eぶらあぼ 2019.4月号
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178町・丸の内・有楽町、京橋、銀座、日本橋、日比谷の各エリア。ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019https://lfj.jp/■第21回「別府アルゲリッチ音楽祭」記者 発表 ピアニストのマルタ・アルゲリッチを総監督、伊藤京子を総合プロデューサーに迎えて、大分県別府市を中心に毎年開催されている「別府アルゲリッチ音楽祭」の記者発表が、2月14日に都内で行われた。  同音楽祭は、1998年にスタートし、今年で第21回を迎える。昨年12月には、20周年記念事業として「ローマ・大分友好交流〜別府アルゲリッチ音楽祭 in ローマ」公演も実現させた。 今年は、5月12日から6月2日にかけて、関連公演も含め全13公演が行われる。メインとなるのは、シャルル・デュトワ指揮東京音楽大学シンフォニーオーケストラによる「オーケストラ・コンサート」(5/18)。アルゲリッチとミッシャ・マイスキー(チェロ)をソリストに迎え、2曲の協奏曲(リスト、サン=サーンス)を含むフランスものを中心としたプログラムが組まれた。また、2020年のベートーヴェン生誕250年に向け、プレ・イヤーとなる今年は「悠久の真実〜ベートーヴェン」をテーマに掲げ、アルゲリッチとラデク・バボラーク(ホルン)、豊嶋泰嗣(ヴァイオリン)、向山佳絵子(チェロ)らが共演する「室内楽コンサート」(5/31)等では、ベートーヴェンを中心に組んだプログラムが披露される予定。また、地域拠点コンサートとして、日韓文化交流スペシャルコンサート(5/8)をソウルで6年ぶりに開催。東京オペラシティでは「ピノキオ支援コンサート」■ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019  記者会見 ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019(LFJ)の記者会見が2月15日、東京国際フォーラムで行われた。今回のテーマは「Carnets de voyage ─ボヤージュ 旅から生まれた音楽(ものがたり)」。 以下はLFJアーティスティック・ディレクター、ルネ・マルタンのコメント。 「今回のLFJで紹介する作曲家は、モーツァルト、ハイドン、リスト、メンデルスゾーン、ベルリオーズ、サン=サーンス、タンスマン、ラヴェル、グリンカ、チャイコフスキー、ドヴォルザークらです。いずれも旅先で得たインスピレーションを創作に活かした人物ばかりです。特にサン=サーンスは、クラシックの作曲家としては最も多く旅に出ていたと思います。彼は1857年から1921年まで、179回の旅で27ヵ国を巡り、晩年には北米と南米も訪れているのです。 今年も注目の若手奏者をご紹介します。例えば、アナスタシア・コベキナ(チェロ)、ディアナ・ティシチェンコ(ヴァイオリン)、マリー=アンジュ・グッチ(ピアノ)、エルメス弦楽四重奏団、オーケストラでは平均年齢20歳程度のウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団です」 また、今年のLFJのアンバサダーには俳優の別所哲也が就任。会見には今年フランス・ナントで開催されたLFJを実際に体験してきた別所が登場し、当地の熱狂の様子を写真と共に紹介した。別所は東京のLFJの公演にもナレーターとして出演する。 LFJの開催は5月3日(金・祝)、4日(土・祝)、5日(日・祝)の3日間、会場は東京国際フォーラム、大手伊藤京子 Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE左:別所哲也 右:ルネ・マルタン Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE

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