153コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPALホールは、人類愛を謳った楽聖と大会理念に因んで、「京都でうまれる音 心つなぐ音楽」を年間テーマに据えた。「Sing for Peace 〜KYOTO 2020 コーラス・フェスティバル〜」(5/22〜5/24)では、作曲家・合唱指揮者のボブ・チルコットを迎え、彼の書き下し新作のほか、イギリスの精鋭集団「スティレ・アンティコ」をはじめ、国内外から60以上の合唱団体が集い、3日間にわたり、古都に平和への祈りを込めた歌声を響かせる。 大ホール公演の中では、「BIG3 世界の響きを京都から」と題された、3つのオーケストラ公演が特に注目だ。まずは若き鬼才テオドール・クルレンツィスが、手兵ムジカエテルナ (管弦楽) 、同合唱団と共にベートーヴェン「交響曲第9番」を(4/10)。サイモン・ラトルは音楽監督を務めるロンドン交響楽団とマーラーの交響曲第2番「復活」を披露する(10/4)。佐渡裕は京響と交響曲第3番「カディッシュ」などバーンスタインの作品を振る(11/22)。佐渡は「師が神と対峙した作品。故郷の楽団や大切な人々とともに演奏できるのを大変嬉しく思う」とのメッセージを寄せた。 一方、京都市交響楽団は、長年にわたり常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザーを務めてきた広上淳一が、改めて常任指揮者兼芸術顧問に就任。首席客演指揮者にアメリカ出身のジョン・アクセルロッド、特別名誉友情コンサートマスターに豊嶋泰嗣、特別客演コンサートマスターに石田泰尚と会田莉凡を迎える。広上は、ブルックナーの交響曲第8番(6/26)など2つの定期のほか計8回の自主公演に登場。アクセルロッドは、マーラー「復活」で就任を披露する(9/12,9/13)。地元出身の阪哲朗は、R.シュトラウス《ばらの騎士》抜粋ほかで初登場(8/29)。演奏会の映像・音声の配信、新料金体系の導入など、新プロジェクトも始動。広上は「京都に世界的な実力の楽団があるのだと、世界中に発信したい。そのためには、まず、すべての京都市民に認められ、誇ってもらえる楽団にしなければ…」と力を込めた。取材・文:笹田和人京都コンサートホールhttps://www.kyotoconcerthall.org京都市交響楽団https://www.kyoto-symphony.jp■びわ湖ホールが令和2年度自主事業 ラインナップを発表 びわ湖ホールは12月5日、令和2年(2020年)度の自主事業のラインナップを発表した。登壇したのは館長・山中隆、芸術監督・沼尻竜典、事業部長・馬淵英明の3名。 自主事業のポイントは次の5つ。まずはプロデュースオペラ《ローエングリン》(2021.3/6,3/7)。16年度から制作・上演されてきた《ニーベルングの指環》に引き続きワーグナー作品を取り上げる。演出に栗國淳を迎え、びわ湖ホールの舞台機構を活用した新制作になる。 2つ目は沼尻竜典オペラセレクション ロッシーニ《セビリアの理髪師》(20.11/28,11/29)。日生劇場との提携事業としてプロデュース。「全国からオーディションにより厳選されたソリストを配し、日本オペラ界の将来を見据えたキャスティングで“劇場が創るオペラ”というものを築きたい」と沼尻は語る。 3つ目は沼尻作曲の《竹取物語》の再演(7/23〜7/26)。東京オリンピック・パラリンピックイヤーに因んで日本古来の物語をモティーフにしたオペラ。こちらは新国立劇場との連携事業でもあり東京でも上演される。 そして3年目の開催となる「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭 2020」(4/25,4/26)。この企画は広く地域の人たちが気楽に芸術文化を楽しめるように、優れた音楽家の演奏会を低料金、または無料で実施京都コンサートホール事業部・高野裕子によるラインナップ説明の模様 写真提供:京都コンサートホール左:柴田智靖(京都市交響楽団 シニアマネージャー代行兼チーフマネージャー) 右:広上淳一(同常任指揮者兼芸術顧問) ©笹田和人左:沼尻竜典 右:山中 隆 写真提供:びわ湖ホール
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