■■■■■■〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場◎10月1、4、8、11日 ヴェルディ:リゴレット 指/P.G.モランディ、演出/P.オーディ、出/B.ベルネーム、S.キーンリーサイド、E.モーリー、E.ソロドフニコフ、M.ボヒネク◎10月2、5、7、10、13日 マーラー:愛の死より[嘆きの歌/亡き子をしのぶ歌][22年9月プレミエ] 指/L.ヴィオッティ、演出/C.ビエイト、出/V=L.ベッカー、T.A.バウムガルトナー、D.イェンツ、F.ベッシュ◎10月9、12、15、19、23日 ヤナーチェク:イェヌーファ 指/T.ハヌス、演出/D.パウントニー、出/D.B.フィリップ、M.ラウレンツ、V.ウルマーナ、A.グリゴリアン◎10月14、16、20、22日 モンテヴェルディ:オルフェオ 指/S.ゴットフリート、演出/T.モリス、出/P.ノルツ、G.ニグル、S.ザメチュニコヴァ、C.ボック、尼子広志(あまこひろし)10月18日 L.テジエBr10月21、25、28、30日 ドニゼッティ:愛の妙薬指/G.カプアーノ、演出/O.シェンク、出/S.ザメチュニコヴァ、B.ヴォルコフ、D.ルチアーノ、A.エスポジート10月29、31日 ヴェルディ:椿姫 指/T.グッガイス、演出/S.ストーン、出/K.ムヒタリアン、D.ポポフ、A.エンフバートウィーン・フォルクスオーパー10月1(19:00)、16(18:00)、20(19:00)、24(19:00)日 ロッシーニ:チェネレントラ 演出/A.フライヤー10月2(16:30)、7(19:00)、12(19:00)日 モーツァルト:魔笛 演出/H.メイソン◎10月4(19:00)、10(19:00)、15(18:30)、19(19:00)日 C.ミレッカー/T.マッケベン:デュバリー夫人[22年9月プレミエ] 演出/J.P.グロガー10月5(19:00)、8(19:00)日 J.ハーマン:ラ・カージュ・オ・フォール(ミュージカル) 演出/M.キング 前月号で掲載できなかった9月の音楽祭に「バイロイト・バロック・オペラ・フェスティバル」というのがあり、もう一つのバイロイト音楽祭として古楽ファンの注目を浴びている。確かに多彩な内容で、大いに興味を惹かれる音楽祭だが、さすがに演目によってはチケットが完売状態になっているのでご留意のほど。 要注目公演という点では、ベルリン州立歌劇場で新演出となるチェルニアコフ演出のワーグナー「リング」をはずすわけにはいかない。チェルニアコフの新「リング」については何年も前から報道ベースには載っていたが、今回「リング」4部作が一挙にまとめてプレミエ上演されるというのは驚異的。ただ、これもチケットは残念ながらすでに完売となっている。他にワーグナーの注目公演としては、ハンブルク州立歌劇場の「さまよえるオランダ人」(ナガノ指揮)、エッセン歌劇場の「タンホイザー」(ネトピル他指揮)、チューリヒ歌劇場の「ワルキューレ」なども要注目。 それ以外のオペラでは、まずはヘアハイムが新音楽監督となるアン・デア・ウィーン劇場(劇場改修のため来シーズンまで代替会場で開催)が大注目。10月はヤナーチェク「利口な牝狐の物語」のプレミエとステッファーニの珍品オペラ「ヘラクレスとアキレウスの力比べ」(演奏会15010月6(19:00)日 J.シュトラウスⅡ:こうもり指/A.ジョエル 演出(校訂)/M.ハッペル★◎10月9(16:30)、11(19:00)、17(19:00)、22(18:00)、27(19:00)日 チャイコフスキー:イオランタとくるみ割り人形[プレミエ]指/O.M.ヴェルバー、演出/L.デ・ベール10月14(19:00)、18(19:00)、21(19:00)、25(19:00)、29(19:00)、31(19:00)日 J.ケンダー:キャバレー(ミュージカル) 演出/G.メーメルト◎10月23(16:30)、26(19:00)、28(19:00)日プッチーニ:ラ・ボエーム[新校訂上演] 指/O.M.ヴェルバー、演出/H.クプファー10月30(19:00)日 レハール:メリー・ウィドウ演出/M.A.マレッリアン・デア・ウィーン劇場[会場:ミュージアム・クォーター・ホールE(ウィーン)]〔注〕アン・デア・ウィーン劇場は改修工事中です(2024/25シーズンに再開場予定)。それまで MuseumsQuartier Halle E(Museumsplatz 1,1070 Wien)を代替会場として公演が行われます。★◎10月15(19:00)、17(19:00)、20(19:00)、22(19:00)、25(19:00)、27(19:00)日ヤナーチェク:利口な牝狐の物語[プレミエ]指/G.シュレキーテ、演出/S.ヘアハイム、出/M.シリアノフ、A.ヴォマチュコヴァ、M.プティ、J.クルコヴァ、演奏/ウィーン響◎10月16(19:00)日 A.ステッファーニ:ヘラクレスとアキレウスの力比べ(La Lotta d’Ercole con Achilleo)(演奏会形式) 指/R.ドゥブロフスキー、出/X.サバタ、A.プロハスカ、演奏/バッハ・コンソート・ウィーン10月23(19:00)日 E.オルトナー指揮アーノルト・シェーンベルク合唱団(創立50周年記念)ウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、形式)。ただ、せっかく期待のヘアハイムが監督となったというのに、本来の劇場ではない制限のある空間でプロダクション作りを強いられるヘアハイムに、聴衆側としてもやや気の毒な思いを抱く。もっともその制約がまた新たなアイディアに結びつくのであればそれもありか…。続いてはパリ・オペラ座の「サロメ」(ヤング指揮)、フランクフルト歌劇場の「カプリッチョ」(ヴァイグレ指揮)、モネ劇場の「ばらの騎士」(アルティノグリュ指揮)といったR.シュトラウス作品、ウィーン国立歌劇場の「イェヌーファ」(グリゴリアン主演)、ジュネーヴ大劇場の「カーチャ・カバノヴァ」(ネトピル指揮)といったヤナーチェク作品(前記のアン・デア・ウィーン劇場「利口な牝狐の物語」公演も含む)、ドレスデン・ゼンパー・オーパーのプッチーニ「蝶々夫人」(宮本亞門演出)、バイエルン州立歌劇場のモーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」(ユロフスキー指揮)、チューリヒ歌劇場のオッフェンバック「バルクフ」(ローレル指揮)、ミラノ・スカラ座「フェドーラ」とボローニャ歌劇場「アンドレア・シェニエ」のジョルダーノ作品(特に、後者はウクライナ出身のリーニフ指揮)、オペラ・コミークのドリーブ「ラクメ」(ピション指揮)、フランドル歌劇場のシューマン「ファウスト」(ヘレヴェッヘ指揮)など注目公演は多い。 オーケストラでは、ミンコフスキ=ウィーン響のフランス・プロ、ロト=ベルリン・フィルとヴァイオリンのイザベル・ファウストの共演、カウンターテナーのベジュン・メータが指揮も行うベルリン・コンツェルトハウス管、ケント・ナガノ指揮のマーラー6番(ハンブルク・フィル)、ヘレヴェッヘ、メッツマッハーが客演するライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ソヒエフ指揮のバイエルン放送響(ケルンのフィルハーモニー)とスカラ・フィル、同じバイエルン放送響にキリル・ペトレンコが客演して演奏するメンデルスゾーン「エリヤ」、ヴィオッティ指揮グルベンキアン管(ウィーンのムジークフェライン、ケルンのフィルハーモニー)、ヴァイグレ=フランクフルト・オーパー&ムゼウム管のマーラー9番、リーニフとヘンゲルブロックが客演するミュンヘン・フィル、フルシャ=バンベルク響と内田光子の共演、マケラ=パリ管のストラヴィンスキー「春の祭典」、ムーティが客演するフランス国立管、ビシュコフ指揮のチェコ・フィルなどこれまた多彩。なお、バルセロナ響の首席指揮者を退任し、ブリュッセル・フィルに移った大野和士は、10月には同オケと共にモネ劇場のオケにも登場する。 (曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(GFN)=ヴォルケントゥルム(グラーフェネック/オーストリア)、(HAM)=エルプフィルハーモニー(ハンブルク)、(LUZ)=コンツェルトザール(ルツェルン)、(LJU)=ガルス・ホール[カンカリエフ・ドーム](リュブリャナ/スロベニア)]〔注〕2022/23シーズンの詳細スケジュールが発表になりましたので、9月に遡って再掲載します。◎9月3(19:00)(GFN)(グラーフェネック音楽祭)、7(19:30)(LUZ)(ルツェルン音楽祭)、8(20:00)(LJU)日 E=P.サロネン指揮ラヴェル:クープランの墓、ピアノ協奏曲(3/8日)/A.ヒルボリ:孔雀物語(7日)、シベリウス:交響曲第2番 独/R.ブッフビンダーp(3/8日)/V.ミショーsx(7日)◎9月5(20:00)(HAM)、6(19:30)(LUZ)(ルツェルン音楽祭)日 E=P.サロネン指揮メシアン:トゥーランガリラ交響曲 独/ユジャ・ワンp、C.ラルティゴー(オンド・マルトノ)◎9月16(19:30)、17(15:30)、18(11:00)、19(19:30)、21(19:30)(KH)日 Z.メータ指揮 シューマン:ピアノ協奏曲、ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(第2稿・1878-80年版) 独/M.アルゲリッチp◎10月8(15:30)、9(11:00)、11(19:30)日F.ウェルザー=メスト指揮 ワーグナー:パルジファル〜前奏曲、R.シュトラウス:死と変容、ドヴォルザーク:交響曲第8番◎10月12(19:30)(KH)日 F.ウェルザー=メスト指揮 ブラームス:悲劇的序曲、交響曲第3番、R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りきウィーン響[会場:(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)]◎10月5(19:30)(MV)、6(19:30)(MV)、7(19:30)(MV)日 (指揮未定) フランツ・シュミット:7つの封印の書 独/C.エルスナーT、S.ミリングBs、S.スタッグS、D.ラング10月の見もの・聴きもの曽雌裕一 編2022年10月の
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