eぶらあぼ 2020.1月号
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186東京ヴィヴァルディ合奏団 2020ニューイヤーコンサート 第33回〈新春は「四季」を聴きたい〉1/12(日)14:00 よみうり大手町ホール半世紀以上にわたり、わが国のバロック音楽演奏をリードする「東京ヴィヴァルディ合奏団」が、「四季」全曲をメインに据え、新年に贈る“音の年賀状”。今回は、ドイツを拠点に国際的に活躍する、西村尚也をソロに迎えて。これに先立ち、ヴィヴァルディの協奏曲集「調和の幻想」から第8番、メンデルスゾーン「弦楽のための交響曲第5番」、2001年の楽団40周年に委嘱・初演された外山雄三「弓の月」が披露される。西村尚也東京ヴィヴァルディ合奏団永岡信幸(ピアノ)1/9(木)19:00 東京文化会館(小)永岡信幸は、武蔵野音大・同大学院からリスト音楽アカデミー、ベルリン芸大で学んだ実力派ピアニスト。マリア・カナルス国際コンクール第3位など実績を重ね、国内外の一線楽団と共演。武蔵野音大教授などとして、教鞭も執る。今回は、生誕250年となるベートーヴェンのピアノ・ソナタ最終作「第32番」と「6つのバガテル」、さらに、リスト「巡礼の年 第2年“イタリア”」全7曲で、奥深い響きの世界を構築する。月の1中部フィルハーモニー交響楽団 岐阜特別演奏会 ニューイヤーコンサート~音楽の福袋第9弾~1/5(日)14:00 サラマンカホール文:笹田和人新春の訪れを告げる“音楽の街”の使者が、ふたたびやって来る。「ウィーン・リング・アンサンブル」は、45年にわたり、ウィーン・フィルのコンサートマスターを務めたライナー・キュッヒルを中心に、名手9人で組織された室内楽団。ちょうど30回目の来日となる今回は、生誕250年のベートーヴェンの“メドレー”を核に。もちろん、“お約束”のシュトラウス一族を中心に、ワルツやポルカの名曲も、たっぷりと。ウィーン・リング・アンサンブルニューイヤーコンサート20201/11(土)15:00 田園ホール・エローラ©大杉隼平ニュージーランドに生まれ、英メニューイン音楽学校から英国王立音楽大学に学び、グローバルに活躍するピアニストの藤田めぐみ。満を持して、ショパン「24のエチュード」全曲(op.10&op.25)に対峙する。師イリナ・ザリツカヤ逝去から18年、未だに彼女の音色が「自分の中で鳴り響いている」という藤田は「ようやく自ら演奏法を見出すことが出来た」と吐露。演奏後は、「エチュード」をテーマにマスタークラスを開講する。藤田めぐみのショパン24のエチュード全曲演奏会と「誰でもショパン エチュード」マスタークラス1/16(木) 第1部 18:00/第2部 19:30 カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」都響の首席奏者を務める一方、コントラバスのソロ楽器としての可能性を追究する山本修。都響入団後にベルリンで学び、リサイタル活動は1987年から続けている。ピアノの吉武優と共演してのステージ。ミシェック「ソナタ第2番」や、日本初演となるヴォルフラム・ワグナー「ヴィヴァーチェ」など、コントラバスのためのオリジナル作品から、バッハ「ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2番」ほか編曲作品まで、彩り豊かに。山本 修(コントラバス)1/8(水)19:00 京都コンサートホール アンサンブルホール ムラタ 1/19(日)14:00 東京文化会館(小)©Taira Tairadateサラマンカホールと中部フィルハーモニー交響楽団が贈る、新春恒例の「音楽の福袋」。第9弾となる2020年は、人気指揮者の藤岡幸夫を迎えての2部構成で。前半は《こうもり》序曲に始まり、J.シュトラウスⅡのワルツやポルカをたっぷりと。後半は徳岡めぐみの弾くパイプオルガンとの競演。地元の高校生も加わってのレスピーギ「ローマの松」ほか、迫力のサウンドを聴かせる。開場時には、鏡開きと振る舞い酒も。藤岡幸夫 ©Shin Yamagishi

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