eぶらあぼ 2019.8月号2
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家族全員を夢中にさせる豊富なプログラムを用意 昨年はじまった東京都が主催する「サラダ音楽祭」のことをご存知だろうか? この一風変わった名前は「Sing and Listen and Dance!!(歌う!聴く!踊る!)」の頭文字(SaLaD=サラダ)を取ったもので、「誰もが音楽の楽しさを体感・表現・発信できる」というコンセプトをうたった、東京都交響楽団と東京芸術劇場が作る新しい音楽祭なのである。 今年の目玉は2公演──9月14日(土)の“赤ちゃんOK! 歌ってOK! 踊ってOK!”という「OK! オーケストラ」と、音楽祭のメインコンサートに位置づけられた9月16日(月・祝)のベルリオーズ《ロメオとジュリエット》である。どちらの公演も、いま絶好調のコンビである東京都交響楽団と、同団音楽監督の大野和士が出演する。 0歳から入場可能な「OK!オーケストラ」では、グノーやプロコフィエフによる《ロメオとジュリエット》を題材にした作品に加え、大野が指揮するドラゴンクエスト、ジブリ、ディズニーの音楽が聴けるのである。更にはブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」による子どもたちの指揮体験コーナーがあったり、『となりのトトロ』の《さんぽ》では皆で一緒に歌うこともできたりと、子どもたちが主役となって音楽を楽しめる仕掛けがたくさん! ここにコンテンポラリーダンスの第一線で活躍する近藤良平(コンドルズ主宰)振付のダンスが加わるというのだから豪華極まりない。しかも司会を務めるのは、NHK Eテレ『みいつけた!』の「よんだ?」でオフロスキー役として全国的な人気を博す小林顕作(コンドルズの創設からのメンバーでもある!)だ。万全の布陣が揃っているだけに、家族全員が楽しめるコンサートになること間違いない。ベルリオーズ畢生の大作《ロメオとジュリエット》をサラダ音楽祭オリジナル・バージョンで演奏 一方、メインコンサートのベルリオーズの劇的交響曲《ロメオとジュリエット》は、小学生以上を対象にしたもう少し本格的な公演となる。今年が没後150年のフランスの作曲家べルリオーズが遺した傑作《ロメオとジュ文:小室敬幸TOKYO MET SaLaD MUSIC FESTIVAL 2019【サラダ音楽祭】トーキョー・メット・サラダ・ミュージック・フェスティバル2019歌う! 聴く! 踊る!誰もが音楽の楽しさを体感・表現・発信できるイベント、今年も開催!OK! オーケストラ ©東京都交響楽団

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