eぶらあぼ 2021.1月号
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119コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報4月の見もの・聴きもの2021年4月の曽そし雌裕ひろかず一 編〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場★◎4月1、4、8、11日 ワーグナー:パルジファル[プレミエ] 指/P.ジョルダン、演出/K.セレブレンニコフ、出/L.テジエ、G.ツェッペンフェルト、J.カウフマン、W.コッホ、E.ガランチャ◎4月5、9日 プッチーニ:蝶々夫人[20年9月プレミエ] 指/J.マルヴィッツ、演出/A.ミンゲラ、出/ヘー・ホイ、R.アラーニャ、B.ピンハソヴィチ、A.ジョヴァンニーニ4月12、16、19日 プッチーニ:トゥーランドット指/G.ビサンティ、演出/M.A.マレッリ、出/A.ピロッツィ、E.ソロドヴニコフ、F.サルトーリ、T.ゴチャシヴィリ4月15、17、20、22日 ロッシーニ:セビリアの理髪師 指/S.モンタナーリ、演出/G.レンネルト、出/C.デュボワ、P.ルメッツ、K.リンジー、B.ピンハソヴィチ◎4月18、21、25、28日 ワーグナー:ワルキューレ 指/A.フィッシャー、演出/S=E.ベヒトルフ、出/A.シャーガー、M.カレス、G.グロイスベック、C.ニールント、M.セラフィン、O.フォン・デア・ダメラウ★◎4月23、26、29日 グノー:ファウスト[プレミエ] 指/B.ド・ビリー、演出/F.カストルフ、出/J.D.フローレス、N.カー、A.パルカ、B.プリグル、P.ケルナー4月24、27、30日 モーツァルト:魔笛 指/A.フィッシャー、演出/M.ライザー、P.コリエ、出/R.パーペ、ロン・ロン、A.エレート、S.ドゥヴィエル、R.ミューレマンウィーン・フォルクスオーパー4月3(19:00)、15(19:00)日 J.シュトラウスⅡ:こうもり 新校訂演出/H.ツェドニク4月4(19:00)、18(17:00)日 モーツァルト:魔笛 演出/H.メイソン4月5(18:00)、10(19:00)、12(18:30)、19(19:00)、22(19:00)日 レハール:微笑みの国 演出/B.ブランケンシップ4月7(19:00)、9(19:00)、11(16:30)、13(19:00)、16(19:00)日 S.ソンドハイム:イントゥ・ザ・ウッズ(ミュージカル)[21年3月プレミエ] 演出/O.タンボジ4月8(19:00)日 ロルツィング:皇帝と船大工演出/H.ホルストコッテ★◎4月17(19:00)、20(19:00)、23(19:00)、26(19:00)、29(19:00)日 ブリテン:ベニスに死す[プレミエ] 指/G.プリースニッツ、演出/D.マクヴィカー4月21(18:30)、24(18:00)、30(18:30)日H.アーレン:オズの魔法使い(ミュージカル)演出/H.メイソン4月25(19:00)、28(19:00)日 カールマン:マリッツァ伯爵夫人 演出/T.エンツィンガーアン・デア・ウィーン劇場◎4月16(19:00)、18(19:00)、20(19:00)、23(19:00)、25(19:00)、27(19:00)日 ヘンデル:サウル 指/C.モールズ、演出/C.グート、出/F.ベッシュ、A.プロハスカ、G.セメンツァート、演奏/フライブルク・バロック管◎4月19(19:00)日 ハイドン:騎士オルランド(演奏会形式) 指/R.ヤーコプス、出/T.ウォーカー、R.ヨハンセン、K.クリンメル、イム・スンヘ、演奏/バーゼル室内管◎4月22(19:00)日 ヘンデル:タメルラーノ(演奏会形式) 指/H.ビケット、出/B.メータ、J.オルリンスキ、M.スパイアーズ、M.ベヴァン、演奏/イングリッシュ・コンサートウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(BSL)=シュタットカジノ(バーゼル)、(KOL)=フィルハーモニー(ケルン)、(HAM)=エルプフィルハーモニー(ハンブルク)]◎4月16(10:00)(公開リハーサル)、16(19:30)、17(15:30)、18(11:00)、19(19:30)、20(19:30)(KH)、22(19:30)(BSL)、23(20:00)(KOL)、24(20:00)(HAM)日 F.ウェルザー=メスト指揮 シューベルト:交響曲第2番、R.シュトラウス:家庭交響曲ウィーン響[会場:(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(ESS)=フィルハーモニー(エッセン)、(FRB)=コンツェルトハウス(フライブルク)、(BSL)=シュタットカジノ(バーゼル)、(STU)=ベートーヴェンザール[リーダーハレ](シュトゥットガルト)](主要公演のみ)4月3(19:30)(KH)、4(19:30)(KH)、6(19:30)(KH)日 A.オロスコ=エストラーダ指揮(ウィーンの春(3/4日)) オルフ:カルミナ・ブラーナ 独/S.ドゥヴィエルS、M.E.チェンチッチCT、G.ニグルBr4月10(19:30)(MV)、11(19:30)(MV)日M.ホーネック指揮 ドヴォルザーク:スターバト・マーテル 独/G.キューマイヤーS、W.レームクールA、B.ブルンスT4月12(20:00)(ESS)、14(20:00)(FRB)、15(19:30)(BSL)、16(20:00)(STU)日 R.ブッフビンダー(p)指揮 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番、第4番、第3番◎4月23(19:30)(KH)、25(11:00)(KH)日S.カンブルラン指揮 メシアン:トゥーランガリラ交響曲 独/R.ムラーロp、N.フォルゲ(オンド・マルトノ)◎4月29(19:30)(MV)、30(19:30)(MV)日I.メッツマッハー指揮 スメタナ:わが祖国(全曲)【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 4月はピアノのピリスが「エクサン・プロヴァンス復活祭音楽祭」に登場するというのがまずニュース。アルゲリッチとバレンボイムの共演もベルリンの「フェストターゲ/シュターツカペレ・ベルリン」で目をひく公演。 ところで復活祭期間中にはワーグナー「パルジファル」の公演が多い。まず注目はウィーン国立歌劇場で音楽監督フィリップ・ジョルダンが振り、主役をカウフマンが歌う新制作公演。同劇場では「ワルキューレ」も上演され、ジークムント役に今絶好調のシャーガーが登場するので、これも人気を呼ぼう。それ以外の「パルジファル」ではウェルザー=メストが指揮するバイエルン州立歌劇場(シャンゼリゼ劇場でも上演あり)、ジュネーヴ大劇場でジョナサン・ノットの振る公演などが要注目。 復活祭音楽祭の関係では、3月に続き、バーデン=バーデンでペトレンコの振るチャイコフスキー「マゼッパ」(音楽祭後に演奏会形式でベルリン・フィル定期でも演奏される)が面白い。ペトレンコは、他にもベルリン・フィルとモーツァルトのレクイエムやラフマニノフのオペラ「フランチェスカ・ダ・リミニ」を演奏。本拠地ベルリンに戻ってからは、チャイコフスキーの「管弦楽組曲第3番」などなかなか渋いプログラムを振る。さらにベルリン・フィルではメータの振るブルックナー9番も注目公演だが、この曲はシュターツカペレ・ベルリンでも「メータ85歳記念演奏会」の名の下にメータ自身が振ることになっている。「ザルツブルク復活祭音楽祭」では、シフ、ヘレヴェッヘ、ティーレマン、パッパーノでシュターツカペレ・ドレスデンの聴き比べができる。さらにドレスデンではハーディングも登壇する。 音楽祭以外のオペラでは、フローレスの出演するグノー「ファウスト」(ウィーン国立歌劇場)、アン・デア・ウィーン劇場のヘンデル「サウル」(本来の英語表記なら「ソール」)、「タメルラーノ」、ハイドン「騎士オルランド」の3作品、御大ザイフェルトと若手出世株ダヴィドセンの共演するベルリン州立歌劇場のワーグナー「タンホイザー」、ハンブルク州立歌劇場でケント・ナガノの振るR.シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」、ウェーバー「魔弾の射手」(新制作)、ショスタコーヴィチ「鼻」の3連発、ライプツィヒ歌劇場のワーグナー「リング」ツィクルス、フィレンツェ五月音楽祭でハーディングの振るチレーア「アドリアーナ・ルクヴルール」(新制作)、クラッツァー演出のグノー「ファウスト」(パリ・オペラ座)、モネ劇場でのサン=サーンス「ヘンリー8世」あたりが面白い。現代オペラでは、ドレスデン・ゼンパー2のライマン「幽霊ソナタ」、ケルン歌劇場でのファン・デル・アー「アップロード」、スペイン・テアトロ・レアルでのベンジャミン「愛と暴力のレッスン」が要注目。 オーケストラでは、R.シュトラウス「家庭交響曲」がウェルザー=メスト指揮ウィーン・フィル、ヤノフスキ指揮ケルンWDR響で競合。ウィーン響でのカンブルラン指揮メシアン「トゥーランガリラ交響曲」とメッツマッハー指揮スメタナ「わが祖国」も注目公演(メッツマッハーはバンベルク響も指揮)。その他、ロト指揮パリ管のベルリオーズ「ロメオとジュリエット」、同じロト指揮レ・シエクル演奏のサン=サーンス作品(エクサン・プロヴァンス復活祭音楽祭)、ラトル=ロンドン響のマーラー6番とストラヴィンスキー3大バレエ公演、ナガノ=ハンブルク・フィルでの細川俊夫のヴァイオリン協奏曲世界初演、オーボエのA.マイヤーがドイツ・カンマーフィルを振るオーボエ用編曲作品集(フランクフルト・アルテオーパー)、ティーレマン=バイエルン放送響のブルックナー5番、ケルンのフィルハーモニーでインマゼールとプレガルディエン親子の共演する演奏会、フルシャ=チェコ・フィルのお国もの等々、尽きることがない。(曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)

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