eぶらあぼ 2022.1月号
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109コンサートギャラリーNew Release Selection新譜情報BooksぶらPAL海外公演情報今月の注目公演掲載している公演の最新情報は、それぞれの主催者のホームページなどでご確認ください。オーケストラ・アンサンブル金沢のニューイヤーコンサートは、名匠・沼尻竜典を指揮に迎えて、壮大かつ瑞々しいシューマンの交響曲第3番「ライン」をメインに。これに先立ち、沼尻の作曲による《竹取物語》(2014年初演)の抜粋、モーツァルト《フィガロの結婚》から〈恋人よ、早くここへ〉やドヴォルザーク《ルサルカ》から〈月に寄せる歌〉などオペラの名旋律を、ソプラノ砂川涼子の艶やかな歌声とともに堪能する。群馬交響楽団や豪華ソリストたちとともに、新年のスタートを言祝ぐ「高崎元旦コンサート」。第32回も高崎芸術劇場の芸術監督・大友直人の指揮で、プッチーニやレハールの名アリア(ソプラノ:森谷真理)、サラサーテ「カルメン幻想曲」(ヴァイオリン:山根一仁)、サン=サーンス「協奏曲第2番」から終楽章(ピアノ:務川慧悟)に、J.シュトラウスⅡのワルツなど、初春に相応しい華やかな名曲をたっぷりと披露する。話題の若手女性指揮者の鮮烈な感性が、“名曲中の名曲”に新たな命を授ける。2015年のブザンソン国際指揮者コンクールで聴衆賞とオーケストラ賞を獲得、翌年には欧州デビューを果たした齋藤友香理が、川口総合文化センター・リリアのニューイヤー公演に登場。新日本フィルハーモニー交響楽団を振り、シューベルト「未完成」、ベートーヴェン「運命」、ドヴォルザーク「新世界より」という“三大交響曲”を披露する。大胆にして繊細、時空を超えた先鋭的なアプローチを続ける、若き鬼才ピアニスト、佐藤祐介。リサイタルシリーズ「PIANO EPOCH」の第5弾は、マルチ・パーカッショニスト、関聡との“響宴”。ピアニストとしても共演する中川俊郎をはじめ、福士則夫、鈴木治行、平山智ら気鋭の作曲家への委嘱作初演に、石井眞木やシューベルトを交え、ダンドリューやバルバトルといった、バロックの佳品までを共鳴させる。国際的に活躍し、とりわけフランス作品に深く傾倒する人気ピアニスト、三浦友理枝による「ドビュッシー・ピアノ作品全曲演奏会」全4回。2019年12月にスタートしたものの、コロナ禍の影響で中断を余儀なくされ、今回が待望の第2回目の開催に。「映像第1集/第2集」をはじめ、「版画」や「喜びの島」、「子供の領分」など、ドビュッシーが独自のピアノ書法を確立するまでの軌跡を、清冽な響きで辿ってゆく。目指すは、新たなる形の舞台芸術の創出だ。国際的な檜舞台で主役を務めてきたソプラノの田村麻子。そして、演劇界で様々なヒロインを演じてきた俳優の田野聖子。シェイクスピアの四大悲劇に登場する4人の女性に焦点を当て、2人がそれぞれ、モノローグによる芝居と、大島ミチル作曲による《リア王》のアリア(世界初演)を含めた、独唱の形で演じ分ける。演出は髙岸未朝が担当、ピアノの江澤隆行らが共演する。月の1第32回高崎元旦コンサートニューイヤーコンサート2022“華麗なる3大交響曲”I am... 哀しみの女たち~シェイクスピア4大悲劇~〈オペラ&演劇〉第449回定期公演フィルハーモニー・シリーズ ニューイヤーコンサート2022土曜ソワレシリーズ 女ミューズ神との出逢い 第298回 三浦友理枝 ドビュッシー・ピアノ作品全曲演奏会 第2回(全4回)佐藤祐介 ピアノリサイタルシリーズPIANO EPOCH Vol.5 ~ピアノと打楽器の響宴~1/1(土・祝)13:30 高崎芸術劇場1/16(日)15:00 川口総合文化センター・リリア1/8(土)14:00 王子ホール1/8(土)14:00 石川県立音楽堂 コンサートホール1/29(土)17:00 フィリアホール1/15(土)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール文:笹田和人沼尻竜典砂川涼子 ©Yoshinobu Fukaya©Yuji Hori齋藤友香理左より:大友直人 ©Rowland Kirishima/森谷真理/山根一仁 ©K.MIURA/務川慧悟田村麻子田野聖子佐藤祐介関 聡

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