8/29(月)15:00 都筑公会堂 8/30(火)15:00 神奈川県民ホール (小)問 横浜みなとみらいホール仮事務所チケットセンター045-682-2000https://yokohama-minatomiraihall.jp横浜みなとみらいホール出張公演 横浜18区コンサート 第Ⅱ期河村尚子(ピアノ) × 読売日本交響楽団メンバー(弦楽五重奏)名手がクインテットと奏でる協奏曲の名作 横浜市の18区それぞれにあるホールや文化施設で展開されている「横浜18区コンサート」。2016年の「横浜音祭り」から生まれたシリーズだが、横浜みなとみらいホール(この秋リニューアルオープン)の改修工事による休館中には、横浜にゆかりのあるアーティストやオーケストラメンバーが登場して、協奏曲の室内楽版など充実の演奏を披露し続けている。 8月に都筑区の都筑公会堂、および中区の神奈川県民ホールの舞台に登場するのは、ソリストとしてピアニストの河村尚子、そして読売日本交響楽団メンバーによる弦楽五重奏という豪華な組み合わせだ。河村は2006年ミュンヘン国際コンクール第2位、07年クララ・ハスキル国際コンクール優勝といった目覚ましい活躍ぶりを見せ、08年の横浜市招待国際ピアノ演奏会に招聘されたピアニスト。また読響は、23年から横浜みなとみらいホールに委嘱により作曲された。実は小森の父・小森宗太郎はNHK交響楽団の前身、新交響楽団の名物ティンパニ奏者だった人で、新交響楽団のコンサートマスターを務めた黒柳の父・黒柳守綱と親しかった。そんな関係から黒柳をよく知る小森は生前、この作品を「まるでトットちゃ8/15(月)14:00 東京芸術劇場 コンサートホール問 東京フィルチケットサービス03-5353-9522 https://www.tpo.or.jpて「みなとみらいホリデー名曲シリーズ」を再開予定である。その両者がタッグを組んで取り上げるのは、シューマンのピアノ協奏曲イ短調の室内楽版だ。ドイツ・ロマン派の語法を熟知する河村のピアノ、そして各楽器の表現が明確に伝わる弦楽五重奏による編成が、シューマンが唯一残したピアノ協奏曲の魅力をドラマティックに届けてくれるに違いない。コンサート前半には弦楽五重奏のみでモーツァルトとドヴォルザークの名曲も演奏される。夏の午後のひと時、名手たちの奏でる響きに耳を澄ませたい。黒柳徹子 ©下村一喜前橋汀子 ©篠山紀信角田鋼亮 ©Hikaru Hoshiんが作曲したみたいだな、と思って聴いていただけたら嬉しい」と語っていた。 今年はこの音楽物語の初演からちょうど40年。躍進目覚ましい実力派、角田鋼亮が指揮台に立って、前橋、黒柳と息の合った協演を聴かせてくれるはずだ。河村尚子 ©Marco Borggreve文:萩谷由喜子文:飯田有抄63東京フィルハーモニー交響楽団 黒柳徹子のハートフルコンサート2022 音楽物語『トットちゃん』初演から40年! 黒柳自らの語りで上演 終戦記念日の8月15日、東京フィルハーモニー交響楽団の「ハートフルコンサート」が今年も開催される。ご存知の方も多いだろうが、このコンサートは同楽団副理事長でユニセフ親善大使の黒柳徹子によるトーク入りの平和祈念コンサートだ。少女時代に戦時下の辛い思いを経験した黒柳のトークは万人必聴ではなかろうか。もちろん、毎回豪華なゲストが出演し、プログラムも充実している。 今年は演奏活動60周年を迎えたヴァイオリンの前橋汀子がゲスト。切れ味のよい独奏でベートーヴェンの「ロマンス第2番」とサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」が演奏される。そして後半は、オーケストラによる音楽物語『窓ぎわのトットちゃん』が黒柳自身の語りで上演される。この音楽物語の作曲者は2016年に永眠した作曲家で医師の小森昭宏。1982年に当時の新星日響の
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