eぶらあぼ 2021.1月号
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129コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報煌びやかなワルツとアリアが、新しい幸せを運んでくれる。名匠・内藤彰率いる東京ニューシティ管弦楽団によるニューイヤーコンサートは、新国立劇場はじめ檜舞台で活躍する気鋭のソプラノ・鷲尾麻衣を迎えて。グノー《ファウスト》から〈宝石の歌〉やレハールの喜歌劇などからの名アリアと、「美しく青きドナウ」「皇帝円舞曲」ほか、シュトラウス一家による典雅なウィンナ・ワルツの調べ。新春を祝う名演に、酔いしれたい。ピアニストの寺根佳那は、東京音大からモスクワ音楽院に学び、最優秀で修了した実力派。デビュー盤『MISSA』(オクタヴィア・レコード)発売記念のステージは、スクリャービンのソナタ第9番「黒ミサ」やリスト「アレルヤ」ほか収録作品に加え、バッハ「平均律クラヴィーア曲集第1巻」から第18番、チャイコフスキー「ロマンス」、リスト「夕べの調べ」ほか、多彩な佳品を披露。瑞々しい才気と美音で魅せる。月の1平沢匡朗(ピアノ)ニューイヤーコンサートモルゴーア・クァルテット第50回定期演奏会東京ニューシティ管弦楽団 北とぴあシリーズ ニューイヤーコンサート2021 in 北とぴあ所沢ミューズニューイヤーコンサート2021フジタ・Afternoon Concert藤田めぐみ(ピアノ) 藤田ほのか(チェロ)寺根佳那 CDリリース記念ピアノ・リサイタル1/7(木)18:30 東京文化会館(小)1/25(月)19:00 東京文化会館(小)1/17(日)14:30 北とぴあ さくらホール1/9(土)15:00 所沢市民文化センター ミューズ アークホール1/28(木)15:00 ティアラこうとう(小)1/23(土)14:00 彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール文:笹田和人©FUKAYA Yoshinobu/auraY2鷲尾麻衣麗しき調べに、新たな年への期待と希望を託して――。平沢匡朗(まさあき)は桐朋学園大学に学び、国内外で活躍する実力派ピアニスト。ショパン「バラード」全4曲に、ゴドフスキー「喜歌劇《こうもり》によるコンサート・パラフレーズ」やシュルツ=エヴラー「『美しく青きドナウ』の主題によるアラベスク」など、新春に相応しいJ.シュトラウスⅡの名旋律を素材とした作品を組み合わせた、洒落たプログラムで臨む。あの名演が、再び。所沢ミューズのニューイヤーは、重鎮・秋山和慶のタクトによる東京交響楽団、名手・小山実稚恵が登場。2018年のステージで大きな反響を呼んだ、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」とラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」という2大傑作を、J.シュトラウスⅡのワルツ「酒、女、歌」と併せて披露する。力強く、たおやかな響き。災禍を乗り越えて“新たな世界”へ向かう、希望の糧となろう。小山実稚恵 ©ND CHOW閉塞感に苛まれている今だからこそ、我々は彼らのサウンドを渇望する。時にクラシックの枠組みをも超越し、弦楽四重奏の濃密な宇宙へ挑み続けるモルゴーア・クァルテット。約半年の順延を経た第50回定期では、シェーンベルクの第1番、ヴェーベルン、ベルクと新ウィーン楽派の作品を。「会場にいらしていただいた人の心に、何かが刻まれることを祈る気持ち」と、第1ヴァイオリンの荒井英治は綴っている。数々の登竜門で実績を重ねてきた、藤田めぐみ(ピアノ)、ほのか(チェロ)、ありさ(ヴァイオリン)の3姉妹で結成され、イギリスで人気の「フジタ・ピアノトリオ」。今回は、めぐみとほのかが、昼下がりの素敵な時間をプレゼントしてくれる。まず、めぐみのソロで、ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第30番」と、ショパン「マズルカ第15番」を。そして、ほのかが加わり、ラフマニノフの傑作「チェロ・ソナタ」を弾く。藤田めぐみ藤田ほのか

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