eぶらあぼ 2021.8月号
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110月の8第47回 日本フィル夏休みコンサート2021千葉県少年少女オーケストラとアキラさんの大発見コンサート 2021JAPAN BRASS SEMINAR faculty Ensemble中部フィルハーモニー交響楽団創立20周年記念コンサート西村 悟(テノール) & 平野 和(バスバリトン) デュオリサイタルひろしまオペラルネッサンスモーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》8/1(日)11:00 15:00 サントリーホール8/3(火)14:00 神奈川県民ホール 他8/21(土)14:00 千葉県東総文化会館8/22(日)14:00 千葉県文化会館8/8(日)15:00 川西市キセラホール8/7(土)14:30 愛知県芸術劇場コンサートホール8/29(日)14:00 君津市民文化ホール(中)8/21(土)、8/22(日)各日14:00 JMSアステールプラザ文:笹田和人掲載している公演の最新情報は、それぞれの主催者のホームページなどでご確認ください。創立20周年を迎えた中部フィルハーモニー交響楽団が、聴衆への感謝を込めて贈る記念コンサート。芸術監督・首席指揮者である秋山和慶のタクトで、幕開けはショスタコーヴィチ「祝典序曲」で華やかに。愛知・大府市出身の国際派ヴァイオリニスト、竹澤恭子をソリストに迎えてのチャイコフスキーの協奏曲、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」(オルガン:都築由理江)の壮大な響きで、さらなる未来への扉を開く。イタリア声楽コンコルソ・ミラノを制し、精緻かつ伸びやかな歌声で聴衆を魅了するテノールの西村悟。そして、ウィーン・フォルクスオーパー専属として活躍し、本場でオペラの真髄を知り尽くすバスバリトンの平野和。千葉が生んだ2人の俊英が地元へと“凱旋”して競演する贅沢なステージ。声楽を熟知するピアノの河原忠之の共演を得て、リートから日本歌曲、アリア、二重唱まで、古今東西の名旋律を歌い尽くす。秋山和慶竹澤恭子 ©松永 学兵庫・川西市を舞台に、ホルン福川伸陽、トロンボーン呉信一、テューバ杉山康人ら金管楽器のトップ・プレイヤーが、アマチュアや学生を“熱血指導”する「ジャパンブラスセミナー」。その講師陣ら5人が特別アンサンブルを組織し、サティ「ジュ・トゥ・ヴー」やホロビッツ「ミュージックホール組曲」、ファーナビー「空想・おもちゃ・夢」など、時にセミナー受講生を交えて、日本最高峰のサウンドを存分に披露する。「クラシック音楽が未体験の子どもたちに、生の演奏を聴いてほしい」と、日本フィルハーモニー交響楽団が毎年続けている「夏休みコンサート」。47回目は、永峰大輔(7/17~28)と角田鋼亮(7/30~8/4,8/29)、2人の気鋭の指揮者を迎えて。江原陽子の歌とお話で“音の世界旅行”を楽しみ、バレエ『くるみ割り人形』の華やかな舞台を味わい、『鬼滅の刃』の主題歌などに乗せて体を動かす。忘れられない思い出ができそうだ。スターダンサーズ・バレエ団 ©Takashi Hiyama (A.I Co.,Ltd.)「このオペラが描くものこそ、人間なのだ。これが人間のつくる世界の有り様だ」と演出の岩田達宗は言う。今回の「ひろしまオペラルネッサンス」は、モーツァルトの“ダ・ポンテ三部作”の一角を占める《ドン・ジョヴァンニ》を取り上げる。タイトルロールに折河宏治と山岸玲音のダブルキャスト、安東省二(騎士長)、原田幸子と柳清美(以上ドンナ・アンナ)ら実力派キャストが登場。川瀬賢太郎指揮の広島交響楽団がバックアップする。岩田達宗 ©大阪音楽大学川瀬賢太郎 ©Yoshinori Kurosawaテレビでもお馴染みの“アキラさん”こと、作曲家で舞台音楽家の宮川彬良の案内で、音の宝物を探す旅に出かけよう。冒険への同行者は、ピアノの宮川知子と、佐治薫子が音楽監督を務める千葉県少年少女オーケストラ。その行く手には、リスト「ラ・カンパネラ」やパガニーニ「カプリス」などクラシックの名曲から、「風のオリヴァストロ」など宮川のオリジナル曲まで、わくわくする魅力的な旋律の数々が待ち構えている。宮川彬良 ©Daisuke宮川知子 ©miyacawa Ari西村 悟 ©Goda平野 和 ©Claudia Prieler杉山康人福川伸陽呉 信一

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