eぶらあぼ 2020.1月号
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156門での入賞歴も多い。フランク・ブラレイ、上田晴子、ジャン・シュレムほかに師事。Long Tibaud Crespin Competitionhttp://www.long-thibaud-crespin.org■第7回アドルフ・サックス国際コンクール で齊藤健太が第1位、小澤瑠衣が第2位 第7回アドルフ・サックス国際コンクールが10月29日から11月9日までベルギーのディナンで行われ、最終選考でグラズノフの協奏曲を演奏した齊藤健太が優勝した。同コンクールはサクソフォンを発明したサックスの没後100年を記念して1994年に始まり、彼の生誕の地ディナンでほぼ4年に一度開催されている。クラシック・サクソフォンのコンクールとしては最高峰として知られる。日本人の優勝者は2002年の原博巳以来。齊藤は東京都出身の27歳。洗足学園音楽大学で池上政人に師事し、卒業後は東京藝術大学で学んだ。第2位には神奈川出身の小澤瑠衣が入賞し(日本人女性では初)、日本人が1位と2位を占める快挙となった。Adolphe Sax International Competitionhttp://sax.dinant.be/en/competition■古ふるみ海行やすこ子がパデレフスキ国際ピアノ コンクールで第3位 11月10日から24日までポーランドのブィドゴシュチュで行われていた第11回パデレフスキ国際ピアノコンクールで、古海行子が第3位に入賞した。第1位はロシアのPhilipp Lynov。審査委員長のピオトル・パレチニ(ポーランド)のほか、横山幸雄も審査委員を務めた。 古海は、2018年に高松国際ピアノコンクールで日本人として初優勝するなど、国内外のコンクールで実績を積んでいる。19年には日本コロムビアの「Opus One」レーベルから初のアルバムをリリース。現在、昭和音楽大学ピアノ演奏家コースに在籍し、江口文子に師事している。International Paderewski Piano Competitionhttp://konkurspaderewskiego.pl■2020年度武満徹作曲賞ファイナリスト 決定 1997年より始まり、2020年度で22回目を迎える武満徹作曲賞の譜面審査の結果が発表された。同賞は、毎年一人の作曲家が審査にあたるユニークな形式が特徴。20年はトーマス・アデス(イギリス)が審査員を務める。世界32ヵ国・93の応募作品の中から譜面審査が行われ、4作品が選ばれた。20年5月31日の「コンポージアム2020」のなかで実施される本選演奏会でこの4作品が演奏され、受賞作が決定する。ファイナリストと作品名は以下の通り。◎シンヤン・ワン(中国/1989年生):ボレアス◎フランシスコ・ドミンゲス(スペイン/1993年生):MIDIの詩◎デイヴィット・ローチ(イギリス/1990年生):6つの祈り◎カルメン・ホウ(イギリス・香港/1990年生):輪廻武満徹作曲賞https://www.operacity.jp/concert/award/■尾高忠明と吉井瑞穂が「第49回 JXTG 音楽賞」を受賞 「第54回 JXTG児童文化賞」と「第49回 JXTG音楽賞」の表彰式が11月15日、東京都内で行われた。同賞はJXTGホールディングス株式会社が、日本の児童文化・音楽文化の発展に大きな業績をあげた個人、団体に贈呈している賞で、1966年に児童文化賞、71年に音楽賞が創設され、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から東京2020公認プログラム(文化)にも認証されている。その音楽賞の邦楽部門を観世清和が、そして洋楽部門の本賞を指揮者の尾高忠明、奨励賞をオーボエ奏者の吉井瑞©AIAS-Jean-Pol SEDRAN尾高忠明(左から2番目)、吉井瑞穂(左から5番目) 写真提供:JXTGホールディングス

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