しかオリンという楽器の不思議を、し、いわゆるお祝い的なコンサートで奥村はきっと優しく解き明かはなく、色々な趣向が用意されているしてくれるはずだ。ようだ。ヴィヴァルディからパガニーニ、クライスラーと技巧的な作品をちりばめ、そこに山中惇史(ピアノデュオ
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