70配信される。期間中は、1日に3回配信を実施(6/14のみ2回)。栗コーダーカルテットや桐朋学園大学打楽器科学生などが参加するキッズプログラムも7回予定されている。クラウドファンディングの支援者へのリターンとして限定公開される鈴木優人のチェンバロリサイタル以外は、すべて視聴は無料。配信はYouTubeで行われる。 メインとなる夜(20時)の配信では「Beethoven and More!」と題し、ベートーヴェンの作品を中心にプログラムが組まれた。目玉とも言えるのが、マルティン・シュタットフェルト(ピアノ)のリサイタル。ドイツの自宅から、ピアノ・ソナタ第15番「田園」(抜粋)&第23番「熱情」などを披露するという。鈴木雅明は教会からの中継で「自動オルガンのためのアダージョ」ほかをオルガンで演奏。オランダから参加する佐藤俊介(ヴァイオリン)&スーアン・チャイ(フォルテピアノ)による「スプリング・ソナタ」、またバリトンの加耒徹による「遙かなる恋人に寄す」とシューマン「詩人の恋」全曲も話題を呼びそうだ。 最大の注目は、フィナーレを飾る「第九」。鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)による、音楽家100人が参加したオリジナル楽器によるリモートセッション(収録)で、ソリストには来日予定だったソプラノのアン=ヘレン・モエンら海外勢が参加。BCJのCDも手がけるBISレーベルのサウンド・エンジニアが動画の制作に携わるという。 そのほか、森下唯(ピアノ/調布国際音楽祭アソシエイト・プロデューサー)、カルテット・アマービレ、福川伸陽(ホルン)、鈴木秀美(チェロ)、木嶋真優(ヴァイオリン)など、多彩な顔ぶれが出演予定。@調布国際音楽祭https://at.chofumusicfestival.com■辻井伸行が初の有料ライヴ配信を実施 ピアニストの辻井伸行が、初めての試みとして、6月7日から4週にわたり毎週日曜日にオンライン・サロンコンサートを開催している。 公演は、都内会場で、新型コロナウイルス感染防止対策を行ったうえで関係者のみの非公開の形で実施。ウェブでのストリーミング配信は、各日20時より60分程度。それぞれ配信日の翌日20時までアーカ■調布国際音楽祭がオンラインで開催 今年6月に東京都調布市で開催予定だった調布国際音楽祭が、新型コロナウイルスの影響により全日程中止となったことを受け、急遽インターネットに場を移し、動画配信による「@調布国際音楽祭」として代替開催されることが決定した。6月3日、エグゼクティブ・プロデューサーの鈴木優人が、Zoomミーティングの形でメディア関係者に向けたオンライン記者会見を行い、「2年くらい前から準備を進めてきた音楽祭はあいにくすべて中止となりましたが、毎年開くお祭りなので、来年につなげていこうという前向きな提案のもと、チームとともに知恵を絞ってオンライン音楽祭を実現しようと考えました」と経緯を語った。 開催にあたっての出演費用・運営資金確保のため、クラウドファンディングを通じて支援を募った(6/12で募集終了)。支援者には、オリジナルTシャツなどさまざまなリターンを用意。 「本当に短期間で実現できて、スタッフの方々に感謝したい。調布の皆さんも大変な状況にある中で開催しますので、コストは別な形で賄うことを当初から決めていました。そのために、クラウドファンディングを通してコストのカバーをお願いしていきたい」(鈴木優人) オンライン音楽祭は、当初予定されていた音楽祭と同じ日程(6/14〜6/21)で、特設サイトを通じてオンライン会見に臨む鈴木優人写真提供:ジェスク音楽文化振興会
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