74Interview藤田ほのか(チェロ)& 藤田めぐみ(ピアノ)発端はバッハのインヴェンションでの大発見でJ.S.バッハの『インヴェ 英国を中心に国際的な活動を展開し、高い評価を得てきた「フジタ・ピアノンション』について学んだ時でした。バッハ自身がトリオ」。藤田めぐみ(ピアノ)、ほのか(チェロ)、ありさ(ヴァイオリン)の3姉“カンタービレ(歌うよう妹によるトリオだが、現在はオランダ在に)”で演奏するようにと住のありさが来日できないため、めぐ指示していたことに気づみとほのかのデュオでの活動をメインき、いままで私の中でしっに行っている。幼少期から重ねてきたくりときていなかった呼吸(Breathing)の本来の在二人のアンサンブルは圧倒的な世界観り方がわかり、それに加えで人々を魅了しているが、近年は演奏て鼓動(Heartbeat)の重だけでなくマスタークラスでも、その要性にも気がついたので技と表現を多くの人々に伝えている。す。この二つが揃うことほのか「それぞれの楽器の演奏についてで、演奏には血流(Blood はもちろんですが、“互いの音”を聴くとflow)が生まれます。こういうことを大切に指導を行っています」して、イメージした音が出るようになっめぐみ「私は普段個人レッスンを行ってただけでなく、演奏が自然と流れていいないのですが、このマスタークラスくようになりました」では、日々熟考を重ねて発見したことを 大発見のきっかけとなった「インヴェ受講生に伝えています。特に昨年末にンション」から、「バッハ コネクション」とはこれまでにない大発見があり、それを題された今回のリサイタルが生まれた。アドバイスしたところ、受講生の皆さんほのか「せっかく素晴らしい発見がでの演奏が大きく変わりました」きたので、その『インヴェンション』をほのか「これまでにも姉の様々な発見軸にプログラミングしていこうと。私を聴かせてもらってきましたが、今回のリクエストでブゾーニ編の『シャコンは特別なものだと思います。姉の演奏だけでなく、それを基にした指導で受講生の方々の演奏がまったく変わってしまったので」 それほどの“大発見”、具体的にはどのようなものなのだろうか。めぐみ「きっかけは小林仁先生の講義する松井慶太が登場。ソリストには、昨年のショパン・コンクールでの活躍で話題を呼んだ沢田蒼梧を迎える。沢田がワルシャワの舞台でも演奏したSHIGERU KAWAI(SK-EX)の最高級フルコンサートグランドピアノを用いて、ショパンのピアノ協奏曲第1番が演奏される。新設オーケストラと響かせる若きアーティストたちの研ぎ澄まされた熱演に、大いに期待が高まる。9/4(日)14:00 鎌倉芸術館問 湘南クラシックアーティストパラダイス0467-24-5695 https://shonan-cap.com藤田ほのか & 藤田めぐみ チェロとピアノのリサイタル 〜バッハ コネクション〜7/23(土)16:00 京都/青山音楽記念館 バロックザール9/8(木)19:00 東京文化会館(小) 問 ミリオンコンサート協会03-3501-5638(東京) エラート音楽事務所075-751-0617(京都)http://www.millionconcert.co.jp松井慶太左:藤田ほのか 右:藤田めぐみヌ』も最後に入れてもらい、バッハで始まり、バッハへと立ち返るように、間には私と姉のデュオでバッハの旋律が引用されているベートーヴェンとブラームスのチェロ・ソナタを入れています」 “探求者”である藤田めぐみが見出した新たな音色と奏法が加わり、より美しく、豊かなアンサンブルとなった二人のデュオ。多くの感動と発見を聴衆に届けてくれることだろう。取材・文:長井進之介文:飯田有抄沢田蒼梧グランブル管弦楽団 デビュー記念公演新たに誕生するオーケストラと注目の若きアーティストの協演 コロナ禍を経て、ようやく演奏会の賑わいが戻りつつある昨今であるが、初秋には鎌倉で新しいオーケストラが誕生する。NPO法人湘南クラシックアーティストパラダイスが創設するグランブル管弦楽団のデビュー公演が鎌倉芸術館大ホールで開催される。同法人理事長および楽団代表で声楽家でもある澤田エリザが、新たな芸術文化の創造という熱い想いを胸に立ち上げたオーケストラの旗揚げ公演だ。 指揮者には9月からオーケストラ・アンサンブル金沢のコンダクターに就任
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