167コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL月29日に都内で行われ、出演者の市川海老蔵らが登壇した。 《光の王》は、歌舞伎の演目の筋書きをベースとして創作されたストーリーのなかに、オペラの名曲が組み込まれ、歌舞伎とオペラという2つの異なる芸術が融合した舞台芸術として創り上げるという試み。東京体育館で一夜限りの上演となる。出演は、海老蔵のほか、ソプラノのアンナ・ピロッツィ、バスバリトンのアーウィン・シュロット、ジョルディ・ベルナセル指揮東京フィルハーモニー交響楽団ほか。宗家藤間流八世宗家の藤間勘十郎が演出を手がける。歌舞伎の立ち回りや歌、ダンスなどのパフォーマンスとオーケストラのサウンドが一体となり、東西文化の融合に挑戦する稀有な舞台となる。 東京2020オリンピック・パラリンピック文化・教育委員会の委員も務める海老蔵は、今回の公演を、オリンピック・パラリンピックが盛り上がるひとつの起爆剤にしたいと話す。海外で何度かオペラを観た経験があるというが、「オペラと歌舞伎の融合には、父(十二代目市川團十郎)も挑戦していた。オペラは物語が重要だという点で歌舞伎と似ている。発祥がだいたい同じ時期で、発展の過程も似ています。私もオペラの方とはたびたび共演しています。声がものすごい迫力なので、それを計算に入れた上で、構成を考えられるというのも楽しみ」とその印象を語った。KABUKI × OPERA《光の王》https://tokyo2020.org/jp/special/festival/kabuki-opera/■N響が2020-21シーズン定期公演プロ グラム発表 NHK交響楽団が2020-21シーズン(2020年9月〜21年6月)定期公演のプログラムを発表した。シーズン開幕は、首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィによるマーラーの交響曲第3番(2020.9/12,9/13)。ヤルヴィはその他、オール・バルトーク・プロ(9/18,9/19)、ブルックナーの交響曲第0番&ヒンデミット「画家マティス」(21.6/16,6/17)など、就任6年目のシーズンは7演目14公演に登場する。 93歳での来日となる桂冠名誉指揮者のヘルベルト・ブロムシュテットは、ドヴォルザークの第8番(20.10/17,10/18)、ブラームスの第4番(10/28,10/29)、シベリウスの第5番(10/22,10/23)と、3つの交響曲で円熟の境地を聴かせる。 近年レギュラーで客演し、楽団と相性の良さを見せているトゥガン・ソヒエフが当シーズンも登場。ショーソンの交響曲(21.1/22,1/23)、ブラームスの交響曲第1番(1/27,1/28)の仏・独プロを聴かせる。その他の客演陣では、N響初登場となるマイケル・ティルソン・トーマスがマーラーの交響曲第6番「悲劇的」(20.11/20,11/21)、自作の「エミリー・ディキンソンの詩」やコープランドの交響曲第3番(11/25,11/26)など2演目4公演を振る。スウェーデンのオルフェイ・ドレンガル男声合唱団を迎え、井上道義がタクトを執るショスタコーヴィチの第13番「バビ・ヤール」も話題を呼ぶことは必至(12/5,12/6)。このほか、ウラディーミル・フェドセーエフ、ファビオ・ルイージなどが登場する予定。 ソリスト陣は、スティーヴン・イッサーリス(チェロ)、リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)ほか豪華な顔ぶれが並んだ。また、11月半ばの定期では、10月のショパン国際ピアノコンクール最高位受賞者が早くも登場し、ソリストを務める。新星の登場が楽しみだ。NHK交響楽団https://www.nhkso.or.jp■札響がマティアス・バーメルトの首席 指揮者任期延長を発表 札幌交響楽団は、20 21年までだった首席指揮者マティアス・バーメルトとの契約を24年3月まで3年延長すると発表した。 バーメルトは、クリーヴランド管常任指揮者、バーゼル放送響音楽監督を歴任し、欧米やアジアのオーケストラとも数多く共演。札響へは14年に初登壇。16年、17年と共演を重ね、18年4月に首席指揮者に就任。幅広いレパートリーで数々の名演を披露している。今回の任期延長にあたりバーメルトは「私たちの関係がこれからも一層深くなり、今まで以上に芸術性を高めることができたらと願っています」とメッセージを寄せた。札幌交響楽団https://www.sso.or.jp■大友直人が高崎芸術劇場の芸術監督 に就任 高崎芸術劇場は芸術監督に大友直人が就任することを発表した。同劇場は、新しい総合芸術の殿堂となること、そして創造的芸術活動への取り組みの実現を目指し芸術監督を新設。大友は2013年から19年まで群馬交響楽団の音楽監督を務めるなど群馬へのゆかりが深く、高崎市の文化芸術について理解があり、©藤井泰生
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