eぶらあぼ 2020.3月号
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45エンルイス・モンテス・オリバーミヒャエル・バルケ ©Kartal Karagedik藤田真央 ©Shigeto Imura木嶋真優 ©TANKA.ペペ・ロメロ沖澤のどか ©Taira Nishimaki東京楽所ンサーで振付家の勅使川原三郎は、地歌の富田清邦や弦楽四重奏団らと共演[H13]。さらに、グリーグ「ペール・ギュント」を題材に、能楽師の渡邊荀之助が舞う[H33]。 18世紀から続くイギリスの名門・ロスチャイルド家の7代目で、ソプラノ歌手のシャーロット・ド・ロスチャイルドも登場。「日本人以上に、日本の心を表現する」と称賛される彼女が、テノールの秋川雅史とともに、「花は咲く」ほか古今の名曲の花束をプレゼントしてくれる[C14、A33]。 表現者たちが様々な垣根を乗り越え、音楽の可能性を切り拓く試みも、今年の音楽祭の特徴。その日本代表こそが、OEKだ。まずは、広上の指揮、ステージにも登場する池辺晋一郎や国府弘子の編曲で、「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」をはじめとするビートルズの名曲に挑戦[H12]。さらに、『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』など、久石譲によるスタジオジブリのアニメ音楽を、オリバー指揮で聴かせる[C21]。 楽壇の未来を担う“ライジングスター”たちによる、みずみずしい調べが楽しめるのもこの音楽祭ならでは。昨年6月にチャイコフスキー国際コンクールで第2位となった俊英ピアニスト藤田真央は、ショパンの佳品を[A12]。そして、実力派ヴァイオリニストながらテレビのバラエティでも大活躍の木嶋真優は、チャイコフスキーの協奏曲を弾く[C23]。また、OEKで指揮研究員として研鑽を積み、世界へと羽ばたいた沖澤のどか。ベトナム国立響を振り、交響曲第7番ほかベートーヴェンの名曲を披露する[H24]。昨年、「左手のピアニストの為の公開オーディション」で最優秀賞を受賞した児嶋顕一郎にも注目だ[A11]。もちろん、“左手のピアニスト”舘野泉[A11]やトランぺットのセルゲイ・ナカリャコフ[C32、A14]ら世界的ソリストも続々と登場する。「クロージング・コンサート」は、バルケ指揮のOEKが、スペインの巨匠ギタリスト、ペペ・ロメロをフィーチャーし、ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」を聴かせて掉尾を飾る[C34]。このほか期間中には、ベネズエラのヴォーカル・アンサンブル「ララ・ソモス」から、オスマン・サンコン率いるアフリカンフレンズ、アンデスやロシアの音楽まで……。例年にも増して、多彩な響きが金沢の街に溢れる。       いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭 2020会期:[プレイベント]4/28(火)~5/2(土) [本公演]5/3(日・祝)~5/5(火・祝)会場:石川県立音楽堂、金沢市アートホール、北國新聞赤羽ホール、北陸エリア(福井・石川・富山)問 いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭 実行委員会事務局076-232-8113 2/21(金)発売 https://www.gargan.jp ※各公演の詳細は左記ウェブサイトでご確認ください。Information

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