eぶらあぼ 2019.11月号
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171コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL 「高松宮殿下記念世界文化賞」は、日本美術協会の創立100周年を記念し88年に設立、前総裁高松宮殿下の「世界の文化芸術の普及・向上に広く寄与したい」との遺志にもとづき、絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の各分野で世界的に顕著な業績をあげた芸術家に毎年授与される。高松宮殿下記念世界文化賞http://www.praemiumimperiale.org/■佐藤晴真がミュンヘン国際音楽コン クールで優勝 9月4日から13日まで行われていたミュンヘン国際音楽コンクール チェロ部門で、佐藤晴真が優勝した。同部門で日本人が優勝するのは初めて。ファイナルではショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第2番を演奏し、見事栄冠に輝いた。チェロ部門は、4、5年に一度行われており、今回が15回目。過去の日本人入賞者には、堤剛、横坂源がいる。 佐藤は1998年名古屋市出身。2018年には、ポーランドで開かれた第11回ルトスワフスキ国際チェロ・コンクールでも優勝するなど、国内外のコンクールに多くの入賞歴がある。これまでに、林良一、山崎伸子、中木健二の各氏に師事。現在は、ベルリン在住で、ベルリン芸術大学にてJ=P.マインツに師事している。12月には、東京・名古屋・浜松でリサイタルが予定されている。Internationaler Musikwettbewerb der ARD Münchenhttps://www.br.de/ard-music-competition/■沖澤のどかがブザンソン国際指揮者 コンクールで優勝 第56回ブザンソン国際指揮者コンクールのファイナルが9月21日、フランス東部のブザンソンで行われ、沖澤のどかが優勝した。沖澤は聴衆賞およびオーケストラ賞もあわせて受賞した。なお、日本人出場者では、杉本優もセミファイナル進出を果たした。 沖澤は青森県出身の32歳。東京藝術大学大学院指揮科修士課程修了後、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン修士課程でも学んだ。2018年には、東京国際音楽コンクール〈指揮〉で優勝している。高関健、尾高忠明、下野竜也、クリスティアン・エーヴァルト、ハンス=ディーター・バウムらに師事。これまでに、コンツェルトハウス・ベルリン、オーケストラ・アンサンブル金沢、東京都交響楽団など国内外の多くのオーケストラを指揮している。19年には東京・春・音楽祭において、リッカルド・ムーティによるイタリア・オペラ・アカデミーを受講。20年11月には東京二期会オペラ劇場《メリー・ウィドー》での指揮が予定されている。ベルリン在住。Besançon International Competition for Young Conductorshttp://www.festival-besancon.com/■平林 遼が第1回イタリア国際指揮者 コンクールで第3位入賞 9月3日から7日まで、イタリア・リグーリア州のボルディゲーラで開催されていた第1回イタリア国際指揮者コンクール(審査委員長:ジョヴァンニ・ディ・ステファノ)で、日本の平林遼が第3位に入賞した。第1位はイタリアのNicolo’ Jacopo Suppa。 平林は、1988年東京生まれ。2011年東京音楽大学指揮科卒業。広上淳一、井上道義に師事。14年にはロリン・マゼールのマスタークラスに招待され、直接指導を受ける。15年から17年までベルリン在住。これまでに、オーケストラ・ジョヴァンニ・ルイージ・ケルビーニ、ノース・チェコ・フィルハーモニック、ジョルジュ・エネスコ・フィルハーモニックなどヨーロッパ各地のオーケストラを指揮している。Italian Conducting Competitionhttp://italianconductingcompetition.com/©Wojciech Grzedzinsk©Taira Nishimaki写真提供:Italian Conducting Competition

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