eぶらあぼ 2022.10月号
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1月の見もの・聴きもの■■■■■■〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場◎1月1、4、6(昼夜2回公演)日 J.シュトラウスⅡ:こうもり 指/S.ヤング、出/A.シャーガー/J.シュナイダー(6昼日)、R.ウィリス=ソレンセン/L.エイキン(6昼日)、W.バンクル/H=P.カマラー(6昼日)1月2日 ドニゼッティ:連隊の娘 指/M.スポッティ、演出/L.ペリー、出/P.イェンデ、J.D.フローレス、S.ハウトツィール1月3、7、10、13、15日 ロッシーニ:セビリアの理髪師 指/M.マリオッティ、演出/H.フリッチュ、出/A.ケント、P.ボルドーニャ、P.ノルツ、P.ケルナー◎1月5、8、11日 R.シュトラウス:エレクトラ指/S.ヤング、演出/H.クプファー、出/V.ウルマーナ、N.ステンメ1月8、15日 L.フォルマー:チック(Tschick)[22年12月プレミエ] 指/J.メルトル、演出/K.ウィンケル◎1月14、18、21、24日 ヴェルディ:アイーダ指/N.ルイゾッティ、演出/N.ジョエル、出/E.ガランチャ、A.ネトレプコ、J.カウフマン、A.ヴィノグラードフ1月19、22、25、28、31日 プッチーニ:ラ・ボエーム 指/キム・ウンソン、演出/F.ゼフィレッリ、出/B.ベルネーム、R.ウィリス=ソレンセン、B.ピンハソヴィチ1月26、29日 モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ指/A.マナコルダ、演出/B.コスキー、出/K.ケテルセン、A.アンガー、E.ブラットウィーン・フォルクスオーパー1月1(19:00)、19(19:00)日 J.シュトラウスⅡ:こうもり 演出(校訂)/C.ズュス1月2(19:00)、6(18:00)日 フンパーディンク:ヘンゼルとグレーテル 演出/K.デンヒ1月3(19:00)、10(19:00)日 F.ロウ:マイ・フェア・レディ 演出/R.ヘルツル 今夏「セイジ・オザワ松本フェスティバル」の「フィガロの結婚」で絶賛されている指揮の沖澤のどかさんだけでなく、世界の第一線で活躍している日本人女性指揮者は他にもいる。例えば、八嶋恵利奈さん。1月には、ベルリン・コーミッシェ・オーパーでドヴォルザーク「ルサルカ」やモーツァルト「魔笛」を振るほか、ハンブルクのNDRエルプフィルでも定期演奏会の一プログラムを任されている。ドイツ生まれで活動もドイツ中心のため、まだまだ日本では知名度は高くないが、今後の飛躍が大いに期待できる新星と言えよう。 さて、1月は、まずは待望久しいエサ=ペッカ・サロネンのベルリン・フィル復帰公演に期待。今期はコンポーザー・イン・レジデンスとして作曲家サロネンに焦点が当てられてはいるが、もちろん最大の関心はサロネンの指揮。これを機会に毎シーズン、サロネンが登場するようになればベルリン・フィルへの期待値が一層高くなるのは間違いない。もちろん、ベルリン・フィルの1月は、他にバレンボイムとアルゲリッチの共演、御大ペトレンコのメンデルスゾーンの大曲「エリヤ」など、相変わらず豪華な企画が並んでいる。ちなみに、サロネンはベルリン・フィルへの客演が終わった後、パリ管に登場する。1861月4(19:00)、8(19:00)、13(19:00)、16(19:00)、18(19:00)、23(19:00)日 ヴァイル:三文オペラ[22年11月プレミエ] 演出/M.レンハルト◎1月5(19:00)日 プッチーニ:ラ・ボエーム演出/H.クプファー1月7(19:00)、11(18:00)、15(18:00)、20(18:00)、24(11:00)、27(18:30)日 モーツァルト:魔笛 演出/H.メイソン1月14(19:00)、17(19:00)、22(16:30)日レハール:メリー・ウィドウ 演出/M.A.マレッリ★◎1月21(19:00)、25(19:00)、28(19:00)日 オッフェンバック:地獄のオルフェ(天国と地獄)[プレミエ] 指/A.ジョエル、演出/スパイモンキー、A.バサウリ、T.パーク◎1月26(19:00)、31(19:00)日 ヴァイル:闇の女 演出/M.ダヴィッズ1月29(16:30)日 モーツァルト:フィガロの結婚 演出/M.A.マレッリ 一方、ウィーン・フィルの方は、ウェルザー=メストがニューイヤー・コンサートを振った後、ネルソンスがマーラーの交響曲第7番を演奏。その後、ザルツブルク・モーツァルト週間では、バレンボイムがこちらでもアルゲリッチと共演を果たす。なお、アルゲリッチはパッパーノ指揮ローマ・サンタ・チェチーリア国立管とのツアーにも参加する(ウィーンのコンツェルトハウス)。オーケストラ関係では、他に、ロト指揮ケルン・ギュルツェニヒ管のシューマン「楽園とペリ」、同じロト指揮レ・シエクルの20周年記念演奏会(シャンゼリゼ劇場)、マケラ指揮コンセルトヘボウ管のR.シュトラウス「アルプス交響曲」とユロフスキー指揮バイエルン州立管の同じ「アルプス交響曲」の競演など大いに興味を惹く。ベルリン・ドイツ響とベルリン放送響が出演する現代音楽祭「ウルトラシャル・ベルリン」は、誰にでもお薦めというわけにはいかないが、現代音楽ファンにとっては毎度見逃せない内容。逆に古楽系では、ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツでのヴァイオリンのファウストとヴィオラのタメスティとの共演(ウィーンのムジークフェライン、ケルンのフィルハーモニー等)も要注目の公演。 オペラでは、ミンコフスキが各所で手がけているモーツァルトの「ダ・ポンテ三部作」を1月はヴェルサイユ宮殿のオペアン・デア・ウィーン劇場[会場:ミュージアム・クォーター・ホールE(ウィーン)]〔注〕アン・デア・ウィーン劇場は改修工事中です(2024/25シーズンに再開場予定)。それまで MuseumsQuartier・Halle E(Museumsplatz 1,1070 Wien)を代替会場として公演が行われます。★◎1月16(19:00)、18(19:00)、20(19:00)、22(15:00)、25(19:00)、27(19:00)、29(15:00)、31(19:00)日 オッフェンバック:ラ・ペリコール[プレミエ] 指/J.デ・スーザ、演出/N.ハビアン、出/A.L.リヒター、D.フィッシャー、A.シュトレーマー、B.エダー、G.エルンスト、演奏/ウィーン放送響◎1月24(19:00)日 ハイドン:オルフェオとエウリディーチェ(哲学者の魂)(演奏会形式)指/A.フィッシャー、出/D.イェルザレム、E.バラト、T.ウォーカー、A.アモ、演奏/デンマーク室内管ラ・ロワイヤルで上演(演奏は手兵のレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル)。ザルツブルク・モーツァルト週間で上演されるモーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」はJ.プレガルディエン、コジェナー、レージネヴァといった人気歌手が揃う。プレミエ公演では、ナガノ指揮のショスタコーヴィチ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」(ハンブルク州立歌劇場)、マンゼ指揮のパーセル「ディドとエネアス」他(バイエルン州立歌劇場)、クリスティ指揮レザール・フロリサンの同じ「ディドとエネアス」(テアトロ・レアル)、コルネリウス・マイスター指揮のワーグナー「神々の黄昏」(シュトゥットガルト歌劇場)、ルイージ指揮のヴェルディ「シチリア島の夕べの祈り」(ミラノ・スカラ座)、アイム指揮ル・コンセール・ダストレのヘンデル「ジューリオ・チェーザレ」(オランダ国立オペラ)あたりが面白そう。その他、メータ指揮の「サロメ」(ミラノ・スカラ座)、ナガノ指揮の「エレクトラ」(ハンブルク州立歌劇場)といったR.シュトラウス競演やドレスデンでのティーレマン指揮のワーグナー「リング」にも要注目。「ザルツブルク・モーツァルト週間」にはあまり言及できなかったが、バボラーク・アンサンブルやサヴァールの演奏会も見逃せない。 (曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演ウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(SZG)=祝祭大劇場(ザルツブルク)、(BUD)=ベラ・バルトーク国立コンサート・ホール[ブダペスト芸術宮殿](ブダペスト)、(HAM)=エルプフィルハーモニー(ハンブルク)、(KOL)=フィルハーモニー(ケルン)]◎1月1(11:15)日 F.ウェルザー=メスト指揮(ニューイヤー・コンサート) J.シュトラウス・ファミリー他の音楽◎1月13(19:30)、14(15:30)、15(11:00)、16(19:00)(BUD)、17(19:30)(KH)、21(19:00)(HAM)、22(20:00)(KOL)日A.ネルソンス指揮 マーラー:交響曲第7番◎1月28(19:30)(SZG)日 D.バレンボイム(p)指揮 → 〔ザルツブルク・モーツァルト週間〕参照ウィーン響[会場:(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(GRZ)=シュテファニーエンザール(グラーツ)、(SZG)=祝祭大劇場(ザルツブルク)、(BRZ)=祝祭劇場(ブレゲンツ)、(BB)=祝祭劇場(バーデン=バーデン)]◎1月1(20:00)(KH)日 K.マケラ指揮 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 独/L.オールダーS、H.ヒップA、T.カタヤラT、シェンヤンBs、合唱/ウィーン・コンツェルトハウス合唱団◎1月9(19:30)(KH)、10(19:30)(KH)、16(19:30)(GRZ)、17(19:30)(GRZ)、18(19:30)(SZG)、19(19:30)(SZG)、20(19:30)(BRZ)、21(18:00)(BB)日 P.エラス=カサド指揮 ブラームス:交響曲第1番、第2番◎1月14(19:30)(MV)、15(19:30)(MV)日C.カリーディス指揮 ニールセン:パンとシリンクス、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、シベリウス:パンとエコー、チャイコフスキー:曽雌裕一 編2023年1月の

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