141コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL楽作品を細川俊夫作品と併置させつつ系統立てて掘り下げる(6/26/, 8/27, 10/2, 12/17)。客演陣のプログラムは、「フランスものや北欧ものもやっていきたい」と話す下野の意向が反映されたラインナップとなった。そのほか、ウラディーミル・フェドセーエフが28年ぶりに広響を振る(ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」)のも大きな話題(12/10)。 毎夏恒例の「平和の夕べ」コンサートでは、会見に出席した藤倉のピアノ協奏曲第4番「Akiko’s Piano」がマルタ・アルゲリッチの独奏で世界初演される(8/5, 8/6)。原爆により19歳の若さで亡くなった河本明子が愛用したアップライトピアノ(被爆ピアノ)を題材とした作品は、カデンツァのみ被爆ピアノ、その他の部分はグランドピアノで演奏される。藤倉によれば、「修復されたピアノにも触れ、明子さんの日記などの資料にも目を通して、カデンツァ部分を作曲した。ストーリーを追ったり、怒りを直接的に表現したりすることはせず、明子さんが元気だった頃に思いを馳せながら書いた」という。 「四分音符ひとつに響きを重ねて良いものを作っていくという作業は地道だが、そこから生まれる響きや達成感は、オーケストラをやっていて良かったと思える瞬間」と熱く語る下野の就任4年目のシーズンに期待が高まる。広島交響楽団http://hirokyo.or.jp■ボン・テレコム・ベートーヴェン国際コン クールで竹澤勇人が第2位 ドイツのボンで昨年12月6日から14日にかけて行われたボン・テレコム・ベートーヴェン国際コンクール(審査委員長:パーヴェル・ギリロフ)で、竹澤勇人が第2位に入賞した。優勝はYin Cunmo(中国)。同ピアノコンクールは、2005年から2年に一度開催されており、今回が8回目。河村尚子も審査委員を務めた。 竹澤は1997年札幌市出身。第63回マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクールで特別メダル賞受賞、第87回日本音楽コンクール ピアノ部門第2位入賞など、国内外の登竜門で実績を残している。2019年度青山音楽財団奨学生。現在、上野久子、大野眞嗣に師事。桐朋学園大学音楽学部4年在学中。International Telekom Beethoven Competition Bonnhttps://www.telekom-beethoven-competition.de■令和元年度(第74回)文化庁芸術祭 受賞者発表 文化庁は令和元年度の芸術祭受賞者を発表した。音楽部門では「土と挑発:郷古廉&加藤洋之 デュオリサイタル」が、レコード部門ではクレアシオン『古典四重奏団「ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲全集」』が大賞に選ばれた。クラシック音楽関連の受賞者は以下の通り。[音楽部門]◎大賞郷古 廉、加藤洋之 「土と挑発:郷古廉&加藤洋之 デュオリサイタル」の演奏◎優秀賞窪田健志 「窪田健志 打楽器リサイタルvol.4」の成果[レコード部門]◎大賞クレアシオン『古典四重奏団「ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲全集」』◎優秀賞サクソフォン × 邦楽器 × 現代音楽実行委員会『大石将紀/SMOKE』キングインターナショナル『イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲』 また、舞踊部門では、東京バレエ団(「東京バレエ団2019 勅使川原三郎/ベジャール/バランシン」の成果)と地主薫バレエ団(地主薫バレエ団公演「人魚姫」の成果)が大賞を受賞した。文化庁https://www.bunka.go.jp■第2回JOAオーボエコンクール概要 発表 日本オーボエ協会は、2020年5月9日、10日に昭和音楽大学で開催する第2回JOAオーボエコンクールの概要を発表した。応募資格は、同協会会員であることで、年齢、国籍、学歴は問わない。応募期間は2月1日から29日までで、参加費用は15,000円。東京佼成ウインドオーケストラ副コンサートマスターの宮村和宏が審査委員長、日本のプロオーケストラのオーボエ奏者を中心とした6名が審査委員を務める(本選審査のみ海外から招聘された演奏家が加わる)。第1次予選、第2次予選、本選が行われ、本選グランプリ〜第3位、本選来場者の投票による聴衆賞、審査員特別賞(ベストアマチュア賞、ベストジュニア賞、ベストシニア賞)が選出される。グランプリには賞金20万円と賞状が送られる。日本オーボエ協会https://joboe.net
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