81コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL■第10回神戸国際フルートコンクール 概要発表 第10回を迎える「神戸国際フルートコンクール」の概要について、久元喜造・神戸市長、神田寛明・運営委員長、酒井秀明・審査委員長が出席し、8月5日に大阪市内で記者発表が行われた。コンクール期間は2021年8月26日から9月5日。応募期間は20年10月1日から21年2月1日まで。審査員は国内外のフルート奏者9名が務め、動画による予備審査の後、第1次から第3次審査を経て本選が行われる。 同コンクールは1985年に神戸で行われた「ユニバーシアード競技大会」を機に創設され、以来4年ごとに開催。フルートに特化した稀なコンクールであり、歴代入賞者にはエマニュエル・パユや小山裕幾ら、各国で活躍する奏者が名を連ねている。 新型コロナウイルス感染症の影響により世界の様々なコンクールが中止・延期となる中、「若手の受け皿となりたい。多くの奏者が集まってくれることを期待している」と神田。久元市長は「来年までにポストコロナの時代になっている可能性は低いと思うが、感染拡大防止対策を講じながら、ぎりぎりまで開催を模索したい。withコロナでも音楽を学ぶたくさんの若い人たちに門戸を開いていきたい」と述べた。神戸国際フルートコンクールhttps://kobe-ute.jp■久石譲が日本センチュリー響首席客演 指揮者に就任 日本センチュリー交響楽団は、2021年4月より久石譲が首席客演指揮者に就任することを発表した。定期演奏会のほか、特別演奏会や西日本エリアのツアーに登場する。同楽団はこれで、首席指揮者・飯森範親、ミュージックアドバイザー・秋山和慶に加えての、新たな体制がスタートする。 久石は国立音楽大学在学中からミニマル・ミュージックに関心を持ち、現代音楽の作曲家として出発。クラシカルな作品を発表していたが、1984年の映画『風の谷のナウシカ』から2013年の『風立ちぬ』まで、宮崎駿監督作品の音楽を担当したことで世界的に知られ人気を得た。16年から19年まで長野市芸術館の芸術監督を務めた。指揮者としては、香港フィル、ロンドン響などを定期的に指揮している。昨年7月、フューチャー・オーケストラ・クラシックスとともに『ベートーヴェン:交響曲全集』をリリースして話題になり、今年からはブラームスの交響曲全曲のシリーズが始まるなど、近年は本格的な指揮活動を活発に行っている。日本センチュリー交響楽団https://www.century-orchestra.jp■久石譲が新日本フィルのComposer in Residence and Music Partner に就任 新日本フィルハーモニー交響楽団は、9月1日より久石譲がComposer in Residence and Music Partner(以下CRMP)に就任することを発表した。同楽団への楽曲提供や演奏会での共演のほか、50周年記念定期公演(2021年9月〜23年3月)においてアドバイスを行い、協力体制を築いていくという。 久石は現代音楽の作曲だけでなく、宮崎駿監督のアニメ作品の音楽でも広く知られる。近年、指揮者としての活躍も顕著だが、新日本フィルとの初共演は1991年。2004年以来、新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラでも音楽監督として共演を重ねており、今回のCRMP就任を機に、登壇の機会も増えそうだ。 就任にあたり、久石は「現代の曲とクラシックを組み合わせたプログラムや、新しいクラシックの演奏を追求し、観客が興奮する、あるいは喜べる音楽を提供したい」と述べ、「より進化した現代のクラシック」を目指すとしている。新日本フィルハーモニー交響楽団https://www.njp.or.jp左より:神田寛明、久元喜造、酒井秀明 写真提供:神戸国際フルートコンクール事務局©Omar Cruz
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