eぶらあぼ 2019.7月号
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164石川県立音楽堂コンサートホール。主なラインナップは以下の通り。◎フィルハーモニー・シリーズ ミンコフスキは20年3月にブリテン「テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード」(独唱:トビー・スペンス/独奏:ヨハネス・ヒンターホルツァー)、ブラームスのセレナード第2番を披露(20.3/21)。OEKプリンシパル・ゲストコンダクターのユベール・スダーンは、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番(独奏:辻彩奈)とベートーヴェンの交響曲第7番(19.9/22)、そしてニューイヤーコンサート(20.1/11)に登場。こちらにはソプラノの森麻季が出演し、オッフェンバック《ホフマン物語》より数曲を歌う。OEKパーマネント・ゲストコンダクターの川瀬賢太郎は、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番(独奏:津田裕也)と室内オーケストラ版ムソルグスキー「展覧会の絵」(J.ユー編)(19.11/28)、菊池洋子を迎えてのモーツァルトのピアノ協奏曲第23番とオペラ序曲集(20.7/16)の2プログラムを振る。◎マイスター・シリーズ ミンコフスキは、スラヴ舞曲集、交響曲第9番「新世界より」のオール・ドヴォルザーク・プロを10月に振る(19.10/12)。指揮、クラリネット演奏、作曲もこなす多才なイェルク・ヴィトマンは自身作曲の「コン・ブリオ」、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」などを振る(20.3/7)。また、アンジェラ・ヒューイットの弾き振りによるJ.S.バッハのピアノ協奏曲(5曲)は非常に貴重な機会になるだろう(5/23)。 他に、ファンタスティック・オーケストラ・コンサート会員対象公演(3公演)として、矢内原美邦の演出、ヘンリク・シェーファー指揮のヴェルディのオペラ《ラ・トラヴィアータ(椿姫)》(20.2/16、この公演のみ金沢歌劇座)などがある。オーケストラ・アンサンブル金沢http://www.oek.jp/■毛利文香がモントリオール国際音楽 コンクールで第3位入賞 5月29日から6月5日にかけてカナダのモントリオールで行われていたモントリオール国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で、毛利文香が第3位に入賞した。優勝はHao Zhou(アメリカ)。ヴァイオリン部門の審査委員には、審査委員長のザリン・メータのほか、ピエール・アモイヤル、キム・カシュカシャンなどが名を連ねる。 毛利は1994年生まれ。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース修了。慶應義塾大学文学部卒業。パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールやエリーザベト王妃国際音楽コンクールで上位に入賞し、ソリストとしても国内の主要楽団やブリュッセル・フィルやクレメラータ・バルティカ等と共演するなど、国際的に活躍。現在はドイツのクロンベルクアカデミーでミハエラ・マーティンに学んでいる。Concours musical international de Montréalhttps://concoursmontreal.ca/■大江馨がレオポルト・モーツァルト国際 ヴァイオリンコンクールで第3位入賞 5月31日から6月8日にかけてドイツ、アウグスブルクで開催された第10回レオポルト・モーツァルト国際ヴァイオリンコンクールの本選が6月7日に行われ、日本の大江馨がモーツァルトのヴァイオリン協奏曲イ長調K.219とブラームスの同ニ長調を演奏して第3位に入賞し、併せてコンクール委嘱作品賞を受賞した。共演はミュンヘン放送管弦楽団。 大江は1994年仙台出身。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース、慶應義塾大学法学部で学び、その後ドイツ、クロンベルクアカデミーにてクリスティアン・テツラフに師事し研鑽を積んでいる。レオポルト・モーツァルト国際ヴァイオリンコンクールhttps://www.mozartstadt.de/de/violinwettbewerb/■第7回仙台国際音楽コンクール ピアノ 部門 結果発表 5月25日から6月9日にかけて行われていた第7回仙台国際音楽コンクールのピアノ部門(審査委員長:野島稔)の入賞者が決定した。結果は以下の通り。第1位:チェ・ホンロク(韓国)第2位:バロン・フェンウィク(アメリカ)第3位:ダリア・パルホーメンコ(ロシア)第4位:佐藤元洋(日本)第5位:平間今日志郎(日本)第6位:キム・ジュンヒョン(韓国)©Hisashi Morifuji©Shigeto Imura

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