eぶらあぼ 2020.3月号
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197コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報チェコ・プラハで研鑽を積み、群馬交響楽団の中核を担う一方、ソリストとしても活躍するヴァイオリンの古橋綾子。ライフワークで取り組む「無伴奏ヴァイオリンの夕べ」の第8夜は、バッハ「ソナタ第3番」を軸に、マッティスのエア集やテレマン「ファンタジー第6番」とバロックから、イザイの第6番とバルトーク、2つの20世紀のソナタまで。さらに、超難曲で知られる、エルンスト「〈魔王〉の主題による大奇想曲」で締め括る。20世紀アメリカの劇作家ソーントン・ワイルダーが、「ありふれた日常にこそ潜む価値」を描き出したピュリッツァー賞受賞の佳品「わが町」。上田亨の作曲、宮原芽映の日本語詞、西川信廣の構成・演出によりオペラ化され、初演される。「幕なし、装置なし」の演劇版の意図を汲み、演奏会形式での上演。大山大輔が進行係を務め、エミリー&ジョージ夫妻に菊地美奈と所谷直生ら実力派キャスト、ピアノに瀧田亮子で臨む。イタリア・ミラノ出身のピアニスト、エマニュエル・リモルディは、国際的に大注目を浴びる若手実力派。マンハッタン国際コンクールでは、巨匠イーヴォ・ポゴレリッチから彼の名を冠した賞を授与されるなど、実績を重ねる一方、ミラノ大学哲学科で教鞭も執る俊才だ。今回は、バッハ「パルティータ第1番」とムソルグスキー「展覧会の絵」を大枠に。ヤナーチェク、シューベルト、リストを配した多彩なプログラムを披露する。さがみはら×音楽×スポーツ 日本フィルハーモニー交響楽団&東京混声合唱団 プレミアムコンサートチェコ・フィル・ストリング・カルテットオペラ《わが町》(初演)せたがやジュニアオーケストラ第10回定期無伴奏ヴァイオリンの夕べ(8夜) 古橋綾子(ヴァイオリン) エマニュエル・リモルディ(ピアノ)3/28(土)14:00 相模女子大学グリーンホール3/22(日)14:00 川口リリア 音楽ホール3/18(水)18:30 、3/19(木)14:00四谷区民ホール3/28(土)15:00 世田谷区民会館3/26(木)19:00 高崎芸術劇場 音楽ホール4/2(木)19:00 東京オペラシティ 近江楽堂3/20(金・祝)19:00 王子ホール作曲家の池辺晋一郎の呼びかけで結成、自身が音楽監督を務める「せたがやジュニアオーケストラ(SJO)」が、10年の節目を迎えた。第10回定期は、円光寺雅彦の指揮で。池辺がSJOのために書いた新作「星をかぞえる」を世界初演し、第1回で披露したドヴォルザーク「新世界より」や、チャイコフスキー「スラヴ行進曲」を披露。「未来に向かって新たな一歩を踏み出す瞬間を、皆様と共有できることがうれしい」と池辺は綴る。池辺晋一郎円光寺雅彦 ©三浦興一日本フィルと東京混声合唱団。そして、「音楽」と「スポーツ」。“五輪イヤー”だからこそ実現した、夢あふれるステージを堪能したい。横山奏指揮、神崎ゆう子の司会でおくるステージ。第1部では古関裕而「オリンピック・マーチ」やアイルランド民謡「ダニーボーイ」ほか、「世界の音楽」を。第2部では、サッカーの応援歌としても知られる、《アイーダ》の「凱旋行進曲」など、スポーツにちなんだ音楽を楽しむ。横山 奏 ©平舘 平神崎ゆう子所谷直生菊地美奈大山大輔“弦の国・チェコ”ならではの、優しき情熱と粋なサウンドへ身を委ねたい。マグダレーナ・マシュラニョヴァー(第1ヴァイオリン)はじめ、名門チェコ・フィルハーモニー管弦楽団のコア・メンバーによって、1992年に結成された弦楽四重奏団。バッハ「G線上のアリア」やクライスラー「愛の喜び」などクラシックの名曲から、デューク・エリントンの「A列車で行こう」ほかジャズまで、耳なじみある20曲を弾き尽くす。

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