74新潟市民芸術文化会館 主催公演〒951-8132 新潟県新潟市中央区一番堀通町3番地2 http://www.ryutopia.or.jpお問合せ・ご予約:りゅーとぴあチケット専用ダイヤル025-224-5521主催:公益財団法人 新潟市芸術文化振興財団りゅーとぴあオンライン・チケット https://piagettii.e-get.jp/ryutopia/pt/(11:00~19:00 休館日を除く)“りゅーとぴあ”今月の聴きもの 「消え去るには惜しい」「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」と書き出したのは鴨長明『方丈記』。和漢混淆文で書かれた、我が国の古典三大随筆の一つです。鎌倉期の京にあって、打ち続く様々な天災を前に、全ては儚く移り行くものと嘆じています。りゅーとぴあのすぐ横を流れる信濃川のたゆたう水面を眺めていると、確かに全てのことは移ろい行くなあと身に迫ってまいります。一方、りゅーとぴあの開館以来、信濃川のように長く続けてきたシリーズがいくつかあります。その一つが東京交響楽団・新潟定期演奏会。2020年3月、第118回としてついにバッハ作曲〈マタイ受難曲〉を上演しようと準備を重ねていたのですが、コロナ禍で中止といたしました。その後、予定していた公演は特別演奏会として実施。定期演奏会は本ページ記載の情報のとおり、今年5月から再開いたします。内容・出演者については、本誌ご愛読の諸賢は先刻ご承知でございましょうから、重ねて申し上げる野暮はいたしません。全てのものは移り行く。天才、立川談志は「落語なんてぇものは消えるなら消えちまえばいい」と喝破し、それは新潟が生んだ偉大なる魂、坂口安吾の「生きよ堕ちよ、堕ち切るべし」という堕落論にもつながりますが、その一方で、失うには惜しいものもございましょう。天才でも偉人でもない小生は、これまでの東響新潟定期において繰り広げられた豊穣の時間が、このコロナ禍を越え、未来にもあり続けてほしいと願わずにはいられません。新潟の澄んだ空とさわやかな大気をこよなく愛する東響のメンバーとともに、最良の準備を整えて皆様のご来場をお待ちいたします。諸賢からご愛顧賜らんことを。(事業企画部H)●第120回 6/13(日)出会い、恋に落ち、命を捧ぐ。それは避けようのない運命。指揮=井上道義ピアノ=アレクセイ・ヴォロディンプロコフィエフ/ ピアノ協奏曲第2番 ト短調 op.16 「ロメオとジュリエット」組曲より (井上道義セレクション)井上道義©高木ゆりこ●第123回 11/7(日)天与の才が描き尽くす、寂寞たる老境の道行き。指揮=クシシュトフ・ウルバンスキピアノ=児玉麻里モーツァルト/歌劇「魔笛」序曲ベートーヴェン/ ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.19ブラームス/交響曲第4番 ホ短調 op.98クシシュトフ・ウルバンスキ©Marco Borggreve●第124回 2022.3/20(日)モスクワで、世界を制してから20年。今、迎える豊穣の時。指揮=三ツ橋敬子 ピアノ=上原彩子カリンニコフ/劇付随音楽「皇帝ボリス」序曲ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲グリンカ/歌劇「皇帝にささげし命」序曲チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23三ツ橋敬子©大杉隼平●第121回 7/11(日)極彩色のロシアン・フェス。剛直な響きで全てを圧倒。指揮=ロン・ユー ヴァイオリン=外村理紗ムソルグスキー/歌劇「ホヴァンシチナ」前奏曲 “モスクワ河の夜明け”チャイコフスキー/ ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35ムソルグスキー(ラヴェル編)/展覧会の絵ロン・ユー©Pan Shiyi●第119回 5/9(日)素朴さをこのうえなく精妙に、やがて鮮烈な光輝に至る。指揮=ジョナサン・ノットアダムス/ ザ・チェアマンダンス(歌劇「中国のニクソン」より)ドビュッシー/遊戯マーラー/交響曲第1番 ニ長調 「巨人」ジョナサン・ノットⒸK.Nakamura●第122回 9/19(日)伸びやかな青雲の息吹で、名曲から新たな魅力を引き出す。指揮=原田慶太楼 ソプラノ=小林沙羅メゾソプラノ=林 美智子テノール=西村 悟 バリトン=大西宇宙合唱=にいがた東響コーラスベートーヴェン/「エグモント」序曲 op.84 交響曲第9番 ニ短調 op.125 「合唱付き」原田慶太楼©Claudia Hershner2021年度 東京交響楽団 新潟定期演奏会 定期会員募集!会場:コンサートホール 各回17:00開演2021年度定期会員券(6回分) S¥38,000 A¥31,000 B¥24,000 1/30(土)受付開始、3/28(日)受付終了※「N-PAC mate友の会フレンズ」(年会費¥2,750・税込)または「インターネット会員」(年会費無料)への入会が必要です。
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