eぶらあぼ 2019.4月号
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824/26(金)15:00 19:30 Hakuju Hall問 Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700 https://www.hakujuhall.jp/第144回 スーパー・リクライニング・コンサート細川千尋 ジャズ・ピアノ リサイタルクラシックの名旋律をジャズアレンジで愉しむ文:藤本史昭©上田 愛 ジャズとクラシックのボーダーを自在に越境するピアニスト/コンポーザー、細川千尋が、Hakuju Hallのスーパー・リクライニング・コンサートに登場する。 2013年、モントルー・ジャズ・フェスティバルのソロ・ピアノ・コンペティションでファイナリストとなって以来、様々なシーンで大きな注目を集めている細川。近年は鳥越啓介(ベース)、石川智(ドラムス/パーカッション)でのトリオ・アクトも話題沸騰中だが、今回はリクライニング・コンサートとあってソロでのパフォーマンスを披露。クラシックで培った美しいタッチを存分に楽しめる趣向となっている。プログラムも、細川自身のアレンジによるグノー=バッハ「アヴェ・マリア」や「パガニーニの主題による“ジャズ”変奏曲」からガーシュウィン「サマータイム」などのジャズ・ナンバー、さらにはオリジナル曲「I’m home!」まで多種多彩。ジャンルを超えて、すべての音楽ファンが楽しめること間違いなしのコンサートに、ぜひ足をお運びあれ。4/20(土)14:00 サントリーホール ブルーローズ(小)問 プロアルテムジケ03-3943-6677https://www.proarte.jp/エリソ・ボルクヴァゼ ピアノリサイタル多彩なプログラムに聴く深遠なサウンド文:笹田和人 黒海に面した文化大国ジョージア(グルジア)が誇る名ピアニスト、エリソ・ボルクヴァゼが春真っ盛りの季節に来日。時代や地域、様式を異にする名曲を弾き分け、巨匠指揮者ズービン・メータをして「卓越した音楽性と、完璧に制御された技巧」と唸らせた、深遠な響きの世界を現出する。 リサイタルは、モーツァルトの第17番 K.570とプロコフィエフの第2番、ふたつの名ソナタを大枠に。特に後者は、2年前の来日時にも取り上げた、彼女の“十八番”。ここへ、ショパン「スケルツォ第4番」とフランク「前奏曲、コラールとフーガ」、シューベルト「即興曲集 op.90」から第2~4番を組み合わせる。 4歳でピアノを始め、7歳でオーケストラと初共演を果たしたボルクヴァゼ。ロン=ティボーほか、多くの国際コンクールで実績を重ね、1995年からは現代フランスの巨匠作曲家ミシェル・ソニーとコラボレート、各国の一線楽団とも共演。国民的人気を博す母国のみならず、国際的にも高い評価を受ける、名手の“いま”を感じたい。5/10(金)19:00 紀尾井ホール問 コンサートイマジン03-3235-3777http://www.concert.co.jp/日本・フィンランド外交樹立100周年記念水谷川優子 チェロリサイタル・シリーズ vol.Ⅻ“ファミリー”で織りなす北欧とドヴォルザークの詩情文:林 昌英水谷川優子 ©Sakiko Nomura 国際的なチェリストとして世界を駆けまわる水谷川優子が、毎年1回、仲間たちと共にバラエティに富んだプログラムを用意して、大切に開催し続けている「チェロリサイタル・シリーズ」。12回目となる今回は、2019年が日本・フィンランド外交樹立100周年であることを記念し、ラルフ・ゴトーニ(ピアノ)とマーク・ゴトーニ(ヴァイオリン)、フィンランドを代表する名手の父子を迎える。実はマークは水谷川のパートナー、ラルフは義父。長く共演を重ねる“ファミリー”での出演ということで、この記念の回への特別な意気込みが伝わる。 前半は、シベリウスの小品に、作曲家でもあるラルフ・ゴトーニの新作初演、ゴトーニ家と親交があるというマッティ・ラウティオの佳品と、他では聴けないフィンランド作品集を。メインはあえて北欧を離れて、3人で最も弾きこんでいる曲というドヴォルザークのピアノ三重奏曲「ドゥムキー」を。最高の自信作での水谷川(ゴトーニ)ファミリーの交歓は見逃せない。

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