eぶらあぼ 2021.5月号
67/125

64首席客演指揮者 山田和樹指揮者/クリエイティヴ・パートナー鈴木優人常任指揮者 セバスティアン・ヴァイグレお申込み・お問合せ 読響チケットセンター(10時~18時・年中無休) 0570‒00‒4390 https://yomikyo.or.jp/4~5月公演チケット(1回券)&《大阪定期演奏会》年間会員券、好評発売中!≪4月~5月の聴きどころ≫ 4月30日は、芸術選奨新人賞を受賞した鈴木優人が、ベートーヴェン交響曲第7番を独自のセンスで描き、鮮烈なリズムを響かせる。ジャンルを超えて活躍する箏(こと)のLEOは、藤倉大の協奏曲を世界初演。先日リリーズされた最新アルバムでも、近代筝曲の開祖といわれる江戸時代の音楽家・八橋検校と、すぐ後の時代に作られたJ.S.バッハ作品を並べたほか、坂本龍一、ライヒ、ケージらの曲を収録し、現代音楽ファンからも注目を浴びている。“邦楽界の新星”が箏の知られざる魅力を表してくれそうだ。 5月21日は、読響と数々の歴史に埋もれた作品に光を当て、話題を呼んできた下野竜也が、20世紀チェコの作曲家マルティヌーの2作品を披露する。チェコ音楽の伝統を継承しつつ、新たな響きを探求したマルティヌーの交響曲第3番は、作曲当時(1944年)の世相を反映したかのような悲痛さにあふれているが、ラストにはドヴォルザークの「レクイエム」が引用され、美しい救済のサウンドが会場を包み込む。モーツァルトのピアノ協奏曲では、人気の藤田真央が共演。モーツァルトのソナタ全曲を中心とするツィクルスを開始したほか、今夏のヴェルビエ音楽祭でも全曲演奏をするなど、藤田にとってモーツァルトは重要な作曲家だけに、今回の共演にも期待が高まる。 5月25日は、下野竜也が切れ味抜群のタクトで「火の鳥」を振り、興奮のクライマックスを築く。藤田真央は得意のラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をロマンティックに弾きこなし、聴衆を魅了するだろう。チケットの完売が相次ぐ《読響アンサンブル・シリーズ》。6月は遠藤真理が、4月に新たにコンサートマスターに就任した林悠介らとともに、チャイコフスキー「フィレンツェの思い出」などを演奏。7月は日下紗矢子が、生誕100年を迎えるピアソラの代表作である「ブエノスアイレスの四季」(ホセ・ブラガート編曲/弦楽合奏とピアノ版)をお届けする。12月3日は鈴木優人が音楽での表現主義の傑作「月に憑かれたピエロ」で耽美的な世界を構築し、12月9日はドイツを拠点に活躍する上岡敏之がピアノを弾き、ヴァインベルクなどで読響メンバーと白熱のアンサンブルを披露。お得な年間会員券は好評発売中。会員券で完売した場合、1回券の発売はないのでお買い逃しなく。日下紗矢子©読響上岡敏之©武藤 章下野竜也©読響◆知られざるマルティヌーの傑作藤田真央のモーツァルト5/21(金)19:00 サントリーホールS¥7,600 A¥6,600 B¥5,600 C¥4,100 指揮=下野竜也ピアノ=藤田真央マルティヌー/過ぎ去った夢モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番マルティヌー/交響曲第3番◆鮮烈な「火の鳥」情熱のラフマニノフ5/25(火)19:00 サントリーホールS¥7,600 A¥6,600 B¥5,600 C¥4,100 指揮=下野竜也ピアノ=藤田真央バーバー/序曲「悪口学校」ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハンナ・ケンドール/スパーク・キャッチャーズストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」藤田真央©EIICHI IKEDA《読響アンサンブル・シリーズ》年間会員券 好評発売中年間会員券(4回連続券) ¥14,700 会場:よみうり大手町ホール◆12/3(金)19:30指揮、プロデュース=鈴木優人 (指揮/クリエイティヴ・パートナー)シェーンベルク/「月に憑かれたピエロ」 他◆12/9(木)19:30ピアノ=上岡敏之フンメル/七重奏曲「軍隊」 ヴァインベルク/ピアノ五重奏曲◆《熱狂のベートーヴェン》 箏(こと)協奏曲を初演4/30(金)19:00 サントリーホールS¥7,600 A¥6,600 B¥5,600 C¥4,100指揮=鈴木優人(指揮者/クリエイティヴ・パートナー)箏=LEOリムスキー=コルサコフ/「ロシアの復活祭」序曲藤倉 大/箏協奏曲(管弦楽版/世界初演)ベートーヴェン/交響曲第7番LEO鈴木優人©読響◆7/22(木・祝)19:30ヴァイオリン=日下紗矢子        (特別客演コンサートマスター)ピアソラ(ホセ・ブラガート編)/ ブエノスアイレスの四季 他◆6/30(水)19:30 チェロ=遠藤真理(ソロ・チェロ)ヴァイオリン=林 悠介(コンサートマスター)チャイコフスキー/「フィレンツェの思い出」 他

元のページ  ../index.html#67

このブックを見る