155コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL また、チェリスト・教育者として高名な故・齋藤秀雄から教えを受けた堤は「齋藤先生の教えは、いまでも自分の中で生きている。小さいうちから良い音楽を聴き、本物を知り直接触れてもらうことで、豊かで幅広い心を持った人生を歩んでほしい」と希望を語った。 フェスティバルは全20公演で、出演者は小林研一郎(指揮)、小山実稚恵(ピアノ)、堤剛(チェロ)、原田慶太楼(指揮)、宮田大(チェロ)の5名が現在発表されているが、国内外から300名以上の演奏家が出演する。こども音楽フェスティバルhttp://www.kofes.jp■東京シティ・フィルが2020年度定期 演奏会プログラム発表 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が、2020年度定期演奏会のプログラム速報を発表した。 全9回を予定している定期演奏会は、常任指揮者6年目を迎える高関健によるR.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」とブラームスのピアノ協奏曲第2番(独奏:デジュー・ラーンキ)でシーズン開幕(2020.4/11)。高関はこのほか、フランクの交響曲や同じくベルギー出身のジョンゲンによる「協奏的交響曲」などを組み合わせたプログラム(9/26)、ベルク「《ヴォツェック》からの3つの断章」(独唱:半田美和子)ほか(11/13)、ヴェルディ「レクイエム」(21.3/26)の全4公演を振る。 首席客演指揮者2シーズン目の藤岡幸夫は、ヴォーン=ウィリアムズの交響曲第2番「ロンドン交響曲」&ディーリアス「2つの水彩画」(20.6/26)、ホルスト「惑星」&ウォルトン「『スピットファイア』より前奏曲とフーガ」(21.2/13)と、前シーズンに続き得意のイギリス音楽を軸としたプログラムを予定している。また、桂冠名誉指揮者の飯守泰次郎が、チャイコフスキーの交響曲第5番を振る(21.1/29)ほか、客演陣では、秋山和慶がストラヴィンスキー(20.5/1)、沼尻竜典がラフマニノフ(10/16)を披露する。 全4回のティアラこうとう定期は、高関によるチャイコフスキー&コープランド(5/30)のほか、広上淳一のオール・ドヴォルザーク・プロも(21.3/6)。また、札響指揮者を務める松本宗利音(しゅうりひと)とブザンソン国際指揮者コンクール優勝の沖澤のどかの若手二人が登場するのも注目だ。 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団https://www.cityphil.jp■N響がパーヴォ・ヤルヴィの首席指揮者 任期延長を発表 NHK交響楽団は、2021年までだった首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィとの契約を22年8月まで1年延長すると発表した。15年9月の就任から現在5シーズン目を迎え、20年2月から3月にかけては、母国エストニアのタリンを皮切りに、ロンドン、パリ、ウィーン、アムステルダム、ベルリンなどを巡るN響とのヨーロッパ・ツアーが予定されている。同楽団は、21年の創立95周年シーズンをヤルヴィとともに迎えることになる。NHK交響楽団https://www.nhkso.or.jp■ロン=ティボー=クレスパン国際音楽 コンクールで三浦謙司が第1位、務川 慧悟が第2位 2019年11月8日から16日にかけてパリで行われていたロン=ティボー=クレスパン国際音楽コンクールのピアノ部門で、三浦謙司が優勝。同部門での優勝は07年の田村響以来。また、第2位に務川慧悟が入賞し、上位を日本勢が独占する快挙となった。マルタ・アルゲリッチ審査委員長のほか、ユリアンナ・アヴデーエワ、マルク=アンドレ・アムラン、アンヌ・ケフェレック、シュー・ツォンなど著名なピアニストたちが審査委員を務めた。 三浦は1993年生まれ。2006年、13歳で英国政府主宰の奨学金を得て、ロンドンのパーセル・スクールに入学。ベルリン芸術大学を経て、現在はハンス・アイスラー音楽大学でエルダー・ネボルシンに師事し、研鑽を積んでいる。15年には浜松国際ピアノコンクールで奨励賞を受賞、17年には第1回Shigeru Kawai国際ピアノコンクールで優勝。ヨーロッパ各国やアメリカ、中東でもリサイタルを行うなど国際的に活躍している。 務川は、東京藝術大学1年在学中の12年に第81回日本音楽コンクールで優勝。14年にパリ国立高等音楽院に入学し、モダンピアノのほかフォルテピアノも学んでいる。16年のイル・ドゥ・フランス国際、18年の浜松国際の両ピアノコンクールなど、国内外の登竜三浦謙司務川慧悟 ©Naoya Yamaguchi
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