eぶらあぼ 2021.5月号
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31秋山和慶田中祐子 ©Ayane Shindo糸賀修平 ©Taira Tairadate鳥木弥生渡邊荀之助本條秀慈郎腰越満美東儀秀樹 ©Ayako Yamamotoでも、もっとも近づきやすい作品のひとつといっていいだろう。 イタリア・オペラの代表が《蝶々夫人》なら、フランス・オペラの代表は《カルメン》。鈴木織衛指揮/兵庫芸術文化センター管弦楽団が《カルメン》ハイライトを演奏する[C5054]。カルメン役に鳥木弥生、ホセ役に笛田博昭、ミカエラ役に木村綾子、エスカミリオ役に三戸大久が配される。《カルメン》は隅から隅まで名曲の宝庫。オペラ・ファンはもちろんのこと、オペラ入門者にも最適だろう。魔性の女カルメンが堅物ホセの運命を狂わせる。 さらに日本を代表する歌手陣が数多く出演する「オペラ・アリア紅白歌合戦!」[C5034]や、板倉康明指揮/兵庫芸術文化センター管弦楽団によるイタリア・オペラ序曲集[C5032]など、オペラから生まれた名曲を楽しむ公演も多い。また、竹本泰蔵指揮/兵庫芸術文化センター管弦楽団は「イタリア・フランス映画音楽特集」として、モリコーネ、ルグラン、ニーノ・ロータらの名曲を奏でる[C5052]。オペラの系譜に連なるエンタテインメントとして、映画音楽の魅力を再発見する機会になりそうだ。 この音楽祭では毎回、金沢ならではのプログラムも組まれている。会場のひとつが「邦楽ホール」であることからもわかるように、金沢は邦楽が盛んな土地柄だ。音楽祭の名物となっているのは、能舞とクラシックのコラボレーション。今回は能舞「アルルの女」が、渡邊荀之助、渡邊茂人、川瀬隆士の能舞、中村香耶のダンス、鈴木織衛指揮/ガルガン・アンサンブルにより上演される[H5041]。また、板倉康明指揮/オーケストラ・アンサンブル金沢の公演では、ヴィヴァルディの「四季」と合わせて、本條秀慈郎の三味線による柴田誠太郎作曲「三味線とオーケストラのための作り話」が初演される[H5033]。篳篥の東儀秀樹リサイタルや[AK5041]、純邦楽公演である「いしかわの邦楽」[H5042]、クラシック音楽を好んだ金沢生まれの文豪・徳田秋聲の生誕150年を記念した公演[K5033]も開かれるなど、随所に和の要素が取り入れられているのがおもしろい。       いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭 2021会期:4/28(水)~5/5(水・祝) [本公演]5/3(月・祝)~5/5(水・祝)会場:石川県立音楽堂、金沢歌劇座、北國新聞赤羽ホール、北陸エリア(福井・石川・富山)問 いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭 実行委員会事務局076-232-8113 https://www.gargan.jp ※各公演の詳細は左記ウェブサイトでご確認ください。Information

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