eぶらあぼ 2019.2月号
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163コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報“世界最難関”とも言われるハノーファー国際コンクールで2009年、史上最年少の16歳での優勝を果たしたヴァイオリンの三浦文彰。一昨年にはNHK大河ドラマ『真田丸』のテーマ曲を演奏、その知名度はクラシック・ファン以外にも一気に拡大した。ピアノの名手・江口玲が共演するリサイタル。ベートーヴェンの第9番「クロイツェル」、モーツァルトの変ロ長調(K.454)、シューベルトのイ長調(D574)と3つのソナタを弾く。「若い音楽家を地域で育て、応援しよう」と、スタートしたシリーズ47回目。昨年開かれた第16回東京音楽コンクール声楽部門第2位となった地元在住のソプラノ種谷典子と、一昨年の第86回日本音楽コンクールのピアノ部門を制した吉見友貴が登場する。種谷がまず、ピアノの齋藤亜都沙を伴い、アダン「モーツァルトの主題による華麗なる変奏曲」ほかを。一方の吉見はプロコフィエフ「戦争ソナタ」などを聴かせる。2006年に日本音楽コンクールを制し、以降も難関の登竜門で着実に実績を重ねる一方、国内外の檜舞台で活躍するヴァイオリンの黒川侑が、ピアノの名匠・青柳晋とのリサイタルに臨む。ベートーヴェンの第9番「クロイツェル」とグリーグの第3番という2つの名ソナタに、バルトーク「狂詩曲第1番」と新実徳英「ソニトゥス・ヴィターリスⅢ」を加えた野心的なプログラム。気鋭の俊英が紡ぐ「魂の音楽」に身を委ねよう。「遊牧、漂流」を意味するグループ名の通り、1997年の結成以来、時代やジャンルにとらわれない自在な響きの世界を創造する「アンサンブル・ノマド」。“超える”をテーマに据えた3回目は、バッハ「ミサ曲 ロ短調」からの楽曲に始まり、ペルト、藤倉大、ラヴェル、間宮芳生ほか、様々な宗教や神への祈りにインスパイアされた作品から、彼方にある普遍性への到達を目指す。大友良英をはじめ、ゲスト奏者も豪華だ。GREEN HALL CLASSICS三浦文彰(ヴァイオリン)府中の森 めばえコンサート Vol.47種谷典子(ソプラノ) 吉見友貴(ピアノ)黒川 侑 ヴァイオリン・プロジェクト「魂(spirit)」青山音楽賞新人賞受賞研修成果披露演奏会山根一仁(ヴァイオリン)林 美智子(メゾソプラノ) & 田部京子(ピアノ)魅惑のデュオ・リサイタルアンサンブル・ノマド 第65回定期超える Vol.3 バッハを越えて2/24(日)14:00 相模女子大学グリーンホール2/23(土)14:00 府中の森芸術劇場2/21(木)19:00 東京文化会館(小)2/28(木)19:00 青山音楽記念館2/23(土)15:00 川口リリア 音楽ホール2/23(土)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール種谷典子吉見友貴 ©Kei Uesugi芳醇な美声と豊かな表現力、華やかな立ち姿で、我が国を代表するメゾソプラノとして活躍を続ける林美智子。そして、繊細かつ大胆な音楽創りで、欧米の檜舞台でも圧倒的な存在感を示してきたピアノの田部京子。豪華な顔合わせによるステージは、シューマン「女の愛と生涯」が軸に。さらに、〈野ばら〉ほかシューベルト、〈君を愛す〉などグリーグの歌曲に、田部のソロによる「ペール・ギュント」第1組曲も。林 美智子 ©Toru Hiraiwa田部京子 ©武藤 章三浦文彰 ©Yuji Hori江口 玲 ©堀田力丸山根一仁は2010年の第79回日本音楽コンクールで、26年ぶりに中学生で第1位を獲得して話題をさらい、現在はミュンヘン音楽演劇大学で研鑽を積むヴァイオリンの俊英。リサイタルはピアノの北村朋幹が共演し、ブラームスの第3番とヤナーチェク、2つのソナタにシューベルト「ソナチネ第2番」、バルトーク「狂詩曲第1番」、ウェーベルン「4つの小品」と骨太な選曲で、15年度青山音楽賞新人賞を受けての研修成果を問う。©K.Miura

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