eぶらあぼ 2022.9月号
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「Lux in Tenebris / 闇の中の光」 サルヴァトーレ・シャリーノ フルート独奏のための作品集CDリリース記念公演9/22(木)19:00、9/23(金・祝)~9/25(日)各日15:00 国立/宇フォーラム美術館多彩な奏法を駆使して、独自の響きの宇宙を創出し、「音色の魔術師」と称えられる現代イタリアの巨匠、サルヴァトーレ・シャリーノ。フランスとスイスに学び、同時代音楽の紹介に力を注ぐフルートの若林かをりが、シャリーノの独奏作品を収録したCDのリリースを記念し、写真家のタイナカジュンペイ、空間演出の松本永とともに臨む、インスタレーションの舞台。視覚的な刺激を得て、“宇宙”はいっそうの広がりを見せる。静岡・室内楽フェスティバル2022 アルディッティ弦楽四重奏団 & 野平一郎(ピアノ)9/3(土)15:00 静岡音楽館AOIフレッシュ名曲コンサート(室内楽)晩夏のクラリネット五重奏9/11(日)15:00 くにたち市民芸術小ホール139文:笹田和人今年は、現代作曲家としてのみならず建築家としても活躍した、鬼才ヤニス・クセナキスの生誕100年。同時代作品に特化した活動を続ける、イギリスのアルディッアルディッティ弦楽四重奏団 ティ弦楽四重奏団と、©Astrid Karger作曲家でピアニストの野平一郎が、ピアノ五重奏による「アケア」や弦楽四重奏の「テトラス」「ST/4」、弦楽三重奏の「イコール」、ピアノ・ソロの「6つのシャンソン」と、様々な編成のための室内楽作品を通じて、その先鋭的で刺激的な業績に光を当てる。若き名手たちの覇気あふれる演奏を愉しむ「フレッシュ名曲コンサート」。東京都国立市での公演は室内楽のステージで、神奈川フィル首席を務めるクラリネットの亀居優斗が軸に。東京交響楽団コンサートマスターの小林壱成をはじめ、ヴァイオリン石原悠企、ヴィオラ中恵菜、チェロ佐藤晴真と、ベルリンに学んだ名手4人との共演による、フィンジ「5つのバガテル」にモーツァルト、ブラームスとクラリネット五重奏の名品を味わう。野平一郎 ©YOKO SHIMAZAKI亀居優斗 ©Ayane Shindo若林かをり昨年のジュネーヴ国際コンクール・チェロ部門で日本人として初優勝を果たしたのをはじめ、ブラームス国際コンクールやルーマニア国際音楽コンクールなど数々の登竜門を制した若伊藤 恵 ©大杉隼平きヴィルトゥオーゾ、上野通明。今回のリサイタルは、ピアノの名手・伊藤恵の共演を得て、ベートーヴェンの第3番とショパン、2つの名チェロ・ソナタのほか、J.S.バッハのガンバ・ソナタ第3番とメンデルスゾーン「無言歌」(op.109)を併せて弾く。ルーシー・ホルシュ(リコーダー)&トーマス・ダンフォード(リュート) デュオコンサート9/8(木)19:00 浜離宮朝日ホール9/9(金)19:00 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ9/10(土)15:00 埼玉/北本市文化センターしなやかな音色と瑞々しい感性で、幅広い楽曲を紡ぐオランダ出身のリコーダーのヴィルトゥオーゾ、ルーシー・ホルシュ。そして、艶やかな美音でソロやアンサンブルトーマス・ダンフォード で活躍目覚ましい©Julien Benhamouフランス・リュート界のスター、トーマス・ダンフォード。2人の名手が共演し、J.S.バッハ「組曲ニ短調」BWV997(ホルシュ編)、テレマンのソナタに、ダウランドやファン・エイクほか各々のソロ曲も交えつつ、多彩に披露する。スティーヴン・イッサーリス(チェロ)公開マスタークラス & 曲目解題コンサート9/16(金)18:30 横浜市神奈川区民文化センター かなっくホール深い洞察に基づいた知的なアプローチで知られるイギリス出身のチェリスト、スティーヴン・イッサーリス。翌日に開くリサイタルの関連企画として、ショスタコーヴィチの名ソナタを©Jean Baptiste Millot掘り下げ、その奥義を詳らかにする。都響のチェリスト、長谷部一郎との対話から楽曲を“解題”。最後にピアノのコニー・シーとの共演で全曲が披露される。第1部の公開マスタークラスでは、北村陽と笹沼樹という第一線で活躍する2人の俊英を指導する。上野通明チェロ・リサイタル 伊藤 恵(ピアノ)を迎えて9/25(日)14:00 調布市グリーンホール掲載している公演の最新情報は、それぞれの主催者のホームページなどでご確認ください。ルーシー・ホルシュ ©Dana van Leeuwen上野通明月の9

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