104を選択することが規定となっている。審査員は、審査員長の小松英典と、塚田佳男、木下牧子、松井康司、吉元由美の5名。第1位には表彰状と賞金50万円、神奈川新聞社賞の盾が贈られる。出場希望者の応募期間は1月4日から31日まで。郵送・宅配便のみの受付となる。ハーモニーホール座間http://www.ny.airnet.ne.jp/harmony/■「メセナアワード2020」贈呈式 企業メセナ協議会が主催する「メセナアワード2020」の贈呈式が11月20日に都内で行われた。本賞は、企業などによる芸術・文化振興を通した社会創造活動を表彰するもの。 音楽分野では、ソニー音楽財団が優秀賞「クラシックを♪♪咲かせま賞」を受賞。同財団は1984年の設立以来、子ども向けコンサートの企画制作や若手音楽家への支援に取り組んでいる。未就学児と家族が一緒に楽しむことができる「Concert for KIDS」シリーズ、小学1年生〜19才の青少年を対象とした「10代のためのプレミアム・コンサート」など、子どもの成長に合わせたコンサートを実施。2020年には「新型コロナウイルス対策特別支援プロジェクト」を立ち上げ、コロナ禍において活動が困難になった若手演奏家らへの支援を行っている。これら次世代育成や時代に即した幅広い事業が評価されての受賞となった。 同財団の理事長・水野道訓は、受賞スピーチで「企業の社会貢献はますます重要になっている。コロナ禍の大変な中でも、音楽を届けるために新しいことができると思う」と語った。このほか、群馬県高崎市で地域住民に向けたコンサートなどを開催している菓子製造の株式会社原田が、優秀賞「並んでも食べたい音楽で賞」を受賞した。企業メセナ協議会https://www.mecenat.or.jp■「第50回 ENEOS音楽賞」表彰式 「第50回 ENEOS音楽賞」(旧JXTG音楽賞)の表彰式が11月20日、オンラインで開催された。同音楽賞は1971年創設。日本の音楽文化の発展に貢献した個人または団体に贈られる。2020年度は、洋楽部門本賞をソプラノの佐藤美枝子、同部門奨励賞を古楽アンサンブルのアントネッロ、邦楽部門を雅楽演奏グループの伶楽舎が受賞した。 洋楽部門本賞の贈賞理由を、選考委員の関根礼子は「1998年チャイコフスキー国際コンクールでの優勝以来、コロラトゥーラの代表的なレパートリーのほか、ベルカント唱法をベースとしたドラマティックな役柄などにも挑戦してきた。2020年2月、藤原歌劇団《リゴレット》でのジルダ役の演唱も高い評価を得た」とした。 佐藤は「高校在学中からベルカント唱法を貫いてきた。ベルカントオペラを発信し続けるべく邁進していきたい」と語った。 同部門奨励賞の贈賞理由について、選考委員の舩木篤也は「祝祭劇《オルフェオ物語》を舞台化した試みなど、ユニークな活動や企画力などが評価された。前例に囚われない道を歩まれることを奨励する」とし、アントネッロ主宰の濱田芳通は「コロナ禍において、音楽活動を正しい方向へ導いていくことも今後の課題。理屈抜きに音楽が大切であるということを伝えていきたい」と述べた。 邦楽部門を受賞した伶楽舎は1985年に故・芝祐靖によって創設。古典曲の演奏に加え、廃絶曲の復曲や現代作品の演奏にも意欲的に取り組んでいる。子どもや入門者に向けた普及活動などの実績も高く評価された。ENEOSホールディングスhttps://www.hd.eneos.co.jpソニー音楽財団関係者 写真提供:企業メセナ協議会右より:濱田芳通、佐藤美枝子、谷田部 靖(ENEOSホールディングス 取締役副社長)、大田勝幸(同 代表取締役社長)、田口 聡(同 常務執行役員)写真提供:ENEOSホールディングス
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