eぶらあぼ 2019.12月号
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110首席客演指揮者 コルネリウス・マイスター山田和樹常任指揮者 セバスティアン・ヴァイグレお申込み・お問合せ 読響チケットセンター(10時~18時/年中無休) 0570‒00‒4390 https://yomikyo.or.jp/3月公演までの1回券、絶賛発売中。2020年度年間会員券12/7(土)発売!≪2019年11月~2020年1月の聴きどころ≫ 11月29日は、チェコの次世代を担う若手として注目を浴びるネトピルが、スーク「アスラエル交響曲」を振る。エッセン・フィルとの録音が「曲を十分に理解し、ドラマティックでありながらも細部まで印象的」(『BBCミュージック・マガジン』誌)と絶賛された十八番。ドヴォルザーク「レクイエム」が引用された大作で、相次いで亡くした最愛の二人、師ドヴォルザークと妻オティリエに捧げられた。非情な運命を嘆き、絶望に打ちひしがれながらも、ラストに救いの光を描いたスークの傑作は、現代社会に生きる私たちに明日への活力を与えてくれるだろう。前半は、チェロの名手ケラスがリゲティの協奏曲を弾く。アンサンブル・アンテルコンタンポランに入ってまもなく、ブーレーズに指名され、作曲家から直接指導を受けて録音に臨んだ作品で、ケラスの名を世界に広めた作品。満を持しての日本初披露に加え、ケラス自身のアイディアで、若き日のリゲティが想いを寄せるチェリストに捧げた無伴奏ソナタ(しかし彼女が演奏することはなかった)も演奏する。必聴ものだ。 12月17日~24日は、年末恒例のベートーヴェン《第九》公演。指揮はマドリード王立劇場の音楽監督を務め、ザルツブルク音楽祭などで活躍するボルトン。古典派の音楽で高く評価されている名匠が、どのように“歓喜の歌”を響かせるか注目だ。ウィーン国立歌劇場などで歌うシュヴァルツや、先月の日本音楽コンクールで優勝した小堀勇介ら実力派声楽陣と日本が誇るプロ合唱団の新国立劇場合唱団が、極上のハーモニーをお届けする。なお、17と18日には「第九」の前にニュルンベルク国際コンクールに優勝し、ドイツを拠点に活躍する気鋭・福本茉莉によるオルガン演奏(約15分)が入る。残券僅少の公演もあるため、お早めにご予約を。 1月9日は新春ニューイヤー・コンサート。ドイツの新鋭グランディが「ボレロ」などで新年を鮮やかに彩り、“ヴァイオリン界のレジェンド”前橋汀子がタイスの瞑想曲やツィゴイネルワイゼンなどの名曲で至芸を披露する。 1月15日は下野竜也が約3年ぶりに読響に登場し、グバイドゥーリナ「ペスト流行時の酒宴」を日本初演。プーシキンの同名の戯曲を基にしており、ペストによる避けがたい死が迫る極限状態での、酒と恋の狂騒が目に浮かぶようだ。巨大編成の管弦楽が咆哮し、テクノ風の録音も加えられた迫力のサウンドが響きわたる。“サックス界の革命児”上野耕平はアダムズの協奏曲に初挑戦。「経験したことのない難易度」と話す上野は、この難曲の準備に夏前から取り組み、意気込みは充分。フェルドマン作品の日本初演も現代音楽ファンは要チェックだ。ジャン=ギアン・ケラス©Marco Borggreve◆深遠な音世界「アスラエル」11/29(金)19:00 サントリーホールS¥7,600 A¥6,600 B¥5,600 C¥4,100 指揮:トマーシュ・ネトピルチェロ:ジャン=ギアン・ケラスリゲティ/無伴奏チェロ・ソナタ、チェロ協奏曲スーク/アスラエル交響曲 他◆新年を鮮やかに彩る《ボレロ》2020.1/9(木)19:00 サントリーホールS¥7,600 A¥6,600 B¥5,600 C完売指揮:エリアス・グランディヴァイオリン:前橋汀子マスネ/タイスの瞑想曲モーツァルト/交響曲第35番「ハフナー」ラヴェル/ボレロ 他前橋汀子©篠山紀信◆名匠ボルトンが振る《第九》12/17(火)19:00 東京芸術劇場12/18(水)19:00 サントリーホール12/20(金)19:00 サントリーホール12/21(土)14:00 東京芸術劇場12/22(日)14:00 東京芸術劇場S¥9,700 A¥7,600 B¥6,100 C¥4,600 12/24(火)19:00 フェスティバルホールBOX完売 S¥7300 A¥6,200 B完売 指揮:アイヴァー・ボルトンソプラノ:シルヴィア・シュヴァルツメゾソプラノ:池田香織 テノール:小堀勇介バリトン:トーマス・オリーマンスオルガン:福本茉莉(17,18日のみ)合唱:新国立劇場合唱団ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱付き」シルヴィア・シュヴァルツ©Gisela Schenker福本茉莉©安井 進◆熱狂! 山田和樹が振る「巨人」2020.2/1(土)、2(日)各日14:00 東京芸術劇場S¥完売 A¥5,600 B¥4,600 C¥4,100 指揮:山田和樹ヴァイオリン:ネマニャ・ラドゥロヴィチハチャトゥリアン/ヴァイオリン協奏曲マーラー/交響曲第1番「巨人」 他◆衝撃! 《ペスト流行時の酒宴》2020.1/15(水)19:00サントリーホールS¥7,600 A¥6,600 B¥5,600 C¥4,100 指揮:下野竜也 サクソフォン:上野耕平ジョン・アダムズ/サクソフォン協奏曲グバイドゥーリナ/ ペスト流行時の酒宴(日本初演) 他下野竜也©読響山田和樹©読響

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