1052021年は、タンゴ界に革命を起こしたアストル・ピアソラの生誕100年。我が国のタンゴ・シーンをリードするのみならず、ジャンルを超越した活躍で新境地を切り拓くバンドネオン奏者の小松亮太が、記念の年に贈る特別なステージ。小松に加えて3人のバンドネオンと弦楽合奏、ヴォーカル、さらにダンサーまで加わる豪華布陣。「リベルタンゴ」「来たるべきもの」「ロコへのバラード」ほか、傑作を熱く弾き尽くす。月の5日本歌曲協会 春のステージ2021 邦楽器とともに ~誕生100年! 十七絃の響きにのせてⅡ~ 千葉交響楽団第109回定期演奏会Les femmes au théâtreゲキジョウシマイ 第2弾 マスネナイト!Duo SORELLE 高田あずみ&高田はるみ ヴァイオリン・デュオ・リサイタル Vol.10レ・クロッシュ 日本デビュー20周年記念 ~ピアノ&チェロの夢の世界~小松亮太 plays アストル・ピアソラ アストル・ピアソラ生誕100年 ~ピアソラの音楽で綴るタンゴ革命の軌跡~5/6(木)13:30 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール5/29(土)14:00 習志野文化ホール5/14(金)19:30 豊洲シビックセンターホール5/13(木)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール5/31(月)19:00 東京文化会館(小)5/15(土)18:00 高崎芸術劇場 スタジオシアター文:笹田和人©YUSUKE TAKAMURA掲載している公演の最新情報は、それぞれの主催者のホームページなどでご確認ください。ヴァイオリンの名手、高田あずみ&はるみによる姉妹デュオ「Duo SORELLE」。10回目のリサイタルは、ピアノの浦壁信二を迎えて。ミヨーのソナタからモシュコフスキの組曲、サラサーテ「ナヴァラ」まで、時空を超えた自在な選曲で臨む。さらに、シュポーアの二重奏曲や、フックスの幻想的小品と、姉妹だけによるデュオ作品も。ともにモダンとピリオド両方を弾きこなすだけに、様式感を踏まえた快演が期待できよう。左より:高田はるみ、高田あずみ「ゲキジョウシマイ」は、ソプラノの森谷真理とメゾソプラノの鳥木弥生、ともに国際的な檜舞台で活躍を続けてきた、2人の名歌手によるユニット。昨年8月の初公演の好評を受けての第2弾は、得意のフランス作品の中からマスネを特集。前回と同様、ピアノの名手・江澤隆行の共演を得て、《マノン》《サンドリヨン》《エロディアード》などオペラからの名旋律や「海洋画」「喜び」など、二重唱の愉悦をたっぷりと。音楽監督を務める山下一史のもと、千葉県内唯一のプロオーケストラとして、快演を披露し続けている千葉交響楽団。山下の指揮による第109回定期は、先人たちの芸術へのオマージュを、終曲パッサカリアに結実させたブラームスの交響曲第4番をメインに。千葉響が誇る若き名手・浅原由香をフィーチャーしたR.シュトラウス「オーボエ協奏曲」と、武満徹「弦楽のためのレクイエム」をあわせて味わう。山下一史 ©ai ueda浅原由香幼少時に渡仏し、ともにパリ高等音楽院などに学んだ、ピアノの宇宿真紀子とチェロの宇宿直彰による姉弟デュオ「レ・クロッシュ」が日本デビュー20周年を迎えた。記念のステージは、ブラームス「チェロ・ソナタ第1番」やメンデルスゾーン「歌の翼に」などデュオの佳品に、直彰がバッハ「無伴奏組曲第2番」、真紀子がドビュッシー「喜びの島」ほか、ソロ作品を交えて。2人が鳴らす鐘の音は、いっそう豊かに響きわたる。詩人と作曲家、演奏家が一体となり、邦楽器と西洋音楽の唱法との融合を通じて、新たな歌曲の創造を目指すシリーズ「邦楽器とともに」。その「春のステージ2021」は、昨年10月の公演に続いて、誕生から100年を迎えた「十七絃」がテーマに。清岳こうの詩、福嶋頼秀の曲による新作「ご注意 火の国女」を百合道子(歌)、金子展寛(十七絃)、田辺頌山(尺八)で披露するなど、4つの初演を含めた8曲の意欲作を上演する。2019年のステージより江澤隆行左より:森谷真理、鳥木弥生
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