eぶらあぼ 2019.8月号2
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167コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報10月の見もの・聴きもの2019年10月の曽そし雌裕ひろかず一 編〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場10月1(20:00)、4(20:00)日 R.シュトラウス:サロメ 指/D.R.デイヴィス、演出/B.バルロク、出/A.ストゥンディーテ、A.ヘルド★◎10月2(19:00)、5(19:00)、9(19:00)、13(19:00)、17(19:00)、21(19:00)日 ブリテン:真夏の夜の夢[プレミエ] 指/S.ヤング、演出/I.ブルック、出/L.ザッゾ、E.モーリー、T.トゥヴェ、Pケルナー10月3(19:30)、7(19:30)日 プッチーニ:ラ・ボエーム 指/L.ラングレ、演出/F.ゼフィレッリ◎10月6(19:00)、8(19:30)、11(19:30)日R.シュトラウス:ナクソス島のアリアドネ 指/P.シュナイダー、演出/S=E.ベヒトルフ、出/S.グールド、A.ピエチョンカ◎10月10(18:00)、14(18:00)、18(18:00)日R.シュトラウス:影のない女 指/C.ティーレマン、演出/V.ユゲ、出/A.シャーガー、C.ニールント、藤村実穂子、N.シュテンメ10月12(19:30)、16(19:30)日 プッチーニ:蝶々夫人 指/J.ダーリントン、演出/J.ギーレン、出/K.オポライス、I.マグリ10月19(19:00)、24(19:30)日 ロッシーニ:セビリアの理髪師 指/G.ジェンキンス、演出/G.レンネルト、出/S.ストヤノヴァ◎10月20(19:00)日 ヨーロッパ文化賞ガラ出/P.ドミンゴ、C.ティーレマン、R.パーペ、N.シュテンメ他10月22(19:00)、27(19:00)、31(19:30)日マスネ:ウェルテル 指/F.シャスラン、演出/A.シェルバン、出/V.グリゴーロ10月23(19:00)、26(19:00)、29(19:00)日ヴェルディ:シモン・ボッカネグラ 指/P.カリニャーニ、演出/P.シュタイン◎10月25(19:00)、28(19:00)日 ヴェルディ:マクベス 指/G.ビサンティ、演出/C.レート、出/P.ドミンゴ、R.S.グリーン10月30(19:30)日 ドニゼッティ:ドン・パスクワーレ 指/R.テバール、演出/I.ブルック、出/A.マエストリ、D.コルチャクウィーン・フォルクスオーパー10月1(19:00)、6(19:00)、14(19:00)日 オッフェンバック:地獄のオルフェ(天国と地獄)演出/H.バウマン10月2(19:30)、8(19:30)、12(19:30)日 ワーグナー:さまよえるオランダ人 演出/A.シュティール10月4(18:30)、9(18:30)、19(18:30)、21(19:00)日 R.ロジャーズ:サウンド・オブ・ミュージック(ミュージカル) 演出/R.ドゥセ10月5(19:00)、10(19:00)、13(19:00)、16(19:00)、22(19:00)、25(19:00)、27(16:30)日 J.カンダー:キャバレー(ミュージカル)[19年9月プレミエ] 演出/G.メーメルト10月11(19:00)、29(19:00)日 J.シュトラウスⅡ:こうもり 指/A.エシュヴェ、演出(校訂)/H.ツェドニク10月17(19:00)、20(19:00)日 モーツァルト:魔笛 演出/H.ローナー★◎10月18(19:00)、23(19:00)、31(18:30)日 M.F.ランゲ:カンタベリー城と秘密の扉[プレミエ] 指/G.プリースニッツ、演出/P.M.クレン10月24(19:30)、30(19:30)日 ラ・マンチャの男(ミュージカル) 演出/O.タンボジ10月26(18:00)日 カールマン:チャールダーシュの女王 演出/P.ルントアン・デア・ウィーン劇場〔お詫び〕先月号の本稿(9月公演分)の記載に誤りがありました。ご迷惑をお詫びするとともに、9月分の正しい情報を改めて掲載いたします。★◎9月21(19:00)、23(19:00)、26(19:00)、28(19:00)、30(19:00)日 ドヴォルザーク:ルサルカ[プレミエ] 指/D.アフハム、演出/A.ニールマイヤー、出/M.ベンクトソン、G.グロイスベック、演奏/ウィーン放送響◎9月24(19:00)日 モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ(演奏会形式) 指/G.アントニーニ、出/E.シュロット、A.エスポジト、M.パーション、演奏/バーゼル室内管★◎10月19(19:00)、22(19:00)、24(19:00)、27(19:00)、29(19:00)日 モーツァルト:皇帝ティトの慈悲[プレミエ] 指/S.ゴットフリート、演出/S.ブラウン、出/J.カイザー、N.シェヴァリエ、M.エリクスメン、演奏/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス◎10月21(19:00)日 R.ブロスキ:メローペ(演奏会形式) 指/A.デ・マルキ、出/A.ボニタティブス、D.ハンセン、J.フランシス、V.ジュノー、演奏/インスブルック音楽祭管ウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(BTS)=フィルハルモニー・ドゥ・ブラティスラヴァ(ブラティスラヴァ/スロヴァキア)、(GRZ)=シュテファニエンザール(グラーツ)]◎10月5(15:30)、6(11:00)(KH)、13(11:00)日 C.ティーレマン指揮 ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)10月11(20:00)(BTS)、15(19:30)(KH)日A.オロスコ=エストラーダ指揮 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、ストラヴィンスキー:春の祭典 独/ユジャ・ワンp10月16(20:00)(GRZ)日 A.オロスコ=エストラーダ指揮 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」独/ユジャ・ワンp〔10月21日-11月3日:中国・韓国公演〕【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 まずは最初にお詫びから。先月号のこの欄で注目公演とした「アン・デア・ウィーン劇場」のヘンデル「アルチーナ」は、実際には古いデータに基づく誤った記述であり、正しい9月の公演はドヴォルザークの「ルサルカ」であった。9月に上演されるこの公演とモーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」(演奏会形式)を含め、10月公演の同じモーツァルトの「皇帝ティトの慈悲」とR.ブロスキ「メローペ」(演奏会形式)の4公演を改めて注目公演としたい。 さて10月のオペラ演目では、ケルン歌劇場とライプツィヒ歌劇場で競演となるワーグナー「トリスタンとイゾルデ」にまず目が向く。ケルンの方は先月号ですでに採り上げたが、ライプツィヒは、超ビッグ歌手は出ないものの、演奏がライプツィヒ・ゲヴァントハウス管であることが大きな強み。一方もう1人のドイツ・オペラの雄R.シュトラウスの方は、この5月にウィーン国立歌劇場でプレミエの出たティーレマン指揮の「影のない女」が同劇場で早くも再演。ただし、5月とは皇帝役がグールドからシャーガーへ、乳母役がヘルリツィウスから藤村実穂子へ、バラク役がコッホからコニエチュニーへ変更されるのでご留意のほど。皇帝役を降りたグールドは、この演目と前後して上演されるペーター・シュナイダー指揮の「ナクソス島のアリアドネ」にテノール歌手(バッカス)役で出演する。このあたり、歌手起用の面白さとも言えようか。 他にオペラでは、ウィーン国立歌劇場のブリテン「真夏の夜の夢」、ウィーン・フォルクスオーパーのランゲ「カンタベリー城と秘密の扉」、ベルリン州立歌劇場の「ウィンザーの陽気な女房たち」(バレンボイム指揮)、フォークトの出演するドレスデン・ゼンパーオーパーとバイエルン州立歌劇場のベートーヴェン「フィデリオ」、ゾルテス指揮のオッフェンバック「バルクフ」(ケルン歌劇場)、エッセン歌劇場のチャイコフスキー「スペードの女王」(ネトピル指揮)、森内剛が1日だけ指揮するプッチーニ「マノン・レスコー」(フランクフルト歌劇場)、同劇場でツァグロゼクの指揮するクルシェネクの短編オペラ3作、日本人総出演のラッヘンマン「マッチ売りの少女」(チューリヒ歌劇場)、ベジュン・メータ、ジャルスキー、デュモーと歌手の揃ったミラノ・スカラ座のヘンデル「ジューリオ・チェーザレ」、フィレンツェ歌劇場のスポンティーニ「フェルナンド・コルテス」(ルイージ指揮)、シャンゼリゼ劇場でのウェーバー「魔弾の射手」(エキルビー指揮)などがどれも要注目。もちろん、バイエルン州立歌劇場でペトレンコの指揮するR.シュトラウス「サロメ」の再演や、ドミンゴの出演するヴェルディ「マクベス」(メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場)、「ナブッコ」(チューリヒ歌劇場)も見逃せない。 オーケストラ関係では、キリル・ペトレンコ指揮バイエルン州立管のスメタナ「わが祖国」全曲、ヘンゲルブロックが客演するミュンヘン・フィルとロイヤル・コンセルトヘボウ管、ソヒエフが客演するパリ管とロイヤル・コンセルトヘボウ管、アイムやロトの振るベルリン・フィル、同じくロトがケルン・ギュルツェニヒ管と演奏するベルリオーズ「キリストの幼時」、ネトピルがエッセン・フィルを振るシェーンベルク「グレの歌」、ムターやヨーヨー・マのビッグネームを独奏に集めたバレンボイム指揮のウェスト=イースタン・ディヴァン管(ケルン、パリ)、ケント・ナガノ指揮のコンチェルト・ケルン(ケルン)などの他、フルシャやヤンソンス指揮の公演にも注目すべきものが多い。ピアノでは、レヴィットの公演(ウィーン、ケルン等)が重要。スペシャル企画としては、ロトがベルリン・フィルのメンバーと演奏するヴァレーズの作品集(26日)や、ラトルがピアノで参加する室内楽演奏会(ミラノ・スカラ座20日)が見逃せない。 (曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)

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