117コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報5月の見もの・聴きもの2021年5月の曽そし雌裕ひろかず一 編〔Ⅰ〕オーストリア第40回ウィーン国際音楽祭(5月23日-6月29日)[会場:コンツェルトハウス大ホール(ウィーン)他]〔注〕「プロメテウス」をテーマとして、ベートーベン、リスト、スクリャービン、ノーノ他の作曲家が取り上げられる予定ですが、詳細内容は未発表です(1月4日現在)。必要に応じて次号以降で補足掲載します。ウィーン国立歌劇場◎5月2日 グノー:ファウスト[21年4月プレミエ] 指/B.ド・ビリー、演出/F.カストルフ、出/J.D.フローレス5月3、6、10、14日 プッチーニ:トスカ 指/P.G.モランディ、演出/M.ヴァルマン、出/A.ハルテロス、M.ジョルダーノ5月9、13、16、21、25日 オッフェンバック:ホフマン物語 指/A.コーバー、演出/Aセルバン、出/J.D.フローレス、M.ロジエ/V.ヴェレーズ(25日)、E.シュロット5月15、18、24日 ドニゼッティ:愛の妙薬 指/P.G.モランディ、演出/O.シェンク、出/J.ケツィエ、L.セクガパーネ★◎5月22、28、31日 モンテヴェルディ:ポッペアの戴冠[プレミエ] 指/P.エラス=カサド、演出/J.ロワース、出/K.リンゼイ、S.ザメチュニコヴァ、X.サバタ、C.ボック、演奏/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス5月26、29日 ビゼー:カルメン[21年2月プレミエ] 指/A.オロスコ=エストラーダ、演出/C.ビエイト、出/M.ロジエ、D.ポポフウィーン・フォルクスオーパー〔注〕5月公演は指揮者未定の公演があります。5月1(18:30)、9(16:30)、17(11:00)、19(18:30)、22(18:30)日 H.アーレン:オズの魔法使い 演出/H.メイソン5月2(16:30)日 ブリテン:ベニスに死す[21年4月プレミエ] 指/G.プリースニッツ、演出/D.マクヴィカー5月4(19:00)、7(18:00)、11(19:00)、18(19:00)、26(18:00)日 モーツァルト:魔笛 演出/H.メイソン5月5(19:00)、8(19:00)、13(18:00)日 カールマン:マリッツァ伯爵夫人 演出/T.エンツィンガー5月6(19:30)、10(19:30)、16(16:30)、30(18:30)日 ワーグナー:さまよえるオランダ人演出/A.シュティール5月14(19:00)日 J.シュトラウスⅡ:こうもり新校訂演出/H.ツェドニク5月20(19:00)、23(19:00)、29(19:00)日ヴェルディ:椿姫 演出/H.グラツァー5月25(19:00)日 バーンスタイン:ワンダフル・タウン 演出/M.ダヴィッズ5月31(19:00)日 J.シュトラウスⅡ:ジプシー男爵 演出/P.ルントウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(LUX)=フィルハーモニー(ルクセンブルク)、(BRU)=パレ・デ・ボザール(ブリュッセル)、(PAR)=シャンゼリゼ劇場(パリ)、(RVN)=パラ・デ・アンドレ(ラヴェンナ)、(FLR)=テアトロ・デル・マッジョ(フィレンツェ)、(MIL)=スカラ座(ミラノ)、(LEJ)=ゲヴァントハウス(ライプツィヒ)、(DRS)=クルトゥアパラスト(ドレスデン)、(BUD)=ベラ・バルトーク国立コンサート・ホール[ブダペスト芸術宮殿](ブダペスト)、(DTM)=コンツェルトハウス(ドルトムント)、(FRA)=アルテオーパー(フランクフルト)、(KOL)=フィルハーモニー(ケルン)、(HAM)=エルプフィルハーモニー(ハンブルク)]◎5月5(20:00)(LUX)、6(20:00)(BRU)、7(20:00)(PAR)、9(20:00)(RVN)、10(20:00)(FLR)、11(20:00)(MIL)、13(11:00)、14(19:30)、15(15:30)、16(11:00)日R.ムーティ指揮 メンデルスゾーン:静かな海と楽しい航海(序曲)、シューマン:交響曲第4番、ブラームス:交響曲第2番 → 〔10日は「フィレンツェ五月音楽祭」も参照〕◎5月20(20:00)(LEJ)、21(19:30)(DRS)、23(19:30)(KH)、24(19:30)(KH)、25(20:00)(BUD)、27(20:00)(DTM)、28(20:00)(FRA)、29(20:00)(KOL)、30(20:00)(HAM)日 D.ハーディング指揮 マーラー:リュッケルトの詩による歌曲集(20日)/交響曲第10番〜アダージョ(21/23/24/25/27/28/29/30日)、交響曲第1番「巨人」 独/T.ハンプソンBr(20日のみ) → 〔20日は「ライプツィヒ・マーラー・フェスティバル」、21日は「ドレスデン音楽祭」も参照〕ウィーン響[会場:(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)]5月6(19:30)(KH)、9(11:00)(KH)日 K.カネラキス指揮 ワーグナー:トリスタンとイゾルデ〜前奏曲と愛の死、ブリテン:ヴァイオリン協奏曲、バルトーク:管弦楽のための協奏曲 独/S.ラムスマvn、司会/B.レット(9日のみ)5月20(19:30)(KH)、21(19:30)(KH)日O.M.ヴェルバー指揮 独/J.ラクリンvn5月26(19:30)(MV)、27(19:30)(MV)、28(19:30)(MV)日 S.ドゥネーヴ指揮 ラヴェル:クープランの墓、プーランク:オルガン・弦楽とティンパニのための協奏曲、ルーセル:交響曲第3番、ラヴェル:ラ・ヴァルス 独/O.ラトリーog5月31(19:30)(KH)日 D.ジンマン指揮 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番、ブルックナー:交響曲第7番 独/P.アンデルシェフスキp【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 5月はマーラーの交響曲を演目とする演奏会がとにかく多い。アムステルダムとライプツィヒで「マーラー・フェスティバル」が同月開催されることにも一因がある(前者は新型コロナのために1年延期となったもの)。ただし、前者は昨年より規模が縮小され、曲目は第1番から第6番まで。しかし登場するのは、ルイージ=コンセルトヘボウ管、ゲルギエフ=ミュンヘン・フィル、ラトル=ロンドン響、フルシャ=バイエルン放送響などなかなか多彩。それにも増して豪華なのはライプツィヒの方で、こちらは第1番から第10番までの全交響曲網羅で、前者のオケの他に、ネルソンス=ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ペトレンコ=ベルリン・フィル、ハーディング=ウィーン・フィル、パッパーノ=シュターツカペレ・ドレスデンなどが加わる。残念ながらどちらもチケットは完売ということになっているが、現在、新型コロナの影響で販売そのものが停止状態なので、正確な情報はWEB等で確認されたい。ちなみに、これらのオケは他の都市(特に各地の「音楽祭」)での公演もあるし、他にも、ルイージ=フィルハーモニア・チューリヒの第9番、エッシェンバッハ=スイス・ロマンド管の第2番(藤村実穂子出演)、チョン・ミョンフン=フィレンツェ5月音楽祭管の第3番・第9番、大野和士=バルセロナ響の第3番、ビシュコフ=チェコ・フィルの第1番など、本文に掲載しただけでも実に50公演近くのマーラーの演奏会がある。まさに圧巻。 一方、5月は「ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭」「ハンブルク国際音楽祭」「ドレスデン音楽祭」「ヴィースバーデン国際5月音楽祭」「シュヴェツィンゲン音楽祭」「フィレンツェ五月音楽祭」「プラハの春国際音楽祭」といった有名音楽祭も目白押し。それぞれの注目公演を列記していたら、とてもこのスペース内に収まりきれないので、本文の◎印をご参照いただきたいが、特に要注目公演としては、ザルツブルクではバルトリの出演するヘンデル「時と悟りの勝利」とモーツァルトの「皇帝ティートの慈悲」、それにメータ指揮の「トスカ」とフィレンツェ五月音楽祭管との演奏会、ハンブルクではヘンゲルブロック指揮のヘンデル「エジプトのイスラエル人」や、ケント・ナガノ、カンブルランのオーケストラ・コンサート、シュテンツ指揮のクルターク作品集、ドレスデンではティーレマン指揮のR.シュトラウス「カプリッチョ」とシュターツカペレ・ドレスデンの演奏会、ヴィースバーデンではイェルク・ヴィトマンの新作オペラとワーグナーの「リング・ツィクルス」(ジークムント役はフォークト、ジークフリート役はシャーガー、ブリュンヒルデ役はフォスター)、シュヴェツィンゲンではイザベル・ムンドリーの新作オペラとピション指揮のSWR響、といったところ。 通常公演としては、オペラでは、エラス=カサド指揮のモンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」(ウィーン国立歌劇場)、ベルリン州立歌劇場の「サロメ」(W.マイヤー出演)、「ヴォツェック」(ゲルネ出演)、コスキー演出、レジネーヴァ出演のヘンデル「アグリッピーナ」(ハンブルク州立歌劇場)、ライプツィヒ歌劇場のワーグナー「リング・ツィクルス」、ケルン歌劇場のロト指揮のグノー「ファウスト」、フランクフルト歌劇場のワイル作品、バイエルン州立歌劇場のライマン「リア」、パリ・オペラ座の「スペードの女王」とダルバヴィ「繻子(しゅす)の靴」、ボルドー国立歌劇場の「カルメン」(ミンコフスキ指揮)、フィンランド国立歌劇場の「ジークフリート」(サロネン指揮)など。オーケストラでは、ミンコフスキ指揮ウィーン放送響(ムジークフェライン)、ラトル=ベルリン・フィルのエルガー「ゲロンティアスの夢」、マケラ指揮ベルリン・ドイツ響、バレンボイムとアルゲリッチの共演(パリ・オペラ座管)、大野和士指揮パリ管、ロトとエトヴェシュの指揮するケルン・ギュルツェニヒ管などなどこれまたキリがない。(曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)
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