eぶらあぼ 2019.11月号
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201コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報たった1音で聴衆を虜にする独創的なプレイで、“鬼才”と称されるヴァイオリンの佐藤久成。埋もれた佳作の蘇演にも力を注ぐ。今回は、ピアノの秋場敬浩と共演。ジョルジュ・カトワール(1861~1926)の第2番とプロコフィエフの第1番、2つのソナタを柱に。チャイコフスキー「ワルツ・スケルツォ」をはじめ、バラキレフやアレンスキー、リャードフ、グリエールらの魅力的な小品を交え、ロシア音楽の真髄へ迫る。フレンチ・バロックの大家ラモーのバレエ=オペラ《プラテ…ジュノンの嫉妬》は、1745年初演。沼の精霊の女王プラテが、最高神ジュピテルの夫婦喧嘩に巻き込まれて起こる騒動を描く。芸術監督・演出・構成・振付は錦織佳子、プラテに中島康晴、ジュピテルに品田広希ほか実力派キャスト。幕間では、錦織舞らによる華麗なバレエも。ガンバやチェロの名手でもある、酒井淳が指揮する古楽オーケストラがバックアップする。NHK交響楽団の次席コントラバス奏者として活躍する岡本潤。ソロ楽器としての可能性を追究し続けるリサイタルも3回目に。ピアノの別府由佳の共演で、チェコのアドルフ・ミシェックによる「ソナタ第3番」、フランスのヴィクトール・セルヴェンティの「ラルゴとスケルツァンド」と、コントラバスのための20世紀作品に、ヴァイオリンの佳品から編曲したフランクのソナタを披露。未知の響きの世界への扉を開け放つ。綺羅星の如く現れる俊英たちの中でも、ひときわ輝く気鋭のピアニストを紹介するシリーズ。今回は、オランダで旋風を巻き起こす兄弟ピアノ・デュオ、ルーカス&アルトゥール・ユッセンが登場する。共に幼少から楽才を発揮し、ポルトガルの名手マリア・ジョアン・ピリスに師事した2人。モーツァルトのソナタニ長調(K.448)、ラヴェル「ラ・ヴァルス」、ファジル・サイ「夜」ほか、2台ピアノと4手の作品を阿吽の呼吸で紡ぐ。桐朋学園大・同研究科に学び、国内外で演奏活動を続ける稲島早織。桐朋学園大やプラハ音楽院を修了、プロカメラマンとしても実績を重ねる多才の大石真裕。気鋭の名手によるピアノ・デュオが、ドヴォルザークの交響曲第7番と第9番「新世界より」、序曲「わが故郷」の作曲者自身によるピアノ連弾版に挑む。これらや交響曲第8番などを収録した、第2弾CDの発売記念公演。開演前には、奏者自身による作品解説も。佐藤久成(ヴァイオリン)西久保友広(マリンバ)ピアノ・エトワール・シリーズ Vol.37 ルーカス & アルトゥール・ユッセン(ピアノ) デュオフレンチバロック・オペラ Vol.7 ラモー《プラテ…ジュノンの嫉妬》Vol.4岡本 潤(コントラバス)ピアノ・デュオ 稲島早織 & 大石真裕2nd CD発売記念リサイタル11/25(月)19:00 東京文化会館(小)11/20(水)19:15 トッパンホール11/17(日)15:00 彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール11/27(水)19:00 東京建物 Brillia HALL11/22(金)19:00 金沢市アートホール11/25(月)19:00 杉並公会堂(小)11/17(日)14:00 音楽の友ホール左:アルトゥール・ユッセン 右:ルーカス・ユッセン ©Marco Borggreve稲島早織大石真裕読売日本交響楽団の打楽器奏者として活躍する一方、アンサンブルや後進の指導にも力を注ぐ西久保友広。4回目となる「マリンバ・リサイタル」は、新日本フィルの打楽器奏者、柴原誠と、サクソフォン奏者の上野耕平を迎えて。柴原と共演のライヒ「ピアノ・フェイズ」や、上野との湯山昭「ディヴェルティメント」に、セジョルネ「アトラクション」、田辺恒弥「仮面をつけて」ほかソロ作品を通じて、新たな地平を拓く。©木村敬一中島康晴

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