eぶらあぼ 2020.5月号
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109コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL◎藤田真央(ピアノ)1998年東京都生まれ。2017年クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。19年にはチャイコフスキー国際コンクールで第2位入賞。ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管など国内外の多くの楽団と共演を重ねる。東京音楽大学で野島稔、鷲見加寿子に師事、2020年3月卒業。出光興産株式会社https://www.idss.co.jp/enjoy/culture_art/music_prize/■川口成彦が第46回日本ショパン協会賞 を受賞 ピアノ、フォルテピアノ奏者の川口成彦が第46回日本ショパン協会賞を受賞した。同賞は、ショパン作品に特に優れた演奏を示したピアニストに贈られるもので、1974年に創設された。 川口は、1989年岩手県生まれ。東京藝術大学を経て、アムステルダム音楽院古楽科修士課程を首席修了。2018年には第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位に入賞。ヨーロッパ各地の音楽祭にも多数出演している。 なお、同協会の会長に4月1日付でピアニストの海老彰子が就任した。日本ショパン協会http://chopin-society-japan.com■第30回芥川也寸志サントリー作曲賞  ノミネート作品決定 第30回(2019年度)芥川也寸志サントリー作曲賞のノミネート作品3作品が決定した。 同賞は、作曲家の故・芥川也寸志の功績を記念して、サントリー音楽財団(現・公益財団法人 サントリー芸術財団)が1990年に創設。日本の新進作曲家の将来性に富む作品を対象に演奏会形式による公開選考を実施、受賞作曲家には新しいオーケストラ作品が委嘱され、2年後にその初演を行う。今回の選考演奏会は8月29日にサントリーホールで行われ、受賞作が決定する。ノミネート作品は以下の通り。 ◎有吉佑仁郎:メリーゴーラウンド/オーケストラルサーキット オーケストラのための(2019)◎小野田健太:シンガブル・ラブII‐feat.マジシカーダ オーケストラのための(2018-19)◎冷水乃栄流:ノット ファウンド オーケストラのための(2018-19) サントリー芸術財団https://www.suntory.co.jp/sfa/ ■広上淳一が京都コンサートホール館長 に就任 開館25周年となる京都コンサートホールが4月1日付で新館長に指揮者の広上淳一を迎えた。任期は2年。前任の田隅靖子から引き継ぎ、第4代館長となる広上は、同ホールを本拠地とする京都市交響楽団の第13代常任指揮者兼芸術顧問の任にあるが、今後はホールの管理運営や事業企画などにも携わり、ホールと京響の連携強化も深める。就任にあたり、広上は「知恵やアイディアを出し合いながら、若者の応援と、何よりもまだ私たちのことを知らない人たちへの喧伝・宣伝活動を率先してやっていきたい」と意気込みを語った。京都コンサートホールhttps://www.kyotoconcerthall.org■訃報:クシシュトフ・ペンデレツキ氏 ポーランドの作曲家、指揮者のクシシュトフ・ペンデレツキ氏が3月29日、生地クラクフの自宅で死去した。86歳。 1960年に発表した弦楽合奏曲「広島の犠牲者に捧げる哀歌」で世界的な評価を確立。66年の代表作「ルカ伝による受難曲」ほか、前衛的なトーン・クラスター技法から、後年の古典的な作風に回帰した作品まで、4つのオペラ、8つの交響曲、様々な協奏曲を含む150作以上を作曲。また、映画『エクソシスト』『ツイン・ピークス』などでグラミー賞を4度受賞した。2004年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞するなど、日本との関わりも深く、N響、日本フィル、都響等にしばしば客演、1990年、ハンブルク北ドイツ放送響の日本公演にも同行した。2003年、札幌のパシフィック・ミュージック・フェスティバルのレジデント・コンポーザー。昨年6月、日本・ポーランド国交樹立100周年記念演奏会で広響、都響と自作を指揮したのが最後の来日になった。©Fumitaka Saito©Masaaki Tomitori©Schott Promotion and Peter Anderson

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