eぶらあぼ 2019.1月号
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154第4位 今田 篤(日本)第5位 務川慧悟(日本)第6位 安並貴史(日本)日本人作品最優秀演奏賞 梅田智也(日本)奨励賞 アンドレイ・イリューシキン(ロシア) 今回は、19ヵ国1地域から88名が出場。本選に進んだ計6名のうち4名を日本勢が占めた。また、第2次予選の課題曲、佐々木冬彦「SACRIFICE」の最優秀演奏賞には、梅田智也が選ばれた。アクトシティ浜松には、第1次予選から多くの聴衆が詰めかけ、チケットの完売が相次ぐなど、会場内は熱気に包まれた。 第1位入賞のチャクムルには、賞金300万円に加え、2020年3月末日までに日本及び海外でソロリサイタルや主要オーケストラとのコンチェルト演奏の機会が10回以上与えられるほか、BISレコード(スウェーデン)からのCD録音&リリースの特典も与えられる。浜松国際ピアノコンクールhttp://www.hipic.jp/■ロン=ティボー=クレスパン国際音楽 コンクールで金川真弓が第2位、弓新 が第5位 ロン=ティボー=クレスパン国際音楽コンクールのファイナル・ラウンドが11月9日から10日にかけて行われ、金川真弓(かながわ・まゆみ)(米国籍)が第2位、弓新(ゆみ・あらた)が第5位に入賞した。金川はコンチェルト賞も受賞した。第1位はウクライナのディアナ・ティシチェンコ。 金川は1994年ドイツ生まれ。4歳から日本でヴァイオリンを始め、その後ニューヨークを経て、12歳でロサンゼルスに移る。現在は、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で、コリヤ・ブラッハーのもと研鑽を積んでいる。2016年には、ノルウェーのトロンハイムで開催された第18回アストリッド王妃国際音楽コンクールで優勝している。 弓は1992年東京生まれ。2011年に第14回ヴィエニャフスキ国際コンクールにて最年少ファイナリストに贈られる特別賞を受賞。現在は、ライプツィヒのフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学でエーリッヒ・へーバルトに師事している。Concours international Long-Thibaud-Crespinhttp://www.long-thibaud-crespin.org/■第2回アンタル・ドラティ国際指揮者 コンクールで河上隆介が第2位に入賞 ハンガリーのブダペストで11月5日から12日まで開催されていた第2回アンタル・ドラティ国際指揮者コンクールで河上隆介が第2位に入賞し、併せて特別賞も受賞した。優勝はCheng Henry。 ハンガリーの名指揮者、アンタル・ドラティ(1906- 88)の名を冠した同コンクールは、2015年にスタート。ブダペストMAV交響楽団が主催している。審査委員長は、タマーシュ・ヴァーシャーリ。3名が参加したファイナルで、河上はドビュッシーの交響詩「海」などを振った。 河上は東京都生まれ。成城大学法学部を卒業後、サラリーマンを経て、東京音楽大学作曲指揮専攻(指揮)を卒業。これまでに、指揮を小林研一郎、広上淳一、汐澤安彦、三河正典、時任康文に師事。現在は、東京音大の指揮科助教を務めている。Antal Doráti International Conducting Competitionhttp://www.antaldoraticompetition.com/金川真弓©Francisca Blaauboer弓 新©Masaharu Higuchi

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