eぶらあぼ 2022.6月号
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6/3(金)19:00 東京芸術劇場 コンサートホール問 東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296 https://www.geigeki.jp7/29(金)19:00 東京文化会館問 東京文化会館チケットサービス03-5685-0650 https://www.t-bunka.jp秋山和慶 ©️Tokyo Symphony Orchestraと確信をもって記したい。 東京文化会館で開催される東京音楽コンクールで結果を出した俊英たちがソロを務める、「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」も楽しみだ。ヴァイオリンは第5回第1位の成田達輝、チェロは第12回第2位の笹沼樹。成田はロン゠ティボー国際コンクー山中千尋 ©️Hibiki Tokiwa作曲・作詞家としてテレビやラジオ番組の音楽も手掛け、チェロの古川展生、尺八の藤原道山と「KOBUDO-古武道-」を結成するなど視野は広い。 プログラムはジャジーな魅力に富むガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」、壮大で旋律美に彩られたラフ成田達輝 ©️Marco Borggreve笹沼 樹 ©️Taira Tairadateル第2位入賞以来、世界的に活躍するヴァイオリニスト。笹沼はソロのほかにカルテット・アマービレでARDミュンヘン国際コンクール第3位など、活躍の幅が広い期待のチェリスト。盤石の秋山&都響と共に、彼らの瑞々しい名技が存分に発揮される、特別なブラームスの時間になるに違いない。文:林 昌英文:伊熊よし子妹尾 武マニノフ「交響曲第2番 第3楽章」、山中の十八番に妹尾が新風を吹き込む「八木節」。ふたりの自由闊達でのびやかで枠にとらわれない「VS」は、何が飛び出すかわからないミステリアスな魅力に富む。聴き手も心してその魔力に酔いたい。44《響の森》Vol.50「傑出のブラームス」名匠と東京音楽コンクール入賞者2人の華々しい競演 東京文化会館が主催する《響の森》が50回目を迎える。節目の回は「傑出のブラームス」と掲げ、秋山和慶の指揮、東京都交響楽団による堂々たるブラームス・プロで、これまでの歴史と成果を聴かせる。 メインとなるのは交響曲第1番。筆者は昨夏、秋山指揮の日本センチュリー交響楽団で同曲を聴く機会があった。楽団の高い力量を余すところなく引き出し、どのパートも雄弁で美しく、バランスも絶妙。なにより全員の心がこもった温かい熱気で、同曲を初めて聴いたときの感動まで思い出され、その場にいられた幸せを噛みしめる屈指の“ブラ1”体験になった。その後も秋山は他の楽団との同曲でやはり大好評を得て、今後も複数の楽団で演奏を予定している。各地でブラームスの、しかも第1番での名演を期待されて、それを毎回成し遂げることの凄さ。この都響との“ブラ1”も格別な演奏になる芸劇リサイタル・シリーズ「VS」Vol.4 山中千尋 × 妹尾 武同じ誕生日(!)の学友ふたりが創り出す奇跡 2021年度、東京芸術劇場が新たなリサイタル・シリーズ「VS(ヴァーサス)」をスタートさせた。これは「ピアノ・デュオ(2台ピアノ)の演奏」によって2人の異なる個性を持つピアニストがそれぞれの表現力や感性、技術がぶつかり合うことで生まれる、ライブでしか味わえない熱狂的な空間を創造する新しいリサイタル。「予想することができない衝突」「奇跡的な一瞬を聴き手と共に体感しよう」という試みである。第4回もパワフルな顔合わせ。世界を駆ける人気ジャズ・ピアニスト山中千尋と、ピアニスト&作曲家としてマルチな活躍を続けている妹尾武の登場。ふたりは桐朋学園大学で学んだ音楽仲間。クラシックを学びながら山中はジャズの道へと歩みを進め、ニューヨークを拠点にジャンルをかろやかに飛び越え、さまざまなミュージシャンとの共演を重ねている。一方、妹尾も大学時代からポップスへとフィールドを広げ、現在は

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