eぶらあぼ 2022.7月号
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左より:長 哲也、田中香織、篠崎史紀、谷 昂登取材・文:片桐卓也422023年に創設35周年を迎える北九州国際音楽祭。海外オーケストラの招聘や音楽祭オリジナル企画を通2023年に創設35周年を迎える北九州国際音楽祭。海外オーケストラの招聘や音楽祭オリジナル企画を通して、クラシック音楽の鑑賞機会を提供し、次世代の育成に貢献してきた。NHK交響楽団・第1コンサートして、クラシック音楽の鑑賞機会を提供し、次世代の育成に貢献してきた。NHK交響楽団・第1コンサートマスターであり音楽祭の創成期から参加している篠崎史紀(ヴァイオリン)、スイスと日本の両方で活躍しマスターであり音楽祭の創成期から参加している篠崎史紀(ヴァイオリン)、スイスと日本の両方で活躍してきた田中香織(クラリネット)、東京都交響楽団首席奏者の長哲也(ファゴット)、国内外のコンクールでてきた田中香織(クラリネット)、東京都交響楽団首席奏者の長哲也(ファゴット)、国内外のコンクールで実績を重ねる谷昂登(ピアノ)、音楽祭の常連であるベテラン奏者から気鋭の若手アーティストまで、様々な実績を重ねる谷昂登(ピアノ)、音楽祭の常連であるベテラン奏者から気鋭の若手アーティストまで、様々な世代の北九州市出身アーティストに話を聞いた。世代の北九州市出身アーティストに話を聞いた。 福岡県北九州市の様々な会場で行われる「北九州国際音楽祭」は2022年も多彩なアーティスト、プログラムを揃えて開催される。今年は例年より早く8月14日に「夏の特別コンサート」でスタート。10月以降はサイモン・ラトル指揮ロンドン交響楽団(10/9)をはじめ、この音楽祭だけでしか聴くことができない「マイスター・アールト×ライジングスター オーケストラ」公演(11/12)、さらに「Maroオーケストラ チェロ・セクションによるチェロ八重奏 チェロ8」(11/23)、「庄司紗矢香(ヴァイオリン)&ジャンルカ・カシオーリ(フォルテピアノ)」(12/3)など、本当に楽しみなコンサートが並ぶ。「教育プログラム」「特別プログラム」といった地域に密着したコンサートも豊富だ。今年、音楽祭に参加する4人のアーティストを迎え、音楽祭の魅力、北九州市の魅力について語ってもらった。——北九州国際音楽祭は毎年、多彩なプログラムが楽しみですが、参加されるアーティストに実は北九州市出身者が多いですね。しかも、ひとつの楽器に偏るのではなくて、弦楽器、管楽器、ピアノと幅広い。篠崎史紀 北九州市に人材が豊富な理由は、この街の置かれた位置によるところが多いのではないかと思います。『日本のシチリア』と呼ばれている、というのは冗談ですが(笑)、アフリカとイタリア半島の間にあって古代から文明の栄えたシチリア島のように、北九州という地域は、多様な文化を持つ九州の人が本州に出て行く時に必ず通る街でした。北九州市も1963年に個性が違う5つの市が合併してできた新しい市。もともと多様性がある土地なのです。長 哲也 多様な文化を育てようという気持ちが、市ヴァイオリン田中香織 ファゴット谷 昂登 音楽を育む土壌音楽を育む土壌篠崎史紀 篠崎史紀 ヴァイオリン長 哲也 長 哲也 ファゴット北九州市出身のアーティストが語る北九州市出身のアーティストが語る「2022北九州国際音楽祭」「2022北九州国際音楽祭」田中香織 クラリネットクラリネット谷 昂登 ピアノピアノ

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