eぶらあぼ 2022.7月号
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「日本では2台ピアノのコンサートに出演したことはありませんが、4台や5台ピアノのコンサートで弾かせていただいたことがありますし、ロシアではピアノ・アンサンブルの授業で2台ピアノや連弾の機会が多く、様々な曲を演奏してきました。ラフマニノフの組曲は第1番、第2番共に弾いたことがあり、大好きなのですが、特に今回演奏する第1番はお気に入りです。曲の開始から引き込まれますし、懐かしい思い出など色々な感情が浮かんでくる作品です。また旋律も美しく、初めてお聴きくださる方にも親しみやすさを感じていただける曲だと思います」 今回はそれぞれのピアノ・ソロもある。松田はチャイコフスキーの「18の小品 op.72」からの抜粋、牛田はバッハのコラール作品を演奏。様々な角度から二人のピアニズムを味わえる時間となりそうだ。 「ソロは今弾きたいものを各自選曲し、アンサンブルも多くの候補から選び出しています。ロシアン・プログラムに69Interview松田華音(ピアノ)注目の若手2人の個性と融合を味わう豪華競演 幼少期からその才能が注目され続けている二人のピアニスト、松田華音と牛田智大の夢の共演が実現する。モスクワ音楽院に日本人初となるロシア政府特別奨学生として入学し、首席で卒業するなど、長らくロシアを拠点に活躍してきた松田と、2018年の第10回浜松国際ピアノコンクールにて、日本人歴代最高第2位を受賞し話題を集めた牛田。それぞれに卓越した音楽性を持つ二人の音色が、ロシアの名曲の調べに乗って響きわたるという注目公演だ。今回は松田に公演への意気込みを尋ねた。 「静岡市民文化会館で共演のお話をいただき、お互いに“ぜひ!”ということで企画がはじまりました。せっかくの機会なので1公演で終わってしまうのは…となり、4公演が決まり、とても嬉しく思っています。牛田さんの演奏は非常に繊細な音色と音楽づくりが魅力的で、ピアノの音が消えていくところまでも大切にされるところに深く感激したことを覚えています。今回ご一緒できることがすごく楽しみです」 松田はこれまで2台ピアノをはじめとするピアノ・アンサンブルにはかなり親しんできたという。コンサートでは、ラフマニノフの組曲第1番「幻想的絵画」、プロコフィエフ(プレトニョフ編)のバレエ組曲「シンデレラ」をとりあげる。国際芸術祭「あいち2022」 スティーヴ・ライヒ〜スペシャル・コンサート五感を刺激する唯一無二の世界を体感!文:伊藤制子代作品にも長けた腕利きの奏者が揃 現代音楽ファンはもちろん、幅広い聴う。すでに古典となった「ピアノ・フェイ衆を熱狂させてきたミニマル・ミュージックの元祖、スティーヴ・ライヒ。聴く者のズ」、弦楽四重奏とライブエレクトロニクスによる異色作「ディファレント・トレ五感に直接訴えかけ、身体のリズムや情インズ」、さらに2007年の「ダブル・セク動をよびさます彼の音楽は今なお、みずステット」など、作曲者自身が選び抜いみずしい輝きを放つ。同世代の作曲家た世界はやみつきになること請け合いたちが次々と他界していくなか、「生きる伝説」となった御年85歳のライヒ自らがだ。一度聴いただけで、ライヒの音楽選曲したコンサートが、7月30日、31日には私たちの身体の奥底にまでしみわた国際芸術祭「あいち2022」パフォーミンるから、ライヒ中毒にはご用心を!グアーツ部門のイベントとして実現する。 両日には、ピアノの中川賢一、フルートの若林かをり、ヴァイオリンの石上真由子、そしてギターの山田岳ら、現7/30(土)19:00、7/31(日)15:00 名古屋市芸術創造センター問 クラシック名古屋052-678-5310 https://aichitriennale.jp/artists/steve-reich.html※ライヒ本人は出演しません。松田華音×牛田智大 2台ピアノ・コンサート7/21(木)19:00 東京オペラシティ コンサートホール問 ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212 https://www.japanarts.co.jp他公演 7/16(土) 栃木/小山市立文化センター(0285-22-9552)    7/18(月・祝) 静岡市民文化会館(中)(054-251-3751)    7/24(日) 富山/入善コスモホール(0765-72-1105)なったのは偶然だったのですが、それぞれの魅力を引き出せるようなプログラムになりました。2台ピアノの演奏は、お互いの個性を尊重しつつ支えあい、さらに新しいものを生み出していくなど、様々な魅力にあふれています。今回のコンサートは、お客さまにとっても、新しい私たちの音楽に出会っていただける機会になると思います」スティーヴ・ライヒ ©Jay Blakesberg取材・文:長井進之介©Ayako Yamamoto

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