eぶらあぼ 2020.10月号
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107コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL クラウドファンディングの実施期間は8月19日から11月30日まで。返礼品には「関西フィル創立50周年記念チケットホルダー(非売品)」や掛布の「サイン入りボール」を含む30種類が用意されている。(取材協力:関西フィルハーモニー管弦楽団)ONE KANSAIで「関西フィル応援プロジェクト」https://kansaiphil-crowdfunding.nug-get.jp■沼尻竜典が神奈川フィル音楽監督に 就任 神奈川フィルハーモニー管弦楽団は、2022年4月より沼尻竜典が音楽監督に就任することを発表した。任期は25年3月末までの3年間。 沼尻は、1990年にブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、以後ロンドン響、ベルリン・ドイツ響、N響など著名なオーケストラと共演。オペラ指揮者としては、リューベック歌劇場音楽総監督を務めたほか、ケルン歌劇場、バイエルン州立歌劇場など名だたる歌劇場にも客演し、高い評価を得ている。コロナ禍の今年3月、芸術監督を務めるびわ湖ホールにて《神々の黄昏》の無観客公演とライブストリーミング配信を行い、大きな話題を集めた。これまでに芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞、2017年春には紫綬褒章を受章した。 神奈川フィルとは、07年から10年間にわたり「神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ」などで共演を重ねてきた。就任にあたり「別の意味での濃い時間を再びご一緒できることとなり、今からとても楽しみです。さらにクオリティを向上させ、いろいろと厳しい時代にあっても皆様の心の拠り所となるようなオーケストラを目指したい」と語った。神奈川フィルハーモニー管弦楽団https://www.kanaphil.or.jp■第27回ブラームス国際コンクールで 日本勢が活躍 8月30日から9月6日までオーストリア南部のペルチャッハで第27回ブラームス国際コンクールが行われ、ヴィオラ部門で近衞剛大、声楽部門でソプラノの森野美咲が優勝した。また、ヴィオラ部門では第2位に有冨萌々子、第3位に湯浅江美子が入賞し、森野の伴奏を務めた木口雄人が最優秀伴奏者賞に選ばれるなど、日本勢が活躍した。 近衞はアムステルダム音楽院で学び、今井信子らに師事。これまでに、2018年の第67回ミュンヘン国際音楽コンクールで第3位入賞、同年の第4回東京国際ヴィオラコンクール特別賞などを受賞している。森野は東京藝術大学卒業後、ウィーン国立音楽大学大学院を修了。第87回日本音楽コンクールで優勝し、ウィーンを拠点に活動している。Internationaler Johannes Brahms Wettbewerbhttps://www.brahmscompetition.org■第18回東京音楽コンクール本選結果 発表 8月25日から29日にかけて、東京文化会館で第18回東京音楽コンクールの本選が開催された。今年実施されたのは、金管、弦楽、ピアノの各部門。新型コロナウイルスの影響で海外からの審査員が出席できなかったものの、マスクの着用やサーモグラフィーでのチェックなど感染拡大防止策を取りながら全日程が行われ、入賞者が決定した。【金管部門】第1位:伊藤雄太(トロンボーン)第2位:若林 毅(テューバ)第3位および聴衆賞:栁谷 信(ホルン)入選:金子美保(トランペット)、島 圭佑(テューバ)、犬飼伸紀(トランペット)【弦楽部門】第1位および聴衆賞:前田妃奈(ヴァイオリン)第2位:佐々木つくし(ヴァイオリン)第3位:福田麻子(ヴァイオリン)、北村 陽(チェロ)、有冨萌々子(ヴィオラ)【ピアノ部門】第1位:該当者なし第2位:大崎由貴、谷 昂登(聴衆賞)第3位:該当者なし入選:西本裕矢、横山瑠佳 各部門の優勝者および最高位入賞者は、東京文化会館で2021年1月11日に開催される「第18回東京音楽コンクール優勝者&最高位入賞者コンサート」に出演し、角田鋼亮指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団と共演する。東京音楽コンクールhttps://www.t-bunka.jp/tmc/

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