eぶらあぼ 2019.8月号2
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は、横浜を拠点としながら、海外のステージでもその存在感を印象付けている横浜シンフォニエッタだ。葉加瀬の母校でもある東京藝術大学内で1998年に産声を上げた室内オーケストラであり、2013年には「横浜文化賞文化・芸術奨励賞」を受賞している。フル・オーケストラに特別編成される彼らを指揮するのは、もちろん葉加瀬太郎。このコンサートでは、葉加瀬自身初となる「弾き振り」、つまり指揮を振りながら自身もヴァイオリンを弾くという演奏スタイルに一部の曲目でチャレンジするというから、彼の新境地開拓の瞬間にも立ち会えることになる。 さらに、スペシャル・ゲストとのセッションにも注目だ。ディズニー映画『アナと雪の女王』日本版主題歌(エンドソング)で日本中にその名前を響かせた歌手May J.(メイジェイ)とのコラボレーション企画が用意されている。安定した歌唱力と七色に変わる声のトーンで、さまざまなジャンルを歌いこなすMay J.。昨今ではフル・オーケストラとのステージもこなし、人間の声と歌のもつ力を客席に届け続けている。そんな彼女の生ステージを、葉加瀬がどのようにプロデュースするのか楽しみだ。“横浜音祭り”でしか生まれ得ない、クリエイティブな空間となることだろう。 横浜音祭りが目指す、あらゆる人々が楽しめる音楽と、トップアーティストたちが繰り広げる新たな創造と発信。その締めくくりに相応しい、親しみやすく、刺激劇な、珠玉の名曲の演奏を、横浜みなとみらいホールで堪能したい。 3ヵ月に及ぶ大規模なフェスティバルの最後を飾るクロージングコンサートは、「葉加瀬太郎 featuring May J. The Symphonic Night」。葉加瀬太郎は今年6月、自身の名を冠した音楽祭を世界文化遺産の京都・上賀茂神社で成功させたばかり。共演者たちとの熱いステージで、時代もジャンルも超越したパフォーマンスにますます磨きをかけている。そんな葉加瀬が、今回の“横浜音祭り”を締めくくるスペシャルな公演を行う。葉加瀬自身にとっても初のチャレンジとなるセルフ・プロデュースのオーケストラ公演とあって、そのプログラミングに期待が膨らむ。 オーケストラはこの日のために結成されるオリジナル・メンバーの最強チーム。中心メンバーとなるの11/15(金)18:30【売切】横浜みなとみらいホール 大ホール ※チケット情報は7月1日時点の状況です。葉加瀬太郎が初セルフ・プロデュースするオーケストラ公演で華やかに閉幕オススメ公演3横浜音祭り2019 クロージングコンサート葉加瀬太郎 featuring May J.The Symphonic NightMay J. 葉加瀬太郎

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