eぶらあぼ 2022.9月号
59/157

9/20(火)19:00 Hakuju Hall問 プロアルテムジケ03-3943-6677 https://www.proarte.jp56作・久保哲朗の「Beans」に基づく新組曲、人生に感銘を受けたナディア&リリー・ブーランジェの作品、そして留学中に出会った双子作曲家・向井響&航の斬新な手法を用いた委嘱新作と、意欲満々なプログラム。佐藤の豊麗かつ密度の濃い演奏は、自身の音楽性の高さとユーフォニアムの可能性を鮮やかに伝えてくれる。彼女が「自分自身の全て」と語るこのリサイタルで、その魅力を存分に堪能したい。9/20(火)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール問 東京オペラシティチケットセンター03-5353-9999 https://www.operacity.jp9/24(土)14:00 高松/穴吹学園ホール(せとうち観光専門職短期大学内)問 穴吹学園ホール087-844-3511 https://web.seto.ac.jp/anabukihall/“第二幕”がHakuju Hallに登場。 今回も端正なピアノ伴奏で綴られる色とりどりのプログラムに期待。特にこのコンサートのテーマにもなっている、エルトン・ジョン(作曲)とバーニー・トーピン(作詞)の尊い友情による奇蹟が生んだ稀代の名曲〈Your Song(僕の歌は君の歌)〉を大いに楽しみにしたい。左より:後藤春馬、高橋洋介、長井進之介、隠岐速人文:柴田克彦文:東端哲也©Ayane Shindo左:佐渡 裕/右:鳴戸勝紀(元大関琴欧洲) ©宮澤正明東京オペラシティ B■■■■■■■→C 佐藤采■■■香(ユーフォニアム)注目の実力派が描く、魅惑の楽器の新世界 ユーフォニアムはまろやかで情感豊かな楽器だが、一般ファンの馴染みはやや薄い。そこで注目したいのが、東京オペラシティ名物「B→C」の佐藤采香の公演だ。東京藝大で学んだ佐藤は、この楽器の最高峰たるリエクサ国際コンクールで2018年日本人初の優勝を果たした注目の逸材。同年から2年間スイスのベルン芸術大学に留学し、持ち前の名技に更なる磨きをかけている。 「自身の軌跡を重ねた“セルフポートレート”」を旨とする本公演は、ベルン時代に学んだというバッハのフルート作品、ユーフォニアムのレパートリーの一つヘルツキの作品、佐藤の初委嘱カントキューブ 第二幕 your songアリアにミュージカル、歌謡曲まで「あなたのために」歌うステージ 昨年CDデビューも果たして本格始動したcanto cube(カントキューブ)は、今後の日本のオペラ・シーンを担う隠岐速人(テノール)、高橋洋介(バリトン)、後藤春馬(バスバリトン)の3人を歌手陣に揃え、音楽ライターやラジオ・パーソナリティとしても大活躍中の“歌心ある”マルチ・ピアニスト、長井進之介を加えたユニット。ソロ歌唱による情熱のアリアや魅惑のアンサンブルでオペラ・ファンを満足させつつ、スタンダード・ナンバーからJポップにロックまで飛び出す、人気楽曲オンパレードを3人で歌い継ぎ、ジャンルを超えて音楽ファンの心を鷲づかみにした彼らのhttps://www.facebook.com/BravoClassic/ぶらあぼ公式facebook

元のページ  ../index.html#59

このブックを見る