eぶらあぼ 2022.10月号
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CD『NEO FLAMENCO』日本コロムビアCOCQ-85592¥3300(税込)11/23(水・祝)発売ホールツアー2022 「フラメンコギター・コンサート NEO FLAMENCO」11/30(水)18:45 名古屋/電気文化会館 ザ・コンサートホール問 CBCテレビ事業部052-241-811812/2(金)19:00 浜離宮朝日ホール 問 Mitt 03-6265-320112/14(水)19:00 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館問 りゅーとぴあチケット専用ダイヤル025-224-55212023.4/1(土)14:00 大阪/ザ・フェニックスホール 問 Mitt 03-6265-3201https://www.columbiaclassics.jp/tokunaga202210/29(土)14:00 武蔵野市民文化会館(小)問 パシフィック・コンサート・マネジメント03-3552-3831 http://www.pacific-concert.co.jp101Interview徳永兄弟(フラメンコギター・デュオ)フラメンコ界期待の若手が切り拓く新たなサウンド 11月、日本コロムビアからメジャーデビュー・アルバム『NEO FLAMENCO』をリリースする。兄・健太郎(1991~)、弟・康次郎(1993~)のギター・デュオ。フラメンコのオリジナル曲にクラシックやポップスのフラメンコ・カバーを合わせ、タイトルどおり、フラメンコの新たな地平を開く。制作真っ最中の二人に聞いた。兄「クラシックは音楽としてすごく完成されていて、いじるところがない。そこがずっと壁でした。でも、その完成された音楽に、フラメンコのパーカッシブなリズムをぶつけたら面白いんじゃないか。そう考えたらスパッと道が開けました」弟「フラメンコの特徴的なリズム・パターンを“コンパス”といいます。ブレリア、ソレア、アレグリアス…。フラメンコの曲種ごとにいろんなコンパスがある。それにクラシックやジャズの音楽をはめてみたらどうなるか、みたいなことをやっています。『カルメン組曲』なんかはコンパスのメドレーみたいで、どんどんリズムは変わるけど曲はカルメン。フラメンコらしさを十分に感じてもらえると思います」つのドゥーブル」、抒情的な主題がよく知られるラフマニノフの「コレルリの主題による変奏曲」、そしてシューマンの「交響的練習曲」だ。シューマンの作品は主題とその変奏を含む12の練習曲からなり、まさに交響的=オーケストラ的な立体感を表現することが求められる大曲だ。豊かな音色のヴァリエーションを持つ岡田のピアノが、充実した作品像を浮かび上がらせてくれることだろう。 二人とも日本の中学校を卒業後、スペインのセビージャで学んだ。アンダルシア地方。いうまでもなくフラメンコの本場だ。そのままスペインでプロとしてキャリアを積んできた人脈を生かし、録音には現地のアーティストたちも参加している。弟「日本で録音したものを送って、ハレオ(掛け声)やパルマ(手拍子)などを入れてもらいました。あれは専門の人がいるぐらい奥が深いんです。今回は現地でもバリバリの第一線の人たち。僕も感動してしまって、戻ってきた音源を毎日聴いています」兄「クラシックにハレオを入れたりするのは、彼らも新鮮だったはず。異色の面白い感じになっていると思います」 フラメンコとクラシックを融合させる試みは、たぶんスペインでも前例がないという。伝統的に楽譜を用いないフラメンコ。アレンジはまず、対象の楽曲を二人で聴き込むところから始まる。兄「大変でした。楽譜が読めないので、音を聴いて、このコードこれじゃない?みたいな感覚でやっていくので。でも、そのぶん斬新に出来上がっていると思います」 楽譜で音楽を発想しないというのは、案外重要だと思う。五線譜という視覚に捉われず、伝えることが聴くこととダイレクトにリンクしている。それは音楽の本質でもある。リリースが待ち遠しいが、「生で体験するのがフラメンコの醍醐味。ぜひ直接聴いてほしい」とも。発売記念ツアーも見逃せない。左:健太郎 右:康次郎 ©HIDEKAZU MAIYAMA©Makoto Kamiya文:飯田有抄取材・文:宮本 明岡田 奏 ピアノ・リサイタル変奏曲の傑作をダイナミックに 岡田奏はパリ国立高等音楽院にて研鑽を積み、各国の指揮者やオーケストラとの共演も重ねる注目のピアニスト。その凛としてエレガントな音楽作りはプーランク国際ピアノ・コンクールやピアノ・キャンパス国際コンクールで優勝に輝き、高く評価されてきた。そんな岡田が、この秋待望のセカンド・アルバムをリリースするにあたり、武蔵野市民文化会館にて記念リサイタルを行う。プログラムからは、岡田が “変奏曲形式”にフォーカスしていることがわかる。 曲目はラモーの洒脱な「ガヴォットと6

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