eぶらあぼ 2020.10月号
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109コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL競演した〈誰も寝てはならぬ〉や、オペラ《ラ・ボエーム》《トスカ》の楽曲をはじめとする20曲が、最新の音響技術により再現されている。新たに行われた家族や共演者へのインタビューも収録。ステージの裏側やパヴァロッティの素顔を垣間見ることができる。プラシド・ドミンゴやホセ・カレーラス、アンジェラ・ゲオルギューらが語るエピソードもクラシック・ファンにとっては興味深いものとなりそうだ。絶頂期のパフォーマンスのほか、ボランティアなどの幅広い活動やプライベートなど、貴重な映像を通してパヴァロッティの人生が描かれる。『パヴァロッティ 太陽のテノール』公式サイトhttps://gaga.ne.jp/pavarotti/■ボストン市がSeiji Ozawa Dayを制定 米国マサチューセッツ州ボストン市が、小澤征爾の功績を称え、85歳の誕生日に当たる2020年9月1日をSeiji Ozawa Dayに制定した。小澤にとって、同市は1973から2002年まで実に29シーズンにわたってボストン交響楽団音楽監督を務めたホームグラウンド。レッドソックスやペイトリオッツなどプロ・スポーツチームとも交流を深めるなど、音楽ファンのみならず、地元市民にも広く愛された。長年の貢献が評価され、今回は珍しい記念日の制定に至った。 小澤は 「僕にとって、ボストンは第二の故郷(ふるさと)です。ボストン交響楽団の仲間たち、友人たち、みんな懐かしく、今も家族のようにおもっています。 ウォルシュ市長とボストン市民の皆さんに感謝します」と喜びのコメントを発表した。セイジ・オザワ松本フェスティバルhttps://www.ozawa-festival.com■訃報:レオン・フライシャー アメリカのピアニスト、指揮者のレオン・フライシャーが8月2日、ボルティモアのホスピスで死去した。92歳。 サンフランシスコの東欧系移民の家庭に生まれ、伝説のピアニスト、アルトゥール・シュナーベルのもとで学ぶ。1952年、アメリカ人として初めてエリーザベト王妃国際コンクールで優勝。世界的活動を開始して、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団とのベートーヴェン、ブラームスなど、後の名盤を発表したが、1965年、右手の故障により37歳でキャリアを中断。その後、約40年の間、左手のみでの演奏のほか、指揮者、指導者として活躍した。長い治療の末、後年は両手での演奏も再開していた。1992年から98年まで新日本フィルハーモニー交響楽団の指揮者のポストにもあった。■訃報:ジュリアン・ブリーム イギリス出身の世界的ギタリスト、ジュリアン・ブリームが8月14日、同国南西部ウィルトシャーの自宅で死去した。87歳。 ロンドン南部で生まれ、王立音楽院に入学。楽典とピアノ、チェロを学び、独学でリュートの奏法を取得。1947年からスペインの巨匠、アンドレス・セゴビアにクラシック・ギターを師事した。ルネサンス以前の音楽の先駆的な存在として、ソロのほかに、ジュリアン・ブリーム・コンソートを結成して活動。ギターとリュートの第一人者として世界各地で公演した。ブリテン、ウォルトン、ティペットらの作品の演奏、数多くの録音も名高い。ジョン・ウィリアムズとのギター・デュオでも知られた。交通事故のため、2000年前後から演奏活動を退いていた。映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』より© 2019 Polygram Entertainment, LLC – All Rights Reserved.© Eli Turner

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