196解説やトークを交えた、気軽な雰囲気が好評の「小金井音楽談話室」第20回は、国際的に活躍するヴァイオリンの戸田弥生による「ストリング・狂(マニア)!」の第2弾。今回は、2010年に難関・ミュンヘン国際コンクールで2位入賞を果たした、チェロの横坂源を迎えて。ラヴェルのソナタとコダーイの二重奏曲を2人で弾くほか、戸田がイザイの第3番「バラード」、横坂がリゲティと、それぞれが無伴奏ソナタも披露する。“旬”の俊英が紡ぐ、瑞々しき調べを聴こう。昨年9月にミュンヘン国際コンクールのチェロ部門を、日本人で初めて制した佐藤晴真。ブリテン「無伴奏組曲第1番」をはじめ、ピアノ大伏啓太とともにストラヴィンスキー「イタリア組曲」、スクリャービン「ロマンス」、プロコフィエフのソナタなど、“シンフォニックとロマンティック”をテーマにした構成。「全く異なる世界への、色鮮やかな旅を楽しんでいただければ」と言う。このピアニストは、もはや既存の価値観では括れない。本格的なレッスンを受け始めたのは14歳からという異色の経歴の一方、先鋭的なアプローチで聴き手を驚かせ続ける佐藤祐介。デビュー15周年記念のステージは、バロックのプラッティからモーツァルト、シューベルト、シューマン、フランクと時代を下り、矢代秋雄、三善晃、中川俊郎のソナタ作品を中心に、佐藤が誇る驚異的なレパートリーを俯瞰する。宮本益光、加耒徹、近藤圭、与那城敬という4人の人気バリトンに、ピアノ加藤昌則が加わった素敵な男たちが贈る、ホワイトデーの甘いプレゼント。加耒がトスティ「愛して!」、近藤がシューマン「献呈」、与那城がカルディッロ「カタリ カタリ」、宮本が越谷達之助「初恋」と、まずは各人が得意の歌曲を。そして、モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》を題材に“饗宴”、名アリアを肴に“競演”を繰り広げる。月の3小倉貴久子と巡るクラシックの旅 vol.2ショパンの愛したピアノたち未来の音シリーズ vol.30佐藤晴真(チェロ)バリトン4名が贈るWhite Day とびきり甘い夜2020第20回 小金井音楽談話室 ストリング・狂マニア! 第2弾 戸田弥生(ヴァイオリン)& 横坂 源(チェロ)石田泰尚(ヴァイオリン) 山本裕康(チェロ)佐藤祐介デビュー15周年記念ピアノリサイタル3/1(日)15:00 北とぴあ さくらホール3/14(土)15:00 めぐろパーシモンホール(小)3/12(木)19:00 紀尾井ホール3/7(土)14:00 小金井 宮地楽器ホール(小)3/14(土)18:00 横浜みなとみらいホール(小)3/13(金)18:30 東京オペラシティ リサイタルホール文:笹田和人戸田弥生 ©Akira Muto横坂 源写真提供:めぐろパーシモンホール©SmilesStyleStudio©FUKAYA Yoshinobu/auraY2フォルテピアノの名手・小倉貴久子の案内で、ショパンの“210歳”の誕生日に、彼が愛した3つの楽器の音色を楽しむステージ。プレイエル(1848年製)では、「ノクターン第2番」や、ヴァイオリン若松夏美らを交えての室内楽版「協奏曲第1番」を。エラール(1845年製)で「小犬のワルツ」、J.B.シュトライヒャー(1845年製)で「幻想即興曲」など、“ピアノの詩人”の傑作を軸に、リスト、フンメル、フィールドとサロンを彩った佳品を聴く。小倉貴久子不用意に触れれば、火傷するほど熱いステージとなろう。神奈川フィルハーモニー管弦楽団のソロ・コンサートマスターを務める石田泰尚と、首席チェロ奏者の山本裕康。ともにオーケストラ活動を軸としつつ、しなやかでボーダーレスな活動を続ける2人の名手が、モーツァルトとコダーイの二重奏曲で“真剣勝負”に臨む。さらに、山本がバッハの第1番、石田がブロッホの第2番と、無伴奏組曲による“対決”も。石田泰尚山本裕康
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