eぶらあぼ 2021.2月号
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98■新日本フィルが2021/22シーズン 定期 演奏会プログラムを発表 新日本フィルハーモニー交響楽団の2021/22シーズン プログラムが発表された。22年は同楽団の創立50周年にあたり、21年9月から22年3月までをプレ記念イヤー、22年4月から23年3月までを記念イヤーとする。この期間は特定の音楽監督はおかず、これまで同楽団と共演してきた指揮者、そしてこれからの時代を担う若いアーティストを招き、「過去」と「未来」に思いを込めたプログラムになるという。 シリーズも、これまでの「トパーズ」「ジェイド」を発展的に統合したチャレンジングで芸術性豊かなプログラムが特徴の《定期演奏会「トリフォニーホール・シリーズ」・「サントリーホール・シリーズ」》と、これまでの「ルビー」にあたり名曲を中心にクラシック音楽の魅力を伝える《定期演奏会 すみだクラシックへの扉》の2つに生まれ変わる。 前者のシーズン開幕は、映画『千と千尋の神隠し』などスタジオジブリ作品の管弦楽を担当するきっかけとなった、Composer in Residence and Music Partnerの久石譲が登場。自身の新曲の初演とマーラーの交響曲第1番「巨人」という注目の構成(21.9/11, 9/12)。続いては20年9月にコロナ禍で来日ができなかったシャルル・デュトワによるストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」、ラヴェル「ラ・ヴァルス」で、俊英、北村朋幹とのラヴェルのピアノ協奏曲にも期待(11/27, 11/29)。22年2月には、新日本フィル創設期にあたる1975年から初代音楽監督を務めた小泉和裕がシューマン、フランクの交響曲を披露する。 一方、「すみだクラシックへの扉」の初回は、ハインツ・ホリガーが登場。オーボエ演奏に加え、メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」を指揮する(21.9/24, 9/25)。他にもベテラン佐渡裕に中国の若手ピアニスト、ニュウニュウによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」(22.1/21, 1/22)など、華やかなラインナップが目を引く。 昨年はコロナ禍においても「パプリカ」をリモートで演奏した動画を配信、クラシック音楽界を象徴する積極的な活動に注目が集まった。まだまだ気の抜けない状況は続きそうだが、50年という節目に向けさらなる活躍に期待したい。新日本フィルハーモニー交響楽団https://www.njp.or.jp■東京シティ・フィルが2021/22シーズン ラインナップ発表 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が、2021-22シーズンのラインナップを発表した。コロ■びわ湖ホールが2021年度の自主事業 ラインナップを発表 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホールが2021年度(令和3年度)の自主事業ラインナップを発表した。 全国的に高く評価されている大規模なプロデュースオペラは、ワーグナー最後の大作《パルジファル》(2022.3/3, 3/6)。クリスティアン・フランツら国内外の歌手を迎えるが、新型コロナウイルスの影響を抑えるために、セミ・ステージ形式での上演。沼尻竜典指揮京響、演出には次代を担う伊香修吾。また、「沼尻竜典オペラセレクション」として新国立劇場と提携してビゼー《カルメン》(21.7/31, 8/1)を行う。沼尻指揮東京フィル、演出はアレックス・オリエで、びわ湖ホール声楽アンサンブルのソロ登録メンバーがドン・ホセ、スニガなど6役に出演する。びわ湖ホール声楽アンサンブルが出演するオペラは、上演機会の少ないプッチーニ《つばめ》(10/8〜10/11 中ホール、園田隆一郎指揮大阪響、演出:伊香修吾)、2015年に好評を得た沼尻竜典作曲のオペラ《竹取物語》もセミ・ステージ形式で新制作上演される(22.1/22, 1/23、沼尻指揮日本センチュリー響、原演出:栗山昌良、演出補:中村敬一)。 昨年中止になった人気の「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭」は感染対策で小ホールから大ホールへ移し、「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」をテーマに2日間14公演を予定(21.5/1, 5/2)、有料ライブ配信も行う。プロデュースする沼尻竜典・びわ湖ホール芸術監督は「これまでの賑わいはすぐに取り戻せないが、どういう形にしろ、再生の第一歩を踏み出すことに大きな意義がある。会場でも配信でも楽しんでいただける音楽祭に」と語っている。びわ湖ホールhttps://www.biwako-hall.or.jp左より:山中 隆(びわ湖ホール 館長)、沼尻竜典(同ホール 芸術監督 モニター画面)、舘脇 昭(同ホール 総括プロデューサー)    写真提供:びわ湖ホール

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